映画館で観た映画の感想ぐらいは書くようにしているのですが、書き損ねている映画が二本有りました。ひとつは9月22日に夫と観に行った「引っ越し大名」、もう一つは、せっせと家事を終わらせて、ひとりで10月20日に行った「蜜蜂と遠雷」です。
これらの映画も、すでに終了していますと書こうとしたら、全国で5館ぐらいだと思いますが、お正月もやっている所もあるみたいですよ。
9月のその頃、洋画の話題作が公開になっていました。夫がどれにすると聞いてきましたが、9月のその頃、友達の脳梗塞による緊急入院などがあったり、姉妹で会うために自由が丘に行ったりで、なんとなく心身とも、なんとなく疲れていたのでしょうか、「お気楽な方が良いなぁ。」と言い、この作品に決まったのでした。
≪「超高速!参勤交代」シリーズを手がけた土橋章宏の時代小説「引っ越し大名三千里」を、星野源主演、高橋一生、高畑充希の共演、「のぼうの城」の犬童一心監督のメガホンで映画化。≫ 映画.com の解説より(リンクしています。)
それで星野源主演で高橋一生となれば、それに題材も「お引越し」ですからね、面白くないわけがありません。
最初のテンポはユルユルで、ちょっと眠くなってしまったかもしれませんが、だんだんと弾みがついて行き、お気楽時代活劇としてかなり楽しめました。それに物語にもジーンと来るところがあって、思わず泣いてしまいました。
泣き虫kiriy なので、涙は映画の評価とは関係のない事ですが、その泣いてしまった部分が、この映画のへそだなあと感じました。
ネタバレなしで書いていますので、訳が分からないと思いますが、言うなれば「武田節」の中にある「人は石垣人は城」と言う事なんだなと思えたのです。
最初に出てくる城は、姫路城。
そこからのお引越しと言ったら、たいがいのお城では4LDEKから1Kに引っ越すようなものじゃないかしら。いや、4じゃ足らないような。
あっ、そうそう。ここに出てくる松平直矩は実在の人物で、本当に引越しを何回もさせられたのですってね。
昨日だったか、「超高速!参勤交代」を見ていた夫が、ネットで検索して、そこに登場してきた藩主も実在の人物だと教えてくれました。
土橋章宏さんの時代小説は、そう言うスタンスなんですね、きっと。
原作も評判がよく、読んでみたい一冊になりました。
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実はこちらは、途中まで本を読み進めていました。映画化になると言うので、そのページを捲る手を止めました。だって映画を見るのにコンテストの結果を知りたくなかったからです。
だけど本を読んでいる時、映画化って無理じゃないのかなんて思っていました。
なぜなら、ここに登場してくる4人プラス数人の音楽を、音楽に造詣のない、だけど映画好きの人たちに、分かるように「凄い」と「違い」を分からせなくてはならないのですよ。
だから中には受け入れられない方もいらしたようですね。
だけど私はこの映画、泣きっぱなしです。
きっかけは、音大出身だが現在は楽器店で働きコンクール年齢制限ギリギリで挑戦した明石の作曲した曲を聴いた時からなんです。
優しい優しい調べでしたね。
ここで人を泣かせることが出来るのは、本の世界ではなく映像の世界だからなのかも知れません。
だけどコンクールは、やっぱり技術戦なんですね。
凄いなぁと思いました。みんなの弾くピアノにいちいち涙する私。
至福の時間でした。
蜜蜂の羽音も、遠雷の胸に響く音も・・・・
世界はさまざまな音に包まれている・・・・・
タイトルは、そう言う意味合いが込められているのでしょうか。
うんうん、と共鳴するけれど、少々長く生きてきているので、もうそんな事は知ってるよって、私は思いました。でもだけどそれを教えてくれたのは、やっぱり映画だったと思います。それはドヨーンと心が重くなるけれど、ハンカチを絞るほど泣いた「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。
それで私、MRIの大音量の音も、楽しめるような人になってしまったように思います。
なんだかんだと大事な事の多くを映画から学んでいるような気がします。
また来年も、楽しい映画ライフを送れますように。 人
あっ、そうだ。
マサルの森崎ウィンは「レディ・プレイヤー1」の「俺はガンダムで行く!!」のあの人ですよね^^
≪松岡が亜夜を演じるほか、松坂桃李が明石、森崎がマサルに扮し、映画初出演の新星・鈴鹿央士が塵に抜てきされた。監督・脚本は「愚行録」の石川慶。≫
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