外は雨が降っている。森の緑が雨に解けていく。私は音楽を聴きながらPCのカシャカシャという感触を楽しんでいる。ひとり、部屋の中で・・・
「ナンノ、ココガ コウミョウガツジジャー」 カシャカシャカシャ
不用意に涙があふれた。―意外に引っ張るなあ―
見ていたときより、後で思い巡らした時の方が、きちゃう時あるよね。
だけど、涙が違うドアの鍵になる。
お願い、行かないで。あたしの傍にいて。
その腕にすがり付いて放したくない。
向けた背中の白いシャツを 伸ばした手で捕まえる
握り締めたその手を開きたくない。
お願い、行かないで。あたしの傍にいて。
あなたが離れていくと思うだけで 心が砕けてしまう。
砕けた欠片の数だけあなたを思っている。
お願い、お願い、行かないで。ただ、あたしの傍にいて。
一人の部屋で、私は涙が止まらない。
ガシャ、ドアを開けてルートが帰ってきた。
私は彼を呼び止める。
「ねえ、期末テストはどうだったの。」
「まあ、フツウ。」
「あのさあ、フツウじゃだめなんだよ。『あの時、俺はやったな』と思えるように頑張る時なんだよ。
うるさいなって思ってるかもしれないけれど、親に勉強しろなんて、あとほんのちょっと言われるだけで、そのあと一生言われないんだよ。」
「そうだよな、早ければあと4ヶ月。」
「そうよ、ここで手を抜けばあとまるまる一年プラスの『お勉強しなさい攻撃』だからね。どっちがいいの?」
「そりゃね、短い方が・・」
「そうでしょ、頑張るんだよ。自分のためなんだから。」
この子は、他県の大学に行きたいらしい。外は流れるように雨が降っている。私はひとり、部屋の中・・・
テバナシタクナイ ホントウハネ オモイハココロノヘヤニトジコメル
子供のタイプなど色々なので、一概には言えませんが、うちは疲れやすいところもあって、最終的には「頑張れ」と言う言葉は掛けられなくなってしまいました。
どのくらいの頑張りで、どのレベルの学校に自分が行けるか、と言うのはきっと自分でも分かっているだろうから、もう、見守っていただけでしたね。
「落ち着いてやれ」
が多かったかな・・・。
入学してからもまた、勉強が大変そうなのがよく伝わってくるので、最近はもう、とにかく元気でさえいてくれれば、って・・・。
最下位に近くては自分も辛いだろうから、そのちょっと上くらいなら私はもう十分、いいよ、って、言うようになりました。
kiriyさんちのお子さんは、どんなタイプなのかなぁ・・・。
ルート君と呼んでいる下の子は、まだ覚悟が決まっていなくて、まだ逆に言われたいのですよ。「頑張りな」って。これがさし迫ってというか、夏休みが過ぎたら、もう言えないですよね。
>最下位に近くては自分も辛いだろうから
う~ん、耳が痛い。(この場合目かな)辛いですよ、親も子も。でも、なんだか大学受験って、高校受験と違って親はクールになりませんか。勝手にやってね、みたいに。
ただ、今違う事で心が揺れています。私にとっては青天の霹靂というか、結婚するまでは家にいるだろうと思っていたモノで、ただいま子離れ準備中といったところでしょうか。
ところで、話は全然違うのですが、さくらこさんのお子さんって女の子かなとか思って前の記事を探していたのですよ。兄、妹さんですか?
その時、2005年8月2日の「私の宇宙」という記事読んでいて、「惜しいな、このとき知っていたら、一番乗りでコメント書いちゃうのにな」って思いましたよ。
長くなってしまいました。もう電話かけたくなっちゃいましたよ。
普段の親子関係がちゃんと出来ていれば、きっと大丈夫なんだと思います。
kiriyさんに心配もあったかもだけど、自分自身も深刻ではないにしろ、思春期なので多からず悩み?問題は抱えています。
自分に言い聞かせている面もあったかも。
本当に何でも信頼して話せる金八先生のような存在、欲しいですね。
お察しの通り、兄妹です。
過去記事も読んでくださってありがとう!
「私の宇宙」
言われて自分も読み返してみちゃいました。
あの時、同じ話題で凄く詳しく書かれている方がいて、自分の知識のなさにちょっと落ち込みながら書いていました。
(今も同じですが)
電話、構わないんですが、もしよろしかったらメールくださってもいいですよ~。
なーんて、kiriyさん、社交辞令だった?(不安)
その上は違うかな。私は嘆く時は深い穴に落ちるように嘆き、悲しむ時も涙の沼におぼれます。だけど、何時も一人のときに。その時の感情の振幅が、私の原動力なんです。
心は多角経営なので、そういう一面もあるということで・・
だけど、外では「何時でも元気」と思われているような気もします。自分でも、この半年そんな感じがするのです。それってブログ書いてストレスをためていないからかも知れません。
それに、記事を読むことで広がる世界や、繋がる世界があるからかも知れませんね。
メールのことありがとうございます。全然思いもよらない発想だったのですが、そういうこともありの世界だったんですよね。
ある日、突然メールが行くかもです。その時は、よろしくお願いします。