一言で言うと「雄大・壮大・こじんまり」。
これはスカイウォーカーの一族の物語なんだよね。
うううッ、とか、ハラハラと泣く事はなかったけれど、それでもジワーッと泣けました。
最終回(と言うのだろうか)に相応しく、オールスター出演と言う感じもしました。
ラストシーン、良かったです !!
綺麗に、しかも感動的にまとまったなぁと思いました。
そして「凄いなぁ。」と、その発想に驚かされました。
それは日本人には、いや少し前の日本人にはと言うべきかもしれませんが、無いものだと感じられたからです。何かと言うと、ネタバレになりますので、後程書く事にします。
しかしその物語に感動しつつ、映画館を出る頃、この新しいシーズンには、発想以外の他の無かったものが気になって、私はちょっとだけ物足りなさを感じてしまったのでした。
例えば、ルークやソロが中心だったシリーズを、ざっくりとシリーズ1、その前日譚のダースベーダ―誕生までをシリーズ2とするじゃないですか。ちゃんとしたカウントの仕方があるのだよと言われそうですが、今はもう年末感が半端なく漂ってきているので、ちゃんと調べてからと言うのは無しで行かせてくださいね。
それで、シリーズ1の時、ワイドショーの話題にさえなった、あのスピード感 !
出てくるキャラも武器もすべて斬新。
シリーズ2では、宇宙の帝国と言うものを見せられて、本当にワクワクしました。
果てしなく続く大都会の宇宙都市。パドメ女王のハッとするようなメイクや衣装。
変な宇宙人たちの異文化候交流。
ああ、もう、「スペース・オペラだよ~♪」と言う高揚感・・・・・・って、言うのが、この作品にあったかなあ・・・・・。
それに最初のルーカスの構想だった9作品という数に合わせて終わらせただけで、これはいくらでも作る事が出来るのではないかと思ってしまったのも事実。
あっ、そうそう。だってそう感じるのは正解なんですよね。スカイウォーカーの物語は終わっても、2022年から一年おきに新たなるスターウォーズが公開されるのですってね。
だけど42年ですって。
凄いですよね~。
それに付き合って、見続けた私。
もういろいろな想い出があって「スターウォーズと私」ってな作文が書けますよ~。
だからね、あまり細かい事は言わなくてもイイやって思ってるんです。
だってスペース・オペラって言っても、これはファンタジーですものね。
「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。 」の文字が、あの音楽と共にスクリーン上に流れてくると、もう半端ないワクワク感を感じます !
だけどファンタジーと思いながら、ふと思った事は、戦いに次ぐ戦いで、結局はあんなに栄えていた文明を滅ぼし、あちらこちらの星々を廃墟にし、または星レベルでスラム化させたんだなと言う、いたってまじめなものでした。
そして戦いの末にあったものは、あんなに光り輝いていた人たちの惨めな最後・・・・。
いや、でもこれはね。
と言うわけで、以下はネタバレ感想です。
「フォースの覚醒」の時の、ハン・ソロの死は、本当に惨めに感じて納得できないものがあったのです。でも彼をその惨めさから復活させたのは、カイロ・レンからベンに戻った、息子の行動だったと思いました。
結局は、後から生きる者の生き様が先に生きた者の名誉や、その生きざまを守るのかも知れません。
カイロ・レン、かっこ良かったです。
レンとレイ、本当は凄く相性が良かったのですよね。
最後にレイを助けた時、貰った命を返したのだと思いました。
短い人生でも、彼の最後のその時は、レイの腕の中で幸せだったに違いないと思いました。
心が繋がりあいながらの連係プレー的な戦いは、斬新でまた気持ちが良かったです。
パルパティーンの所で、レイがライトセーバーを背中に回し、離れた所にいるレンが頷いてそれを受け取るシーンは、なんかいい感じがしました。
この先もそんな二人を見ていたかったけれど、レイアは息子の死を見たと言っていたし(彼女にはすべて分かっていたのかしら)、ラストシーンの事を考えると、彼が助かっていたならば、そのシーンはあり得ないわけで・・・・・。
で、凄い発想だなと感じたのは、まさにそのラストシーンなのですが、彼女が自分の出自を悩んでいると、「血よりも大事なものがある。」とレイア(?)が慰めるじゃないですか。
でもその慰めはパルパティーンと言う名前だけでは、同じような「悪」ではないというものであって、やっぱりその名前と言うか血の血統を持つものが、スカイウォーカーを名乗って行くというラストは、凄いなって感じてしまったのですよね。
それは過去のすべては許し合い、そして前に進んでいく、そんな願いが込められているような気さもしたのでした。
最後に、あのソロが言うセリフは、もしかしたらレイアが言うセリフだったのではないかしら、なんて事をちょっとだけ思ってしまったのでした。
毎回、見るたびに思ってしまいます。
さよなら、私たちのレイア姫って。
12月22日鑑賞