トランパー 横浜みなとみらい署暴対係 作:今野敏
警察モノ小説なんだが、
所轄、本部、監察、外事、捜査一課、二課等々、
いわゆる取り締まる側の様々な組織が絡んできて、
読んでいて、誰がどこで、どういう立場かこんがらがってしまったんだが
それはそれとして、詐欺事件から、警察官殺人事件まで発展した事案を解いていく物語
基本的に会話劇のように進むのだけども、
重たいというか、冷たい会話が多くて、
いわゆる聞き込みでどうしたとかの部分は、会話劇に出てこず
捜査に必要なこと、その進捗が会話によってなされていくような感じが独特だと感じたのでありました
何が正しいという話よりも、妙なことになったなという困惑から、
それが甚大事件なのではと疑い始めてから、展開が一気に早まり
はたしてと追いかけていく感じで、
スロースタートな印象だったけども、早いうちから、どうもおかしいと思わせつつも
警察組織のそれで、指示に従っていくというのが面白くもあり
物語の骨格になってる
中盤くらい、特に殺人事件捜査になってから加速度的に面白さが増してきて、
外事や、中国政府の手先とか、怪しい人物たちと接触するようになってから、
誰が誰の敵で、どうなのかということを含めて、面白くなってきて
止まらなくなってしまった
セクションを超えるということ自体が、ある種のエンタメになるわけだけど、
それを過度に見せない、越境しているからかっこいいとかえらいとかではなく、
うまくその間をすり抜けていき、目的を達成しようという主人公たちの動きが面白くて、
いがみあいながらも、なんだかんだ、みんな同じ方向を向いて仕事をして、
それぞれに優秀なんだというあたりが、気持ちよい物語だった
刑事もので、最近は、情報屋のように、自分が使える警察ではない誰かというのが
キーマンとして面白いと思うのだけど、それがこれだけ入り組んで、
誰が誰のために、何がなんのためにとなってくると、
物語が大きく見えて、とても楽しかった
警察モノ小説なんだが、
所轄、本部、監察、外事、捜査一課、二課等々、
いわゆる取り締まる側の様々な組織が絡んできて、
読んでいて、誰がどこで、どういう立場かこんがらがってしまったんだが
それはそれとして、詐欺事件から、警察官殺人事件まで発展した事案を解いていく物語
基本的に会話劇のように進むのだけども、
重たいというか、冷たい会話が多くて、
いわゆる聞き込みでどうしたとかの部分は、会話劇に出てこず
捜査に必要なこと、その進捗が会話によってなされていくような感じが独特だと感じたのでありました
何が正しいという話よりも、妙なことになったなという困惑から、
それが甚大事件なのではと疑い始めてから、展開が一気に早まり
はたしてと追いかけていく感じで、
スロースタートな印象だったけども、早いうちから、どうもおかしいと思わせつつも
警察組織のそれで、指示に従っていくというのが面白くもあり
物語の骨格になってる
中盤くらい、特に殺人事件捜査になってから加速度的に面白さが増してきて、
外事や、中国政府の手先とか、怪しい人物たちと接触するようになってから、
誰が誰の敵で、どうなのかということを含めて、面白くなってきて
止まらなくなってしまった
セクションを超えるということ自体が、ある種のエンタメになるわけだけど、
それを過度に見せない、越境しているからかっこいいとかえらいとかではなく、
うまくその間をすり抜けていき、目的を達成しようという主人公たちの動きが面白くて、
いがみあいながらも、なんだかんだ、みんな同じ方向を向いて仕事をして、
それぞれに優秀なんだというあたりが、気持ちよい物語だった
刑事もので、最近は、情報屋のように、自分が使える警察ではない誰かというのが
キーマンとして面白いと思うのだけど、それがこれだけ入り組んで、
誰が誰のために、何がなんのためにとなってくると、
物語が大きく見えて、とても楽しかった
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