CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ターナー展 風景の詩

2018-05-10 21:03:01 | 陶磁器を探す旅と名物
京都文化博物館なる場所でやっていました、
ターナーというイギリスの画家に関する絵画展であります
絵画、それも洋画なんてまったく知らない分野でありましたが
知り合いから無料チケットを貰ったという
ゲスな感じで見てきたのでありますが
いや、驚いた、凄い人気なんでありますね
先日のゴッホ展といい、絵画への興味が様々な人で高い様子で
今回のこれも、相当の賑わいの中見てきたのであります

まるで写真のような美しい風景画を描く画家のようで、
海や山の風景なんかが、相当の写実性を持って再現されていました
正直写真じゃないかと思ったのもいくつかあったんだが、
独特のといえばいいか、いかにも絵画ならではの省略が
かっこいいというか、ステキな絵だなと
素直に感動するものばかりで驚いたのであります

画家として、生前から大成していた人物のようで、
さらには自分の作品を版画にして、幅広く楽しんでもらうように
版画工を育成したり、そういうプロデュースもしていたんだそうで
実業家としても立派だったのではないかと思われるところ、
小説や、詩の挿絵なんかも手がけていて
その作品がこれまた、創造的で素晴らしいと感じたのであります

かなり細やかな水彩画が多かったのでありますが、
印象に残ったのは、チケットやポスターになっていた絵ではなく、
むしろ抽象画みたいな作品で、
ある種このターナーらしくないものだったかもしれないそれでありました
と、どんな作品だったか、作品名を探そうとしたんだが
ホームページとかに目録がないんだなこれが、
ともかく、画面下が薄ぼんやりと黄色く塗られていて、
どうも、海岸べりみたいな雰囲気で、ともかく全体的に淡い、
一見すると、ただ絵の具を薄く延ばしただけじゃないかと思うような
不思議極まりないそれであります
写実性から随分遠のいたように感じたんだが、
なんか、海岸っぽいなと思うと、そう認識できそうなぎりぎりの感じが、
その作品を見るまでに、写実的なそれこれを見たことも手伝って、
自分の中で想像できるみたいな作品で、
そんな意図はないのだろうけども、興味深い体験だったと思うのであります

まぁ、何せ、抜群に上手かったんだそうで、
17歳くらいで、既にとんでもない写実性の高さの作品を発表していたり、
取り入れている技法もかなり熟練熟達しているんだそうで、
職人といえばいいか、技についても天才肌の画家だったようでありました
また、彼の風景画が、当時旅行をする人の心を沸き立たせていたようで、
そう考えると、日本における浮世絵、東海道シリーズとかに通ずるものでもあるのかなと
ちょっと感じたりしたのであります
この絵をもって、どんなところか想像し、行けないまでも楽しんだことが
当時の人の間にあったのかもしれない

なかなかに感動しつつ、楽しく見終えて、
洋画家の名前を一人覚えた、そんな春なのであります


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