子供のときに読んだ本がその後の自分を創ってきたと言うお話
「わらしべ長者」が私に残したもの・・・それは
誰でも一度ぐらいは、保険会社の勉強会に来ませんかって誘われた事ないですか。それで、そのままうっかり働いちゃったりして。でもここでは、どうして保険会社で働くようになって、そしてやめたのかは書かないことにしよう。
ルート君が年少さんの頃、保険会社の営業をやってみた。非常に面倒見の悪い会社ですぐ、ひとりで放り出されてしまった。でも、それは後から、他の会社の人を見て気がついたのだが、その時は、大人が仕事するんだから最初から一人で頑張るのは当たり前の事だと思っていた。しかも営業なんて一人のほうがやりやすいですよ。
保険会社の営業のはじめはね、アンケートをとって相手の生年月日を聞きだすことなのよ。生年月日を聞けたら設計書が作成できるでしょ。そしたら、ご提案が出来るでしょ。あなたにとって、いいプランがありますよって。
セオリー通りにいったら、そんなに大変な仕事じゃないね。・・・う~ん
で、とあるお店に行ってみた。出来たばかりの個人のエステのお店。友達も自宅でやっていたけれど、一人づつしか出来ないから収入的にみたら結構大変な仕事だと思うよ。
彼女は言った。
「ねえ、チラシ配ってよ。」・・・あの保険屋なんですけど。でも、まあいいか。チラシ配りの相場は知っているし。
「まあ、少しなら」と言うと気を良くしたみたいで、世間話も少し、アンケートも書いて貰ったし、さあ帰りましょう。にっこり微笑んで「じゃあ、また。」と言うと彼女が、「ねえ、これにも名前書いてって。」と言った。
「ここに、あなたの身近の亡くなった人の名前、誰か居るでしょ。おばあちゃんとかでもいいのよ。」 な、なんですか。これって
「祈祷料はいくらでもいいのよ。」
チラッと見ると意外にたくさん書いてある。この人が愛想が良いのはこの為か~
「でもまあ、これはちょっと」とか言ってさらりと流して行こうとすると、逃がすものかと言う迫力で
「先祖や亡くなった人を供養する気持ちがあなたには無いの?」とのたまう。
ホント、嫌になる。ありますよ、山ほど。だから、こんな得体の知れないものに、アンケート書いた引き換えみたいなのに、供養なんて頼めるわけ無いじゃない。
「難しく考えすぎなんじゃない。・・・・つべこべ、つべこべ。」としつこい。
なるほど、これってきっとノルマがあるんだな。でも、私は書こうか書くまいか悩んでいるのではない。書かないのだ。それで、仕方がないので言った。
「宗教って言うのは、魂の問題でしょ。こんなことでは、魂は売れないのよ。」
そう、私は、きっと髑髏の杯で酒は飲めないね。「出来ませぬ。」って言って信長に蹴られちゃう。
ドアに手をやる私に、言葉の蹴りが飛んできた。
「あんた、保険屋でしょ。こんな事してたら、この先一軒だって契約なんて取れないわよ。」
私は、少し振り向いて
「いりません。そんなものなら。」と言ってやった。
言う事は言ったけれど、気持ちはどよーんと落ち込んでしまった。実は、私のエリアは会社からすごく近くて、私はすぐにでも戻って誰かに言いつけたかった。また逃げ帰りたかった。右に向かえば、すぐ会社だったが、私は重い足を引き摺って、考える前に左に向かっていた。
また、長くなってしまいました。この続きは、また来週。「功名が辻」と「漢字バトン」のその次に。お付き合いください。
4月8日、家族で外食。花膳というお店。まあ一応ルート君の誕生日と言う事で。 やっぱり、紅白かまぼこじゃあ、心苦しいものね。
「わらしべ長者」が私に残したもの・・・それは
誰でも一度ぐらいは、保険会社の勉強会に来ませんかって誘われた事ないですか。それで、そのままうっかり働いちゃったりして。でもここでは、どうして保険会社で働くようになって、そしてやめたのかは書かないことにしよう。
ルート君が年少さんの頃、保険会社の営業をやってみた。非常に面倒見の悪い会社ですぐ、ひとりで放り出されてしまった。でも、それは後から、他の会社の人を見て気がついたのだが、その時は、大人が仕事するんだから最初から一人で頑張るのは当たり前の事だと思っていた。しかも営業なんて一人のほうがやりやすいですよ。
保険会社の営業のはじめはね、アンケートをとって相手の生年月日を聞きだすことなのよ。生年月日を聞けたら設計書が作成できるでしょ。そしたら、ご提案が出来るでしょ。あなたにとって、いいプランがありますよって。
セオリー通りにいったら、そんなに大変な仕事じゃないね。・・・う~ん
で、とあるお店に行ってみた。出来たばかりの個人のエステのお店。友達も自宅でやっていたけれど、一人づつしか出来ないから収入的にみたら結構大変な仕事だと思うよ。
彼女は言った。
「ねえ、チラシ配ってよ。」・・・あの保険屋なんですけど。でも、まあいいか。チラシ配りの相場は知っているし。
「まあ、少しなら」と言うと気を良くしたみたいで、世間話も少し、アンケートも書いて貰ったし、さあ帰りましょう。にっこり微笑んで「じゃあ、また。」と言うと彼女が、「ねえ、これにも名前書いてって。」と言った。
「ここに、あなたの身近の亡くなった人の名前、誰か居るでしょ。おばあちゃんとかでもいいのよ。」 な、なんですか。これって
「祈祷料はいくらでもいいのよ。」
チラッと見ると意外にたくさん書いてある。この人が愛想が良いのはこの為か~
「でもまあ、これはちょっと」とか言ってさらりと流して行こうとすると、逃がすものかと言う迫力で
「先祖や亡くなった人を供養する気持ちがあなたには無いの?」とのたまう。
ホント、嫌になる。ありますよ、山ほど。だから、こんな得体の知れないものに、アンケート書いた引き換えみたいなのに、供養なんて頼めるわけ無いじゃない。
「難しく考えすぎなんじゃない。・・・・つべこべ、つべこべ。」としつこい。
なるほど、これってきっとノルマがあるんだな。でも、私は書こうか書くまいか悩んでいるのではない。書かないのだ。それで、仕方がないので言った。
「宗教って言うのは、魂の問題でしょ。こんなことでは、魂は売れないのよ。」
そう、私は、きっと髑髏の杯で酒は飲めないね。「出来ませぬ。」って言って信長に蹴られちゃう。
ドアに手をやる私に、言葉の蹴りが飛んできた。
「あんた、保険屋でしょ。こんな事してたら、この先一軒だって契約なんて取れないわよ。」
私は、少し振り向いて
「いりません。そんなものなら。」と言ってやった。
言う事は言ったけれど、気持ちはどよーんと落ち込んでしまった。実は、私のエリアは会社からすごく近くて、私はすぐにでも戻って誰かに言いつけたかった。また逃げ帰りたかった。右に向かえば、すぐ会社だったが、私は重い足を引き摺って、考える前に左に向かっていた。
また、長くなってしまいました。この続きは、また来週。「功名が辻」と「漢字バトン」のその次に。お付き合いください。
4月8日、家族で外食。花膳というお店。まあ一応ルート君の誕生日と言う事で。 やっぱり、紅白かまぼこじゃあ、心苦しいものね。