CLASS3103 三十三組

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【読書】あまねく届け!光 見えない・見えにくいあなたに贈る31のメッセージ

2024-05-22 20:55:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
あまねく届け!光 見えない・見えにくいあなたに贈る31のメッセージ  
著:視覚障害者就労相談人材バンク有志

視覚障害のある人たちの就労支援組織によって、
働くこと、社会につながることができている人たちの生の声を集めたもの
視覚障害の人は、街中でも時折見掛けるわけだが、
そういう人たちがどういった仕事についているか、また、
そもそもどうしてそうなっていて、どういう仕事をしているか、
その実際の声が集まっているので、非常に興味深い内容でありました

大きく、先天性の人と後天性の人の二つに別れそうでもあるのだが、
どちらでも、結局のところは自身の努力と周りのサポートという両輪があって
就労あるいは、貢献といったことになっているとつくづくわかる内容
特に、コミュニケーションの重要さをあげる人が多く
支えられている、また、そこに与することで社会に属していることを
コミュニケーションによって叶えていることや、その使い方にはっきりと言及しているところが
大変よいと思われたのである、これは視覚障害に関係なく
仕事をするということにおいて、どれほど重要かという証左でもあるし、
そこに眼が見えないということによってとても強い気づきを得ているというのが興味深い

語る人も様々で教育関係から、金融、メーカーなどの一般起業もあり、
その場所で目が見えないからとあきらめるのではなく
できること、ないし、だからこそできること
そんなことを自身で開拓しているという強さがあって、
凄いなと素直に感心するのでありました
また、人それぞれで、社会に属していること、だけど世話をかけたくない
そういう葛藤も当然あるけども、そこを乗り越えて、サポートへの感謝と
それが負担ではないものとして認識できるような環境づくりがあってこそ
そこの努力は語られていないのだけども、
大切なことだなと伝わってくるもので大変よかったと思うのである

しかし視覚障害とは、忍び寄るようにやってくるものあるようで、
判定されると随分高級な障害であることも多々のようで
判定診断されるまでは普通に暮らしてて、ちょっと見づらいなとか
そういうこともあるというのが、結構衝撃ではあった
自分にも何かしらあるんじゃないかと思ってしまうし、
また、事故でそうなることもある
だからといって何がということでもないし、
そういうことを言っている本ではないのだが
つと、自分ごととして考えて、そもそも、そうならなくても
ここに書かれているような気持ちと、働き方は
障害に関わらず必要なことだと思って、少し、背筋が伸びるようでもあった

あと、ちょっと変わったタイトルだなと思っていたのだが、
「あまねく」という言葉をどうしても使いたかったのだろうと思わせる記述もあり
これもまた、人のつながりというものの発露だなと
思ったのであった


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