英語は勉強した方がいいよ~<SONO1>
英語は勉強した方がいいよ~<SONO2> の続きです。堅いお話ではありません。
日本では英語を使うチャンスが、自分で望まない限りはあまりないということを書きましたが、本当は、一度や二度はそういう場面があったのかもしれません。<SONO2>は、もしかしたらそう言うチャンスだったかも知れないのに、さりげなく逃げてしまった、そんな話だったように思います。
あなただって、そういうことないですか?
そんな風に言って、人を巻き込んではいけませんね。でも、逃げないこともあったのですよ。前のお話も、自分が迷っていなければ逃げなかったと思うのですよね。なぜなら、私はそそっかしいけれどおせっかいなサザエさんを心の中に住まわせている人だからです。
回りくどい言い方ですね。 私って、おせっかいなのよ~、でも、オチョコチョイでさ~。と、言えばいいものを、ちょっと抵抗あるんです。黙って座っていればそういう人に見えませんからね、私(キッパリ)
で、今日はそんなお話。
ある時若かりし私は、寂れたスーパーのレジに並んでいました。けだるそうに「茶髪ネエちゃん」という雰囲気の人が、レジを打っていました。三台あるレジも必要がないので彼女一人だけで打っていると言う暇な時間帯。今のようにバーコードでピッピッと言う時代ではありません。
突然、茶髪ネエちゃんが
「ああ、どうしよう。」と呟きました。
私の中の「好奇心の強い猫アンテナ」が ピピピと反応しました。前にいた人の脇から覗いてみると、アジア系の女性、多分フィリピンの方だと思いますが、その人とレジの茶髪ネエチャンが、お互いに「エッ、」とか「ああ」とか言い合って、困っていました。
私の前の人は、おばあさんで苦笑いです。見ると、二個でいくらと言うまとめ売りの物の一つだけを持ってきてしまっていたのです。今なんかだと、そういうものは大概少し割高で、一つだけ売ってくれますが、その時はそうではなかったのですね。
そこで、おせっかい猫の私の登場です。でも、この猫は考えてから歩き出すタイプではなくて、ほとんど歩きながらか、歩いてから考えるタイプなので、その時も何も考えずに、いきなりⅤサインを出して、
何かを言ったのです。内気な(?)私には似つかわしくないような大きな声ではっきり、くっきりと、素早く・・・
あまりに一瞬だったので、なんて言ったのかを忘れてしまいました。後からあれやこれやと後悔したので、かなりいい加減だったことは間違いないわけで、たぶん、
①「Two is this.」 とか
②「This price is two.」とか、 または、もしくは、まさかですが・・・日本語ではっきりくっきりと、
③「コレハ~、ニコデェ~、コノネダンデ~スゥ。」といったのじゃないかなと思うのです。
今思うと、③が一番怪しい・・・・
が、そのアジア女性は
「オウ~!」とかいって頷きました。通じたのですよ。そして急いでそれをもう一つ取りに行ったのです。戻ってきた時、彼女は私に
「アリガトウゴザイマ~ス。」と言いました。挨拶とお礼は最初に覚える言葉かも知れませんね。
アジア女性の彼女は去って、レジで私の番になりました。実はこのとき私はレジの茶髪ネエチャンと同年代だったのです。お金を払い終わると、レジのその彼女は手を合わせ、親しげに
「Thank you!」と言ったのです。
ええと、このお話で言いたかった事は、
「情けは人のためならず。人に親切にすると、小ネタが必ず付いてきて、あなたを笑わせてくれます。」と言う事ではなくてですね、言葉と言うのは意思伝達の手段なのだから、正しくなくても、伝えたい気持ちがあれば、伝わる事もあるのだと言いたかったのかも知れません。なんだか他人事のような言い方ですが、別に何か立派な事が言いたかったわけではないんですよ。
「アリガトウ」と「Thank you!」には笑っちゃったなぁ,と言うレベルの事が言いたかっただけなのですよ。
それと繰り返しですが、やはり正しい言葉でも小さくてはっきりしない言い方では伝わりづらく、正しくなくてもはっきりと言う事で、相手が推理することが可能になって伝わる事があると、私はしみじみ思ったのでした。
ちなみに、今度そういうチャンスがあったならば
「 It is this price by 2 pieces. 」
間違わないようにしたいと思います。