CLASS3103 三十三組

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どうする家康  乱世の亡霊

2023-12-10 20:58:56 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
ああ、もう終わるのか、ひょっとして今日大坂の陣も終わるのかと思ったら、
それは来週持越しとなりましたな
まぁ、それはそれ、家康の最期の優しさという名の選択が
なかなかおつらい状況でありました
秀頼の処理というか、キャラづけもよく、
淀殿が悪い意味でちゃんと吹っ切れてしまって、悲壮感すらあるというのに
なんか、死なばもろともというのを美化しすぎているような
でも、それでこそといった感じの豊臣方が見られたと思うのである

今回、唐突に出てきた感じすらあった、大人の初だったわけだけど、
ここのところNHKの出るドラマすべてで素晴らしい演技をしている鈴木杏さんで、
これまた、実にいい、阿茶を向こうに回してしたたかにやっていたのが
穏やかにみせつつも、切れ者な感じがよくでてて
とてもよかったと思うのである
控えめに強いみたいなのは、とても好きな描写だが
抜群によかったな
短時間しか出ないキャラなのに、印象的にふるまったという点においても
素晴らしいと思ったのである

まぁ、姉妹の話というのを主軸にしてと考えられるところでもあったわけで、
あれだけ一堂に会して、また、色々と外交の話の場となるのは
結構興味深いというか、結局のところ家族ぐるみというものが、
戦国の世の習いであるのだなと、ものすごく強くメッセージのように受け取ったのでありました
なんだかんだ、豊臣と織田の子という秀頼と、その親戚たちが織田の娘たちで
どちらの家にもしっかりと地位を確保していて、
そういうファミリーによって、この頃の何もかもが決められる時代であったというのは
感慨深いというか、中世であるなと思い知ったようであった

結局、大坂浪人も、徳川の大名たちも
さほどの話ではなく、なんだかんだ、
織田の流れの中にあるとすら思えてしまうような
お市様が実はすごかったんじゃないかと思ってしまったりだったわけだけど
ともかく、非常に面白く見たのでありました

ここにきて、滅ぶという家康のその老いた気概みたいなものも
実によく出ていて、それを茶化すでもなく、
ただ描写するように正信がぼつぼつ喋るという定型も
とてもしっくりきて、これがいよいよ終わるのかと
しみじみかみしめつつ、来週どうなるやら、大変楽しみに待つのでありました
ああ、年賀状書きながら見ないといけないな


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