森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ゲキ×シネ『天號星』」

2024-04-26 00:59:22 | 観劇・コンサート日記

25日が最終日だと前日に知って、ちょっと焦ってしまいましたが、観に行くことが出来ました。

劇団新感線のお芝居は裏切られることのない面白さで、またそれをスクリーンで見ても、遜色がないように感じるのは私だけではないと思います。

それに映像だからこそという点もあるのだなと、今回観ていて感じました。

新感線はメイクも綺麗だけれど、やっぱりなんたって殺陣の凄さだと思うんです。

直に舞台を見ている時、確かに早いのですが、それに光が加わることで早さが加速しているように感じていました。それが映像だと敢えてモーションをかけているのかは分かりませんが、残像が見えるからか、剣が18観音の手のようにいくつもに見えて、さらに早さを感じるのでした。

観に行って本当に良かったと思いました。

面白かったし、なぜか元気が出ました。

楽しい時間を持つことは大切なことなんだと、しみじみと思いました。

 

裏家業&善人と悪人の魂の入れ替わりの物語と言ったら、これ以上雑な説明はないかもしれませんね。

なのでもう少し詳しいあらすじは→ゲキ×シネ「天號星」 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

早乙女兄弟のキレッキレの殺陣がかっこいいです。

物語の終わりに、早乙女兄弟が出てきて挨拶をしてくれますが、早乙女太一が
7作の中で一番汗をかいた作品のようなことを言い、友貴が一番汗をかかなかった作品と言っていました。だけどこのお芝居をしているさなかは、二人はどんなにご飯を食べても太る事は出来ないなと、そんな下らないことを、私は思わず考えてしまいました。(確か「ゴールデンカムイ」の山﨑賢人を見ていても同じことを言っていました(;^_^A)(敬称略で書かせていただきます。)

早乙女太一の宵闇銀次は、時には残虐非道な殺し屋の本人、時には人も殺せないようなお人よしの半兵衛、また時には修行して徐々に力をつけていくちょっとカッコイイ半兵衛を演じ分けていて、かなりやりがいのある役だなと思いました。

 

あまり若い人を知りません。神おろしのみさきを演じていたのは久保史緒里。彼女は乃木坂46だったのですね。でもかなり個人で活躍している方なので、それはあまり関係はないかもしれません。

「どうする家康」で信長の娘の五徳を演じていた人なのですね。

半兵衛の義理の娘・いぶきを演じていたのは山本千尋で、この人の殺陣も凄いな、どれだけ訓練したんだろうと思っていたら、この人は
「3歳から武術を習い始める。12年、第4回世界ジュニア武術選手権大会で槍術の金メダル、剣術と長拳で銀メダルを獲得し、「カンフー少女」として話題になった。」
山本千尋:プロフィール・作品情報・最新ニュース - 映画.com (eiga.com)

なのですって。

 

 

そして安定の古田新太。何をやっても上手いですよね。

そして安定の高田聖子。どんな役もちょっと下品で面白い・・・m(__)m

そして安定の悪役。

 

新感線の物語の中の旅立つシーンは好きです。

メインの人の話はここでは避けますが、高田聖子演じる渡占いの弁天の弟子のこくり(中谷さとみ)が去っていくシーンは、弁天たちを見限って逃げ出したシーンかも知れないのに、爽やかな旅たちに見えました。

いつだって旅している人がいて、いったいどこに行くのだろうかと思ったりします。でも根無し草のように彷徨っていく彼らは、いつも自由だと言う顔をしているような気がするのです。

それは作者の中島かずき、または演出のいのうえひでのりの、そっと物語に織り込んだ願望なのかもしれないなと・・・・・まあ、本人たちから言わせたら「なんとまあ、適当なことを」と思うに違いないなと言うことを、ふと思いながら観ていた私でした。


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