満天の星と青い空 作:西森 博之
年齢的にといっていいのかわかりませんが、
あの「今日から俺は!」の作者が小説を書いたと聞いたら
読まないわけにはいかないなんて、
飛びついたようにミーハーな気分で読んだのであります
初小説とのことでしたが、いつものあの感じというか、
少年向けのそれとして読んだような
そんな気分で終えたのであります
内容は、荒唐無稽なSFという感じでありまして、
文明の主幹である鉄がなくなるなんていう珍事から、
人間の根幹というか、なんか、そういったところを描いたというか、
よくある、氏の漫画の正義感が描かれた
素敵小説でありました
衝撃的というでもなかったですが、少年向けと勝手に思ったものの
悪党が死んだりするあたり、なかなかシビアというか
まぁ、そういうものかとも思わされたりするものの
ともあれ、あの正義感と世界観が
文章でするりするりと書き綴られております
正直なところ、氏の小説だと思って、
ああこのシーンは、ああやって描かれるんだろうなと、
まるで手に取るようにして、キャラクタの描写が
眼に浮かんでは消えていくというあたり、
読んでいて、違和感がなかったものの
初見というか、知らない人からすると
えらく読みにくいそれだったんではないかというか
ちょっとライトにすぎる小説だと
思ったり思わなかったりもするところでありました
いつもの軽妙なギャグが、文章だとああいう表現になるのかと
絵面を思い出して笑ったりしていたわけですが、
そうでないと、理解が難解だと感じたりもしつつ
やっぱり漫画家として、今後もストーリー作ってほしいなぁと
身もふたもない感想を書いてしまうのであります
ただ、描かれているというか、描こうとしたメッセージは
非常に強烈というか、はっきりとしていて、
それは別段悪いと思わないというか、
むしろ好ましいそれでありましたが、なんだろうか、
いかんせん、軽妙に描こうとするあたりと、
深淵でもないけど、うすら暗い悪党の部分のメリハリが
漫画の時みたいにうまくきいておらず、
どっちつかずというでもないけど、
テンションの置き所が難しく感じてしまい、
陰惨なシーンがキツいと感じたりしてしまったのは
悲しいところであります
そして、氏の真骨頂といっていいのか、
カタルシスというか、その正義が達成される部分というのが、
ラスト近くに用意されているんだけども
そこが、もう一つすかっとしない感じだったのも残念
ただ、その残念をひっぱりながら、最終的な
大団円という部分は見事というか、ああこれだ、
この読後感がいつものあれだとか
なんだかんだ満足してしまうというのは素敵体験でありました
と、そんなわけで、読んでつまらないわけではないが
もう少し若い人向けのそれだよなと
当たり前の事実に気づいて、そっと読み終えた
そんな感じでありました
それでもやっぱり、あのノリの青春ものは
いちいち感動というか、心にくるなあと
素直に思うのであります
年齢的にといっていいのかわかりませんが、
あの「今日から俺は!」の作者が小説を書いたと聞いたら
読まないわけにはいかないなんて、
飛びついたようにミーハーな気分で読んだのであります
初小説とのことでしたが、いつものあの感じというか、
少年向けのそれとして読んだような
そんな気分で終えたのであります
内容は、荒唐無稽なSFという感じでありまして、
文明の主幹である鉄がなくなるなんていう珍事から、
人間の根幹というか、なんか、そういったところを描いたというか、
よくある、氏の漫画の正義感が描かれた
素敵小説でありました
衝撃的というでもなかったですが、少年向けと勝手に思ったものの
悪党が死んだりするあたり、なかなかシビアというか
まぁ、そういうものかとも思わされたりするものの
ともあれ、あの正義感と世界観が
文章でするりするりと書き綴られております
正直なところ、氏の小説だと思って、
ああこのシーンは、ああやって描かれるんだろうなと、
まるで手に取るようにして、キャラクタの描写が
眼に浮かんでは消えていくというあたり、
読んでいて、違和感がなかったものの
初見というか、知らない人からすると
えらく読みにくいそれだったんではないかというか
ちょっとライトにすぎる小説だと
思ったり思わなかったりもするところでありました
いつもの軽妙なギャグが、文章だとああいう表現になるのかと
絵面を思い出して笑ったりしていたわけですが、
そうでないと、理解が難解だと感じたりもしつつ
やっぱり漫画家として、今後もストーリー作ってほしいなぁと
身もふたもない感想を書いてしまうのであります
ただ、描かれているというか、描こうとしたメッセージは
非常に強烈というか、はっきりとしていて、
それは別段悪いと思わないというか、
むしろ好ましいそれでありましたが、なんだろうか、
いかんせん、軽妙に描こうとするあたりと、
深淵でもないけど、うすら暗い悪党の部分のメリハリが
漫画の時みたいにうまくきいておらず、
どっちつかずというでもないけど、
テンションの置き所が難しく感じてしまい、
陰惨なシーンがキツいと感じたりしてしまったのは
悲しいところであります
そして、氏の真骨頂といっていいのか、
カタルシスというか、その正義が達成される部分というのが、
ラスト近くに用意されているんだけども
そこが、もう一つすかっとしない感じだったのも残念
ただ、その残念をひっぱりながら、最終的な
大団円という部分は見事というか、ああこれだ、
この読後感がいつものあれだとか
なんだかんだ満足してしまうというのは素敵体験でありました
と、そんなわけで、読んでつまらないわけではないが
もう少し若い人向けのそれだよなと
当たり前の事実に気づいて、そっと読み終えた
そんな感じでありました
それでもやっぱり、あのノリの青春ものは
いちいち感動というか、心にくるなあと
素直に思うのであります
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます