最初の哲学者 作:柳 広司
主にギリシャ神話を題材にとった短編集でした
ゼウス、イカロス、アフロディテだとかオリュンポスの神々が出てくれば、
タレス、クサンティッペなどギリシャの住人たちも出てきて
神話、伝説、伝記、歴史モノのそれぞれの間を
いったりきたりするような短編で
非常に面白く読めたのであります
こういった物語に詳しくない身分で読むと、
ミノタウロスの話って、そもそもこういうことだったのかと
感心というか、なるほどなぁと思ったり、
また、イカロスの話も、歌しか知らなかったけども
そういういわれの物語が根幹にあるのねと
様々な神話に触れられることができて
当然、現代的解釈の新しい話になってんだろうけども
大枠というか、話の筋についてわかって
面白い一冊だったのであります
特に説教臭いとかではなくて、
いかにも神話で語られるそれこれで、
そこに意味というか、寓意なんかが秘められているというよりは
事実がそうであったといわぬばかりの内容が
なかなかステキでありまして
そうかと思えば、人間臭い話、とりわけクサンティッペの話なんかは
それ相応に書かれていて楽しいのであります
詳細を知る人からは、ちょっとライトすぎると
展開を叱られてしまうんじゃないかと
いらん心配をしてしまいがちでありましたが、
おおむね、さらっと読んで楽しいと
それに終始できたので、よい本だったと
思うのでありました
古代の親族の争いというのは
かくも陰惨というか、凄まじいものだったのだなと
改めて、血で血を洗う時代のことを思い起こさせるのであります
親を殺し、子を殺し、殺し殺されが
実にあたりまえにありながら、それに煩悶とするのが
この時代物語の人間らしさなのかしらなんて
わかったような感想を抱いたのであります
主にギリシャ神話を題材にとった短編集でした
ゼウス、イカロス、アフロディテだとかオリュンポスの神々が出てくれば、
タレス、クサンティッペなどギリシャの住人たちも出てきて
神話、伝説、伝記、歴史モノのそれぞれの間を
いったりきたりするような短編で
非常に面白く読めたのであります
こういった物語に詳しくない身分で読むと、
ミノタウロスの話って、そもそもこういうことだったのかと
感心というか、なるほどなぁと思ったり、
また、イカロスの話も、歌しか知らなかったけども
そういういわれの物語が根幹にあるのねと
様々な神話に触れられることができて
当然、現代的解釈の新しい話になってんだろうけども
大枠というか、話の筋についてわかって
面白い一冊だったのであります
特に説教臭いとかではなくて、
いかにも神話で語られるそれこれで、
そこに意味というか、寓意なんかが秘められているというよりは
事実がそうであったといわぬばかりの内容が
なかなかステキでありまして
そうかと思えば、人間臭い話、とりわけクサンティッペの話なんかは
それ相応に書かれていて楽しいのであります
詳細を知る人からは、ちょっとライトすぎると
展開を叱られてしまうんじゃないかと
いらん心配をしてしまいがちでありましたが、
おおむね、さらっと読んで楽しいと
それに終始できたので、よい本だったと
思うのでありました
古代の親族の争いというのは
かくも陰惨というか、凄まじいものだったのだなと
改めて、血で血を洗う時代のことを思い起こさせるのであります
親を殺し、子を殺し、殺し殺されが
実にあたりまえにありながら、それに煩悶とするのが
この時代物語の人間らしさなのかしらなんて
わかったような感想を抱いたのであります
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