もしもこの時代劇が「超高速参勤交代」のようなドラマだったとしたら、十兵衛と駒はこの先どうなっていくのだろうかと、どちらかと言えば明るい未来を夢見て、ドキドキしたりワクワクしたりするのだろうなと思う。
だけれど残念な事に、この大河は「超高速参勤交代」ではない。だから十兵衛と駒はこの先どうなっていくのだろうかと同じように思っても、どのような分岐点が彼らに待ち構えているのだろうかと、ドキドキしたり切ない気持ちに襲われるのだった。
駒の切ない恋心。それに気が付いていないような鈍感なのか天然と言うべきなのかの十兵衛。
駒の発する「十兵衛さま」と言う声が好きだ。
「麒麟がくる」の中には、たくさんの熱い想いが存在していると思う。
光秀(十兵衛)が偶然、細川春元による三好長慶の襲撃計画を知り三淵藤英を訪れた光秀だったが、三好や松永を助ければ将軍の下知になると動かない三淵に、熱く武士の棟梁の役目を語り、その言葉に感銘した細川藤孝は光秀と心を通じる仲になると言う流れ・・・・。
襲撃を阻止するシーンは、皆かっこ良かった。毛氈のように引き詰められた紅葉の葉の赤い庭での戦い・・・・・。
私の歴女にはあらず。
日本史は高校の教科書レベルしか知識がない。また特に戦国時代はあまり好きではない時代だ。
なぜならこの世に極楽地獄が存在するとしたならば、この戦国時代は地獄の時代だと思えるからだ。
「あなた、いってらっしゃーい。」と朝に出勤する夫、または子供に手を振っても、出掛ける場所はそれは命のやり取りがある戦かも知れないのだから。
だけどドラマ好き。戦国時代と幕末を交代でやっていたような大河ドラマなので、このドラマはすこぶる勉強になる。そして今回は、今まであまり扱われなかった人、またはさらりと通り過ぎていた人に光があたっているような気がするのだ。
三好長慶・松永久秀・三淵藤英・細川藤孝
彼らのその後をなんとなくリサーチ・・・・・。
なんだか先のドラマが目に浮かぶ。
特に細川藤孝。
君は後の彼だったのか。
ああ、そうか。
なんだか若い日はいいな。
みんなキラキラしててさ。
ってなわけで、次週も楽しみです。
あっ、そうそう。道三はちょっとしか出ていないと言うのに、存在感バッチシですね。
これは退場した後、絶対にロスになる人がいると思うな、私。