CLASS3103 三十三組

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【読書】最高に楽しい文房具の歴史雑学

2018-05-22 21:04:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
最高に楽しい文房具の歴史雑学  著:ジェームズ・ウォード

まさに雑学、面白い本でした
ペン、ノート、クリップなんていう、現在ありふれている文房具の
様々なジャンルにおける歴史と、その都度現れた製品を紹介しつつ、
現状のそのジャンルも詳しく解説してくれて、
正直、そんなに興味がなかったのに
俄然、ペンの種類やら、ノートの種類を確認したくなる
そんな、いい雑学本でありました
面白い、なんでもこだわった人がそれを語るというのは
とても面白いのであります

鉛筆の発生についてであったり、そこから、
ペンというものが辿ったそれこれの話がありながら、
万年筆、ボールペンを巡る攻防、
それぞれに発明者や、会社が成り立ち、繰り広げていく製品向上合戦の
大変面白いところがあますことなく、そして、
やや誇張されてジョークとともに語られているのが
個人的にツボでもありました
悪い製品を紹介して、
「万引きされないために敢えて、盗みたくない商品を作った」などと
酷いことこのうえない皮肉を浴びせたりするのが
なかなかステキすぎるのでありました
実際にやったかどうかわかりませんが、
その酷いペンがどれほど作られたかを本社に問い合わせて、
企業秘密だから就職しないと駄目だといわれて、
実際に履歴書を送ったとか、送ってないとかいう話が
まぁ、迷惑きわまりないが面白いと思えてならないのでありました

ちょっとした集り屋と間違えられたのか、
製品送り付けられたりしているというのも面白い
何してんだこの人<著者

文房具に対する愛と皮肉が入り混じりながらの話も面白く、
それでいて、NASAで使われたペンという話が、
後先であったり、有名なポストイットの話が出てきたりと
広範にわたる文房具の話がそれこれあって
とても楽しかったのでありました

しかし、万年筆ブームが定期的にやってきてて、
本は滅びるかもしれないが、万年筆だけは
なぜか残るのかもしれないなと思わされてみたり、
私は知らなかったが、意識高いと見せられるノートがあって、
それの人気がまた凄かったり、それを作り上げる
ロマンあふれる嘘歴史があったりとか
大変興味深いのでありました
マーケティングの本ともいえるんじゃなかろうか

発明した人の悲喜こもごもなんかも記されていて
知って、誰かに話すわけでもないが、
なんだか、知識欲が満たされたような気分になれる
いい本でありました


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