CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

高速増殖原型炉もんじゅ

2011-12-29 00:15:28 | 陶磁器を探す旅と名物
行ってきました

少し前になるのですが、ナントカ大臣とニアミスするような
なかなかスリリングな日に見学をしてきたわけであります
今年のあれこれのことも踏まえつつではありましたが、
実際のところ、さっぱり勉強が足りてないというのは
本当のことでありまして、実地研修ではありませんが、
純粋にどんなもんだろうと、勉強のつもりで見学を申し込んだんであります
人はそれを好奇心と呼んで、
よい意味にも悪い意味にも使います

さて、割と簡単に見学できるという事実に
ちょっとびっくりしたのでありますが、
見学コースをみっちりと楽しもうと思うと
事前予約が必要になるというあたりから、
なかなか面白いイベントだったと思うところです

とりあえずメールで何度かやり取りをしたのですが、
いろいろと事細かなことを聴取されて、
結構な緊張を強いられた次第、別に何もないわけなんですが、
見学理由なんかを聞かれて、上述のように
好奇心と書くわけにはいかないと、あれこれ考えた挙句、
後学のため、などと、海外いって、サイトシーイングというのと
なんら変わりないそれでありましたが、
なんとか通過することができまして、無事見学したのでありました

実際は、敦賀という町一帯のレビウを書いたほうが
よほどよいかなと思うくらいでありましたが、
どこもかしこも原子力発電所関係で驚きでありました
凄いな、こんだけ身近にあるもんなんだなと
改めて思ってみると、なかなか背筋を正したくなることであります

それはさておき、もんじゅについては、
実際にもんじゅを見学できるというわけではなく、
もんじゅ自体は、ちょっと離れたところ、
見学できる高台みたいなところがありまして、
そこから見下ろすという程度であったんですが、
凄い厳重な警備のなか移動してというのは、
なんというか、すげぇところに来ちゃったな、
なんか軍隊みたいな車もいるしなぁと
割と本気で怖くなったのでありますけども
非常に有意義であったと思うのです

見学として、原子力、いや、そもそもの
高速増殖というものが、どういう原理なのかとかを
いちからきっちりと説明されて、
案内の人付きっ切りで、1コース勉強できたのですが、
伊達や酔狂で年齢重ねておいてよかったと
つくづく思うくらい、しっかりとした勉強でありました

増殖云々について、私ごときがとやかく言うのは
だいぶ間違っておりますので、そこは
諸兄の勉学のつまみにしていただければと思うのでありますところ
ただ、その見学と施設については、筆舌に尽くしがたいというか
これはすごい、生々しい言葉で書きますと
これは金がかかっている
そういう具合でありました
これを糾弾とするのは、また、違うよなぁと思うところ
論理と呼ぶのかわかりませんが、話の筋としては、
いろいろとやってるから、それをしっかりと説明する必要がある、
そうだパビリオンを作ろう!みたいな説によって
出来上がったんじゃないかなと、ついでに、その説明に、
あまりにも力を入れすぎて、ちょっとハンパねぇと
思わず息を呑むほど精巧な模型とかが出てきて
こりゃ、凄いなと違う意味で感心しきりでありました
ただ、人はあんまり来ないだろうから
もったいないというのは事実でありますね

見学コースとしては、まず最初に、
高速増殖炉についての説明を映像というかビデヲのようなもので
10分ほど解説されまして、そこからパビリオンを
説明員の人と一緒に見学、見学しながら、様々な補足説明を受けて、
その後、ナトリウム冷却という方法について説明を受ける
個人的に、このナトリウム冷却のところを
相当に期待していたのでありますが、
これについては残念ながら、われわれサラリーマンの悲しいところ
休日に行くと、あんまりしっかりとしたものは見せてもらえませんでした、
液体ナトリウムとか、たぶん生で見られる機会無いだろうから
ぜひとも見たかったのですが、それは映像で済まされてしまい
凄く残念でありましたが、金属ナトリウムの切断実験はさせてもらえて、
まぁ、高校の化学の授業でやったことと同じでありましたが
割とやわらかい金属だよなぁと改めて実感できたのはよかった

なぜナトリウムで冷却するのかというところは、
なかなか面白い話でありまして、実際にうまく運用できれば
とても効率的によいことなんでしょうとしておきます
それを効率的に運用するために、様々な障害があって、
それを探るのがこの施設の目的なので、
今はそれを論ずるにあたわないのであります

で、ナトリウム実験施設なんかをあれこれ見せてもらって、
ナトリウム火災用の消火器とか、もう、ここでしか使われないんじゃないかと、
これまた不思議というか、金かかってるなぁ的なそれを
思い描く黄色い消火器を見たりしながら、おなかまんぷくに、
そして、上述のもんじゅを実際に遠くから見てみるというコースで終了
濃厚な1時間30分を過ごせるという意味では、
大人向けのよい社会見学だと思ったのであります

実際といっていいのかわかりませんが、
これによって、そもそももんじゅってのが何をしていて、
どういう目的のものなのかというのもよくわかったのは事実でして、
これは原型炉という名前で、その前にも実験炉だったか
プロトタイプが存在していて、今はその原型炉実験という過程だというのは、
仕事を進めるという観念からして、非常にわかりやすいと思うところ、
さらに進むと、この後、いわゆるOT工程というのか、
実証炉というのを作って、採算レベルにのってくるかを検証すると
まぁ、なかなか面白い話なのでありましたが、
それまでにどんだけ金がいるんだろうかなと
確かにそのあたりは不安というか、いろいろ思わされるのであります
事業計画からして、すっかり古びているのも確かですしね

見学したあとになって思うと、もんじゅをとやかく言うという行為は
そもそも間違っておるのだなぁというところで、
この全体の事業計画というもの、それ自身について
何か論ずるのが建設的なことなんだろうと思うものの、
論ずるにはあまりにも初期のなりたちについてわからないことが多く、
情報を出してくれるはずのこういったパビリオンも、
そういうレベルではなく、はぐらかされた内容になっているのも
やはり正しいと思われるレベルでありまして、
不審と、さまざまなものを想起させるなぁと思ってしまったのでありました

が、とりあえず、見学としては大変勉強になって、
やっていることを学ぶという意味ではすこぶるよかったんじゃないかなと
えらそうなことを書いておきつつ、
貴重な経験ができてよかったと筆をおくのでありましたとさ

大人になってからいける、こういう施設というのは
思った以上に多いようだとも思うのであります
意地悪く考えれば、こういった施設は作ることに意味があって、
こうやって熱心に訪れられるのは、また、それで困ると
そんな風にも見えてしまうのですが
それはまた、個人の感情でありますね


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