CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】しもべえ

2022-04-09 21:29:09 | ドラマ映画テレビ感想
どうやら漫画原作なんだそうで、
まったく知らないというか、すげぇ設定の変わったドラマだなと思いつつも
ヤスケンが好きすぎてみてしまったんだが、
結構面白かったというか、漫画原作ときいてなるほどと
腑に落ちる、不思議な面白さがあったドラマでした
古見さんに似てると思ってたんだが、こういう演出が漫画原作に合うんだなと
勝手に納得しているのであった

さておいて、謎のアプリによって呼び出されるおじさんという
もう、あらすじだけ説明しても意味不明だし
それで面白いのかといわれると困ってしまうほどなんだけども、
ある種超人的なパワーというか、なんというか、
ともかくしもべえの便利なような、そうでもないような活躍とともに
ダメ女子高生が医学部に向けて頑張ると
やっぱり、どうあらすじ書いても面白そうなというか
なんだそれ感が抜けないのがすげぇな

しもべえが基本的にしゃべらないので、顔演技というか変顔というか
それこれだけであれこれ伝わるのもいいんだが
アナコンダと謎の格闘で勝利をおさめるシーンの
ある種前衛的な演出がツボにはまったりして、
なんというか、漫画ドラマというジャンルを強く覚えたのでありました
こういうのがいいというか、こういうドラマが増えてもいいんじゃないかと
映像表現として感心してしまったのである
ガガガのときの、カニの映像に近い面白さがあった(全然違う)

さておいて、真面目なのかそうでもないのか
わからないあたりをふらふらしながら、
最終的には、しもべえが何者なのかというところに
クローズアップというか、解決が用意されていて
まぁ、大方そんな感じでしょうというところに落ち着いたわけだけども
青春劇や友情劇なんかも、結構面白かったし
強引ながらも、感動につながるように終わったのは感心したのでありました
総じて面白かったのがやっぱりすごいことだと思う

放送がオリンピックとか、あれこれでぶつ切りになってたのが
常々残念だと思ってたんだが、そんなに飛び飛びで見たのに
なんとなし、話はつながって理解できたし
印象が強いドラマだったんだなと見終わって思うところ
こういう力を抜いて見られるドラマが
また作られますようにと願うような感覚を覚えているのであった

よいドラマを見た

【読書】ウォーターゲーム

2022-04-06 20:54:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
ウォーターゲーム  作:吉田修一

スパイアクション小説であります
エンタメにふってるというか、あまり難しいことを考えさせず、
面白い設定と、企業スパイにあれこれが出てきて
楽しく読めるので好きなシリーズなんだが
今回も、水利権を争う話で、なかなか楽しめたのでありました

序盤のダム爆破に巻き込まれたというあたりが
やたらめっぽう面白く読めていたんだが、
今回の主人公と呼んでもいいのか、
AN通信に入らなかった男というのが
もう少しパンチのきいた能力だとか持ってるとよかったと
思わされたのである
けど、まぁそれはそれとして、ただただアクション劇が面白いからよいのだ

あとは、旅好きな作者ならではというか、
あっちこっちの街並みが出てきて、なんとなしそこで飯食ってるという
なにげないシーンがやっぱりうまいな、いいなぁと
本筋と関係ない部分に関心というか
興味をそそられるのがいいところで
別段、あれこれ料理が出てきたわけでもないのに、
現地の飯屋で飯をくうというそれだけが
すごく旨そうに食ってんだろうなという気がしてきて
不思議でならなかったんだが、好きなことを書いているからこその
なんというか、味なのかしらと思ったりするのであった

こういう仕事というか、設定の人が
引退を実際に行えるという優しさでもないが、
ありがちな不幸がないのもまた、
読んでいて安心できるといえばよいか
いいなぁと思ってしまった
デイビッドキムのキャラクタというか、引退感が好きだと思えた

【読書】竹の文化誌

2022-04-04 21:05:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
竹の文化誌  著:スザンヌ・ルーカス

先日読んだサボテンのと同じ体裁なんだが、
原書は別のシリーズなのかもしれない
でも、同じように、今回は竹というものが人類とどうかかわってきたか
竹そのものにもクローズアップしながら紹介する内容でありました
こちらは、写真が結構ふんだんで、そっちも見応えがあって
正直、新たに竹コレクターというジャンルを
知らされたというか、植え付けられたとすら思うような
魅惑の写真が多くてよかったのである

竹が、実は世界中にあって、別にアジア固有のものではないという
その誤解を解くところから始まって、
全国津々浦々でこれを様々な材として扱ってきた
そういうお話が書かれているわけでありますが、
そのあたりは、さすがに日本人が読むと、知ってるわといった感じだけど
西洋人からすると、なかなか信じがたいほどなんだろうかと
感じるばかりでありました
エキゾチックなシンボルというイメージが強そうな感じがした

とはいえ、書かれている様々な材としての竹というのには、
確かに身近にいっぱいあるし知ってたけども、
おそらくそれよりも、もっと使い道があって、凄いものなのではないか
そういう魅力あふれる内容に仕上がっていまして、
昨今話題のサステナブルなそれというのは
竹を使っていくことじゃないかとすら思わされるくらいでありました
竹の能力が、人類にとって便利すぎるというか、素晴らしすぎるわ

竹と一口に言っているけども、結構な種類が存在するようで、
写真では、いわゆる竹、あるいは笹みたいなのばっかりなんだが
どうやら、木本にあたる種族もあったり、這性というか、蔦っぽいのも
どうやら存在するらしいので、そのあたりも興味深いと思ったのでありました

とはいえ、やっぱり、写真で見せられて斑入りのものやら、
軸が寸詰まりになってちょっとぶりぶりしているというか
団子を連ねたみたいになっている品種とか、ぱっと見て欲しいと思わされるような
実に植物としての多様性が、好ましいフォルムに表れていて
これはなかなかいいものだなと思わされたのでありました
まぁ、集めようとすると、すさまじいスケールというか、土地あるいは空間が必要だから
無理なだけどな、そのあたりが惜しいんだが、
それもまた、ミニチュア版にしたらいいんだろうか、
それはそれで、竹の魅力として半減しそうだなとかも考えてしまうところである

建築材としてのすばらしさに加えて、
昨今は繊維としての利用もかなり確立してきているようで
竹製の布が普及したら、これもまた、環境的に優しいのか
でも、体に優しくなさそうな、なんか痛いか冷たいかのどっちかっぽいなと
思ったりもしたわけだけど、夏によい素材とかいって
使えるんじゃないかなんて思ったりもしたのである

個人的には竹の植物としての魅力を改めて知らされた本であった
でも大半は材としての竹の話なんだけどもな

鎌倉殿の13人  幼なじみの絆

2022-04-03 21:02:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
視聴完了しました
今週もなかなか面白かった、飛び道具みたいなギャグを使う回というか、
年齢を重ねたせいか、あれくらいわざとらしい笑いに堪えられない
思わず笑ってしまうのが悔しいと思ったりしながら
坊主バトルの絵面に爆笑を誘われたのでした
出たての若手芸人が競いだしたみたいな勢いが実に素晴らしかった

今回は木曾のありようという紹介回であったと思うんだが
さらっと八重さんのところも片付けつつ、
方々で次の段階への下準備というか、後片付けを見たように思うんだが
とりあえず旭将軍を乱暴者ではなく、
純朴な路線で描こうという感じなのか、
これからどんどん頼朝が悪い感じになってくんだろうなという予感がする回でありました
木曾がとりあえずかっこよすぎるというそれで、
坂東の武者たちは、ああいうののほうが好きなんじゃないかと
勝手に思ったりしたんだが、どうなんだろう
結局は、みんな自分がかわいいだけだから、あんまり関係ないのかしら

さらっと、久しぶりに武田も出てきたりしつつ
源氏にも、色々なのがいるなと、行家ほか様々な人たちの動向に
感心するばかりでありましたが、結局あのクソ坊主も源氏のなにかれだったかどうだったか
わからんが、ともかく、流派が違うらしいというのだけわかっただけでも面白い

新旧の巴が出会うことはないんだろうけども、
思った以上に別嬪さんで、アクションとかやる人なのかしらんが
悲劇のヒロインとして申し分なさそうなので
こちらも今後が楽しみだと思うのでありました
いうても、2か月も出番ないかもしれないのか

あとは、さんざん追いかけまくって、八重さんをものにした小四郎に
何よりも驚いてしまったんだが、あれがいわゆる山本メソッドだったのか、
そうではない文学上の都合なのかわからんが、
あのままで、女の方が変わったというふうに見えたんだけど
あれこそが恋愛というそれなのか、
三谷が描くそれというだけなのか、
まったくわからんが、とりあえず自分の経験上存在しないそれだと
どっちかといえば、小四郎はモテなさそうと思っていたのを
華麗に裏切られた感じがして、ちょっともやっとせんでもないのであった

ま、そんな些末なところはよいとして
次回をまた待つ一週間になろうと思うのである

【読書】レジまでの推理 本屋さんの名探偵

2022-04-02 21:05:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
レジまでの推理 本屋さんの名探偵  作:似鳥鶏

本屋で起こる不可解な事件について、
ぐーたらやってる店長があっという間に解決してしまう
そんな感じのお手軽ミステリ小説でありました
ベタベタというか、コテコテというか、
ともかく、頭からしっぽまで、がっつりミステリ小説といった感じだけども
内容はコミカルで、本屋さんあるあるを織り交ぜつつ、
相変わらずの作者からの意味がありそうでない注釈の数々とともに楽しめる
読みやすい作品でした

トリックのパターンも網羅的な感じで、
なるほどなーと呼んでいて、スムースに理解できるというか、
あっと驚くというよりも、これはひょっとしたら
ちゃんと考えたら解けるかもという匙加減が絶妙で、
謎解きを楽しむという読み方にも
大変優しいというか、心配りのつくされた内容だと思うところ
別に謎解きを楽しまなくても、
物語として、それはそれと楽しめるのもまた、よいところでありました

最後の掌編が、なかなか面白い違和感というか
いわゆる叙述トリックというやつだよなと思いながら
それが、ミステリというよりも、物語に重要なことを導いてくるのが
粋というか、面白いなと思って、強く記憶に残ったのでありました

楽しそうな本屋さんだという印象ではあるが、
実際のところ、こういったところは減ってきているし
作者が注釈でうらめしく書いているように
売れるというのは大変な状況なんだろうとも思うと
なんとなくしょんぼりしてしまうのだけども
本屋へ、本を探しにくる、本に出会いにくるという
そういう場所にしようという試みというのは
いいキャッチフレーズだなと思ったのでありました
目的買いではないものを誘発するというのを
本というジャンルで行うのは
結構難しいのかなと思ったり感じたりもしたけど、
なんとなく、本屋があると寄ってしまうという自分を考えるに、
そういう商売が、今は正しいのかもとも思ったりしたのである

なんにせよ、よい本がたくさん売れる世の中になればよいのにと思うのであった