CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

麒麟がくる  決戦!桶狭間

2020-06-07 21:03:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
今回のは、100%だったのか、あるいは、寄せ集めでなんとか一回にしたのか
そのあたりが気になる展開というか、
え、もう終わり?とか思ってしまうくらい、
あれよあれよと進んだのでありますけども、
桶狭間の闘いが済んで、信長のスターダム街道が始まったところと
区切りのよい展開でありました
この情勢になってなかったら、
割と普通の一回みたいなお話だった可能性もあるんだよなぁ
不思議な縁というか、ドラマになってしまっていますな

元康が裏切ると見せかけてそうでもなく
だけど、結果的には裏切ることになった
そんな按配で、三河者の強情っぽさというか、
いかにもな感じも出ていて
なかなか面白い物語が見られたと思うところ
なんだかんだ、家康がいい武将だなと、若武者という感じでもありながら
三河の棟梁でもあろうとしている姿が
にじみ出てくるようでよかった

桶狭間の戦いが奇襲で偶然というわけではなく、
計算のうえで、多勢を分散させて、一極で戦ったという
分散戦法に集中戦力で対抗といった感じが
なかなか面白かったのである、
どっかで観た理論というか、アレだなと思ったのは、
銀河英雄伝説の最初の戦いかと感じたのだが
まぁ、なんにせよ、博打であったのは間違いなくて
そこに勝ったというのが凄い、
弱兵でならした尾張兵でよくやったもんだ

あとは、毛利新介の大ジャンプが派手で凄いよかった
そうだ、このドラマそういうところに力入ってるの思い出したと
今後、こういう殺陣をもっと見たいんだが撮影できるんだろうかね
心配だ・・・剣豪将軍の大奮闘だけはせめて、せめて

気弱な帰蝶様も可愛らしいけども、
しれっと、妾の子を託されるとか
なかなか斬新な告白に衝撃も受けたんだが、
面白いからいいかと、次週も楽しみにしたかったのに

次はいつからなんだろうか、一ヶ月は少なくともダメなのか
もっとなのか、気になって仕方ないんだが、ともかく早く
麒麟よやってこい

【ドラマ】いいね!光源氏くん

2020-06-05 21:12:00 | ドラマ映画テレビ感想
NHKよるドラ枠でありました
光源氏が現代にやってきて、一人の若者として生きる

とかいうフレーズだとかっこいいけど、
いい感じでテケトーな時代考証というか、
ズレた按配で生きている光源氏のそれこれが
なかなか楽しかったのでありました

というよりも、冴えないOLが、
突然イケメンと同棲することになってしまったという
伊藤沙莉の演技が素晴らしかった、
というか、俺、ただ単に伊藤沙莉のことが好きなだけじゃないか
そんな風に思いながら、NHKにおいては、米子フィーバー以来
出てくると、独特の声色に吸い込まれれるように見入ってしまう
はきはきちゃきちゃきした喋りと、
わざとらしいのに、そう見えない演技が心地よいというか
このドラマに完全にマッチしていて、
コミカルさほどよし、恋愛っぽいそれもほどよしという具合に
とても楽しめたのでありました

話の内容自体はしょーもないというか、
もう、出オチといっても相違ない
これはあれか、パンチとロン毛のアレと同じ路線かと
思うような感じで、そういうものだと受け止めてみていると
漫画っぽさとシチュエーションコメディっぽい感じを楽しんで
もうちょっと、ホスト編を見たかったようなという
絶妙な引き際もあいまって、飽きる前に次のネタへという
テンポ良い展開が心地よかった

毎回のことながら元ネタというのがわかっていると、
つまるところ、源氏物語をちゃんと知ってると
もっと楽しかったんだろうか、そのあたりのアレンジの話が
あったりしたんだろうかしらと考えたりしたのでありました

最終話で源氏の君だけ帰ることができそうだったわけだが、
それはそれで、中将はどう扱うつもりだったんだろうとか、
二人ともトイレとかなれたんだろうかとか、
気になったりしたが、瑣末なことであろう

楽しいドラマでありました
続きをとかいう話もあるそうだが、これくらいがちょうどいいんだよきっと多分

【ドラマ】路~台湾エクスプレス~

2020-06-03 20:49:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
NHK土曜ドラマ枠でありました
原作を以前読んだということ、そして、
新幹線がやってくるシーンの感動は物凄く覚えていたんだが、
正直どんな話だったかさっぱり記憶になかったので
新鮮な気持ちで見られたのであります
いやー、見終わって、台湾行きたいなぁと思ったと
当たり前の感想が最初に沸いてしまったんだが
ともあれ、丁寧に描かれた台湾新幹線の物語でありました

不必要に日本すげー的な話では当然なく、
台湾新幹線を走らせるということ、そこに日本が関わっていて、
また、日本と台湾には、様々なかかわりが今も、昔から続いているといったことを
丁寧にいくつかの物語で描いていたという感じ
このすったもんだがあったのも、
2000年前半の話であったと思えば、
今は昔という感じなんだなぁと、月日を感じずにいられないわけでありますが
その頃は、台湾生まれの日本人も、数多くいたし、
台湾にも、統治時代生まれの人も多くいたと
そういうことなんだなぁと、一種の感動を覚えたのであります
そこに何があったのかというのは、
当事者たちが思うところで、それに思いをはせて勝手に泣いてしまうのは
罪ではないが、何か違うかなと思うものの、いつも
この問題というか、テーマについては泣かされている自分であります

そんなわけで、葉山さんと中野さんの話が
なんというか、凄く印象的で、短い絵なのに、
初の帰国(というべきか)の際に、思わずかつての名残を探して走る
あの背中越しのシーンというのが凄いよくて、
おじいちゃんが一生懸命に走るという姿がまた、
それを思い起こさせるばかりで感動的でありました
また、ここで、過去へのわだかまり、それと向き合うというのが
一方的でもあるが、その感傷はよくわかるのである
これによって、救われるのは本人だけなんだけども、
そういうのが人間が生きるということだよなぁと
最近、常々思うそれが凝縮されたシーンだったと感動でありました

あとは、小説でも印象強く覚えていた、
ぐーたら息子が兵隊いって帰ってきてもグーたらしてて
でも、幼馴染がシングルマザーになって、なんか一念発起するという
このあれこれも好きでありまして、
短いながらに、さらり、彼の人のよさと、
そのきっかけになる新幹線というのがあってよいなぁとしみじみ感じたのであります

そして、一番はやっぱり新幹線界隈のそれこれだったわけだが、
主人公の春香については、仕方ないなぁというくらい
あまりにも美しすぎる記憶と、イケメンすぎる男の存在というのが
そりゃそうだけど、物語としてどうよと思ってしまったところ
小説では、もうちょっと淡いというか、なんだろう
実写化ゆえなんだろう、美男美女すぎるというか
美しいビジュアルがゆえに、なんか、ふられた男が不憫でならないように見えて仕方なかったんだが、
なんとも罪作りであるなと感じたのであります

まぁ、そんな恋愛模様は大した問題ではなく、
仕事と、台湾という場所で働いて、
台湾の人たちと出会って、何か得たのだというのが
なんとなく、形ではわからないまま、伝わるというのがいいなぁと
しみじみ思ったりして、感激だったのでありました

しかし、ロケについて、新幹線の移動シーンとかどうやって撮ったんだろうか、
本当のシーンを加工編集して使っているとも思えなかったので
全面協力でやってもらったんだろうかとか
なんとも、気になるところがいっぱいでありました
あの頃、まだ101がなかったとか、
そうなると台北市街をしれっと映すと、見切れてしまいそうだから
編集や撮影苦労したんじゃないかしらなんて、
あれこれ思ったり考えたりしたのだけども、
それがあってか、田舎シーンが多かったというのが、印象的でありましたところ

台湾の田舎のほうとか、またいってみたいなぁと思ったりしつつ
物語が過去のことを語っているのはわかっていても、
さらにもっと過去の風景という印象を受けたのでありました
今の台湾とはまた違う、現代劇なんだが、日本でいえば平成の話なんだな
時代を感じる物語でありました

【読書】トマトの歴史

2020-06-02 21:16:53 | 読書感想文とか読み物レビウー
トマトの歴史  著:クラリッサ・ハイマン

題名の通り、トマトの来歴から、今に至るまで、
様々な歴史を辿って、世界に広がってきたという話をまとめていました

南米原産であった、現地で食べられていた
このあたりは、どこかで聞いた話でもあるなと思うものの、
そこからヨーロッパに渡って、しばらく苦難の時代があり、
そうかと思うと、少し日の目が当たったと思ったら、
悪魔の実みたいな扱いだったトマトが、
健康食品の申し子のように、スターダム化してしまうといった
ヨーロッパ人の変遷なんかが非常に面白かった

様々な迷信と繋がりあったりして、
邪教的なシンボルの扱いにもなっていたりしたようだけども、
その魅力が、スープやソースの原料となるというあたりから
人の口に入るようになり、やがて、その美味しさから
料理に欠かせない素材となっていく
さらには、缶詰とか瓶詰めとか、もっと手軽にいつでも使えるようにと発展して、
しまいには、トマトの缶詰の作り方とかいう、
もはや、トマトを食べるのではなく、トマトソースを作るということが目的となる
強力な食材となっていった歴史が面白い

トマトに関するレシピも、初期はほとんど記述も見られなかったというのに
あるときから膨大な数のソースや、ケチャップのレシピが発生して、
それらの大ヒット商品を生み出した会社が、
今でも名の知れたソース会社なんかになっているのも面白かった
トマト凄いな

ヨーロッパから、また、アメリカ大陸に逆輸入されて、
そこでもしばらく苦難の日々があったにも関わらず
先のように、ケチャップという大発明によってアメリカ中で大人気になって、
もう、今ではトマトケチャップなければ
アメリカが成り立たないんじゃないかというくらい
食生活に食い込んでいるそうだとか、非常に読み応えというか
トマトの変遷が面白く読めるのでありました

育種や、品種変遷の歴史も載っていて、
エアルームトマトとか、ちょっと前にヨーロッパ発祥で
日本にも小さなブームを起こしていた話なんかもあったり
読み応えある本でありました

日本についてはほとんど言及がなく、
訳者が補完として書いている程度だったのは残念だけども、
日本のいわゆる桃色系トマトは別口だからなと思えば、
この扱いも納得というか、
世界がトマトを欲している状況が見られて面白かったのであります

【読書】ただの眠りを

2020-06-01 21:25:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
ただの眠りを  作:ローレンス・オズボーン

フィリップマーロウが72歳になった

そんな小説であります
別作家による続編という人気シリーズならではのそれなんだが、
海外でどういう受け止められ方してるか気になるなぁと
ちょっと思うところである
日本でなら、剣客商売の続きを書いてるみたいな…と思ったら、
ようよう、漫画では原案として続いてて
なかなか面白いから、そういう扱いなのかしらね

と、そんな風に思いつつ
年老いた探偵が、10年ぶりの探偵業に戻って、
昔のようにはいかないからだで、また、精神も決してタフだと言い切れない
負けるときは負けるといった具合の老齢を見せながら
真実というべきか、追い求めていくというお話でありました
根幹でもないが、女を追っかけるといっても差し支えないお話でありました
このほうがドラマチックだとも思えるわけだが、
マーロウものってそういう内容だったかしら
何冊か読んだはずだが、さっぱり記憶にないので
まぁそういうものかとハードボイルドのコテコテなそれを読んだという感想でありました

メキシコを舞台に、その貧富を描きながら、
詐欺師を追いかける、詐欺師の男が悪いというべきなんだろうが、
その描写よりも、それに翻弄される女のほうに軸足があって、
そして、その結末は、やはり女によってというところなんだが
この女が、食わせ物だったのか、そうでもなかったのか
マーロウが老いたから、それを許したのかそうでもないのか

これは、年齢を重ねてから読まないとわからないというやつなんだろうか
思いつつ、事件らしきものは確かに解決するんだが、
どうにもすっきりしない、そんな風に思えた小説でありました
面白かったんだけど、しっくりきたという感じじゃなかったなぁ