森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

五月怪談

2009-05-29 13:08:50 | 家族スナップ
注:ホラーにあらず。
大島弓子作「四月怪談」と言う作品がありますが、そんなたいそうなものではなくて、単なる家族スナップです。
一つ前の記事は懐かしさのあまり予定外で、真夜中にアップしてしまいました。なので今日は二回目。
でも、また4日ぐらいお休みするので、ちょうどいいのかな?


「母の日」に出かける直前に片付けられなかった食器をだんなが洗ってくれたことを書きましたが、それは「母の日」だからなのかと思っていました。
だけど・・・・


先日も日曜日にお出掛けしました。姉とお芝居を観に行ったのです。

「帰って来てから食事を作るのは大変だから、帰りに惣菜を買ってこいよ。」と我がだんなが言いました。
「バスの時間が気になるから、それならパパが買っておいてよ。」と私がだんなの優しい言葉につけこんで、さらに甘いことを言いますと、
「じゃあ、迎えにいってやるから、やっぱりお前が買ってこいよ。駅に着いたら、買い物の前に電話しろよ。待たないですむからさ。」と言うのです。


どうしたんだろ。やけに優しいじゃないか・・・?


私の遊びのモットーは、昔は、人を巻き込まず迷惑掛けずだったのです。ひとりで勝手に行くし、昼食夕食の準備もちゃんとしてお出掛けしていたのですが、近頃では、「いいよいいよ」とだんなが言うので昼食なんてものは、食べる人に任せています。

とんでもない主婦だなんて思う人もいるかしら。でもね、私達夫婦はあまり共通の趣味がないんです。強いてあげれば同じドラマを見て感想を言い合うぐらいかしら。シネコンが近所に出来たので、最近は一緒に映画に行くようになってようやく共通のものが見つかった感じです。彼はおうち大好き人間なので、何処にも遊びになんか行きたくない人なんです。私もおうち大好きでありながら、ちょっとだけお出掛け好きでもあるんです。

で、だんなは言います。
「勝手に行ってください。」

それで、私は勝手に行ってあげているんです。
そのお陰で、彼は独身時代の時のように、私に付き合って美術館とかお芝居に行かなくても良くなったわけです。どうも昔は無理をして私に合わせてくれていたらしいのです。
そんな無理なんかしないで、「素」の自分で付き合って欲しかったな。そしたら結婚しなかったのに・・・、ちょっとそこの部分は昔思っていた微かな本音です。とにかく私は釣られた魚。餌をくれなくなった彼を不満に思っていたら、
「勝手に行ってください。」「勝手に買ってください。」といわれたと言うわけなんです。

慣れてくると、この「勝手に」はかなり快適です。

でも「勝手に」なんだから、私は私の仕事はちゃんとやるというか・・・
だからこの日は、だんながやけに優しいなと感じたのです。



    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



帰りの電車の中で、あと一駅というところで、バッグの中の携帯のバイブの音がしました。でも、私は駅に着いてから携帯を見たのです。どうせ電話しなければならないわけですし。だんなからのメールが入っていました。

「今、駅に着いたよ~!」


えええ、どういう事なの?
だって、私は途中から一度も連絡を入れていないのですよ。だんなに、今駅に着いた事とこれから買い物をする旨を伝え、急いで買い物を終えて車に乗り込みました。だんなが当たり前のように言いました。
「そろそろだと思ったんだ。良いタイミングだったな。」
確かにそうでしたが、不思議に思って聞きました。
「だけど勝手に来ちゃってどうするの。もし私がお姉ちゃんとお話が盛り上がって、『いけなーい!もう7時よ。』って、あなたが駅に着いた時に、渋谷で言っていたかも知れないじゃない。」
「もしそうなら、ぶっ飛ばす。」

実際には違うので、ぶっ飛ばされないですんだのですが、妙な事は続きます。

お昼はおうどんを食べたらしいのですが、ちょっと前の彼らだったら、勝手に作って食べてあげたとばかりに台所が、洗い物で山のようになっていたのに、綺麗になっていました。食洗器の中にも洗ったお昼の食器が入っていました。

暇だったのかしら?

買ってきたおかずを並べて夕食を戴きましたが、何も作っていないので申し訳ないような気がして数だけ買ってきてしまいました。いろいろなものがちょっとずつたくさんあるので、意外と好評で、美味しい美味しいと言って食べてもらいました。

いつもなら仕事に疲れて夜家事はやらないと言っている私ですが、その日は遊びに疲れて、片付けは明日の朝でいいやと思っていました。

だけど、アレッと気がついたらだんなが片付けていました。

「どうしたの。私がやるからいいよ。」
「嫌なんだよ、俺。最後までちゃんとやらないと。」

それはお昼の食洗器の中の食器の事を言っていたのでした。で、その食器を片付けて、夜に使った食器をその中に入れてくれました。
私のやることなし。

なんと言うか、居心地悪し。
どうしちゃったと言うのだ。
もうすぐ彼は死んじゃうとか・・
外で、何か良からぬことをしているとか・・
「お前なんか要らないやキャンペーン中」とか・・

いずれにしても、何かまずいような・・・?
思わず目が右に左に泳いでしまいます。
怖い、怖いです! ブルブル


いつもの私なら、
「スイカあるから、食べたかったら勝手に切って食べてね。」
「お茶を飲みたかったら、ダメって言わないから勝手に飲んでいいからね。」とか言っているのに、その日からずっと、
「スイカ切りました。ハイどうぞ。」
「お茶入れました。ハイどうぞ。」と言っています。


今週の土日も、予定があるので出かけます。でもその後はしばらくは、家でじっとしていようと思います・・・。

フラフラしている妻を家に落ち着かせる方法は、妻の遊びに気持ちよく協力する。妻が遊んでいる間に、普段やらない家事をやって、「この人どうしちゃったんだろう。」と不安に思わせる・・・なんちゃってね。



 先日姉が、
「何処かに書いてあったのだけど、『夫婦喧嘩をしたら夫は冷蔵庫チェックをしろ。妻は黙る』ってあったわよ。」と言いました。

凄い!名言です。男達には知られたくない。この姉の話を友人にしましたら「ドキッ!」って言っていました。

6月は夫婦喧嘩をして冷蔵庫チェックされても、口笛吹いていられるように、そこからお掃除でもしようかな。












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懐かしくて、胸がキューン。

2009-05-29 01:24:30 | 思いつくまま

「日曜日」様から、かなり前の記事にコメントを戴きました。

それは2006年に書いた「口ずさむ歌はなんですか」。
それは→こちらです♪

またYouTubeで、その歌を見つけて教えていただきました。下に載せておきますね。(日曜日様、ありがとうございました♪)

胸がキューンとなりました。この歌を聴くと高校時代のざわめきが聞こえてくる様な気がします。でも私はこの歌を、学校では歌った事がないんです。姉の教科書で見つけて歌っていたからなんです。

 

それでも女子高のざわめきみたいなものを感じるのは、この歌が私にとって、ある少年への「想い」のテーマ曲みたいなものだったからなんですよ。でも私が「愛らしい姿」と少年の事を言っているのではなく、少年が私の事を言っていてくれないかなという願望が、少しはあったかもしれません。

そしてまた、
「どうぞ今日は会えますように」は、私だけの願いではなく、彼もそう思ってくれているんだと信じていたのかもしれません。短い歌ですが、想いは結構深かったのですよ。

昔の話ですよ、大昔。
お肌つやつや、黒髪きらきらの時代です。

ただすれ違う時に見つめあっていた恋・・・
そんな時代もあったのです・・・。

私、なんだか明治の人みたいですね。

ついでに言うと、ブログを始めた頃は、こんな事書いていたんですね。二重の懐かしさを感じました。

 

男の人が歌っているのも素敵です。
それは→ココ

 

 Sonntag - Johannes Brahms, opt.47 No.3

コメント (2)
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