森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「おばか選手権」で優勝した者は ?!

2020-01-05 03:00:45 | 家族スナップ

今の時代、悲しい事にと言うか情けない事に、馬と鹿がつるんで走り回っていると言う事もたくさんあるかと思いますが、これは我が家の小さな世界のお話です。

※    ※

夜、運転係だったルート君が、なんだか今日は直線を曲線にして走ったような一日だったとぼやきました。まあ、彼はこのような言い方はしませんが、そのような内容のボヤキでした。

「まあねえ。だけど考えてみると、そのような事は私の中では日常で・・・・・。」

 

※    ※

 

1月1日は、例年通り家を午前7時に出て横浜の実家に向かいました。

その前に、やはり横浜にて一人暮らしをしているラッタさんを迎えに行きました。

前日、彼に時間等の確認のメールを送った時に、いつになくご機嫌な軽い感じで「了解」という返事が来ました。その時、砂糖とか生協のお気に入りのポテチは要るかと聞くと、砂糖は一年分くらいあると言うので、箱買いしたポテチだけ持って行ってあげる事にしました。

昨晩ホイホイと返事が来たので油断したわけですが、着くと言う5分前に電話を入れると、なんとその電話で飛び起きた模様。

掛けておいた目覚ましでは起きられなかったのです。

彼は必ず朝シャワーの人。

私たちはその間に彼の部屋にワイワイと押しかけて、トイレなどに行き、そして急いで身支度をした彼と一緒に、新年の朝とは程遠いメニューの朝食を頂きに、デニーズに行ったのです。

 

そこでの男たちの会話は(特に夫殿の)、会社の馬と鹿はどうのとか、政治の馬と鹿はどうのとか、とにかくヤな感じ。

で、言いました。

「正月早々、おばかな人たちの話ばっかり聞きたくないわ。もっと楽しい話にしない?」

その時、ふと頭の中で今日の実家にての楽しくなるに違いないイベントの事が思い浮かんだのです。

我が家では一族でビンゴをするのですが、ほぼ同額の景品は持ちよりなので、ゲームをしながらのプレゼント交換のようなものなのです。参加資格はその「景品持ち寄り」なんです。

「あっ!!!」

ビンゴの事を思い浮べたので、思い出しました。

「ラッタさん、ビンゴの景品を持ってきた?」

「あー、忘れた。取りに戻らなくちゃ。」

ウンザリ顔のルート君。さっきの馬と鹿の話題が我が家レベルに降りてきてしまった夫。

 

まあ、それはともかく。

 

とりあえず、当初の予定敢行です。朝食を頂いたら、これまた例年通りの父のお墓参りに行きました。

ところがお墓に着いてみると、今度はバッグを先程のデニーズに忘れてきてしまった事が分かったラッタさん !!

皆お口あーんぐりですよ。

「取りに戻るのは良いけれど、だったら今度は運転してよ。」などとルート君がラッタ君に言うので、思わず

「絶対にヤッダ― !! 私。今日のこの人に命なんか預けられないわよ。」と押しとどめてしまいました。

朝の5時まで起きていたというラッタさんは、まだちゃんと目が覚めていなかった模様です。(単なるアホか。)

 

更にところが !!

お墓でラッタさんが車を降りると、彼の座席の横辺りに置いたと思い込んでいた、お年玉を入れておいた袋がありません。彼がバッグを忘れたと言ったので、私も座席に目が行き、その事に気が付いたのです。

家を出る時にはビンゴと3人分のビンゴの景品とすき焼き用のお鍋(大人数なのでいつもひとつは持参します。)など大荷物です。そこに箱買いしたポテチ、用意したお年玉。

ラッタさんの家でポテチは降ろすので、その箱を別の袋に入れて座席に置いておいたのです。その時にお金をお鍋と置いておくのもどうかと車の後ろに置いてある大荷物から抜いておいたのでした。

そのお年玉が無いのです。

いや、無いわけがないので、自分のバッグの中、もう一度大荷物の中と確認しましたがなかったのです。

お墓参りが終わり、またもデニーズによって彼の忘れ物を取りに行き、またも彼の家に忘れ物を取りに行きました。

ラッタさんの家で、トイレに行った時に廊下にでも落としたのかしら・・・・・。

夫殿が、

「この親にしてこの子有りだな。」などと言うので

「ええ、そうよ。この子は私の子供に間違いはないわ。だけどあなたの子かどうかは分からない事よね。」と癪に障ったので、正月早々ブラックな事を言う私。

部屋に帰ったラッタさんが、車で待つ私に電話をくれました。

「あったよ~。」と。

「えっ、どこに ? 廊下とか?」

「あるとしたら、ここしかないなと思った所にあった。」

「えええ ? どこ、それって。」と聞くと、

「ポテトチップスが入っていた袋の中さ。」

あああ、そうか~。私のやりそうなことだわ。

 

だけど、と、言う事は ?

ラッタさんがビンゴの景品を忘れなくても、いや忘れたからここにあると気が付いたわけで、(バッグも忘れたから、お年玉の入っている袋が無い事に気が付いたわけだし・・・)

「うん、なるほど~。ここに戻るのは運命だったのね。」

「だろ。」とラッタさん。

「こらっ」とルート君。

と言うわけで一件落着したのですが、夫殿のしつこいバカバカ攻撃が始まりそうな予感がしました。

事実

「まったく君たちは・・・・」となってきたので、

いや、事実、本当に脳内に馬と鹿を飼っている私なのですが、煩いのは鬱陶しいので

「昔からね、『馬鹿って言うやつがバカ』って言うでしょう。」

「何、その小学生みたいなセリフは。」

「だからね、馬鹿って言った回数を考えたら、あなたが一番よ。『おばか選手権』優勝~ !!! で、以上終了~!!!」

と言うわけで、夫殿が優勝したのでした。

 

※     ※

姉の手伝いをしながら、ふとルート君に

「今朝はここに至るまでにいろいろあって、疲れたね。」と話しかけていると、姉がさわやかな笑顔で

「どうしたの ?」と聞いてきました。

口を半分開けて、話そうとしましたが、思わず

「話し出すと、これ長いから。」

 

(結局のところ、やっぱ、私か。)←心の声

2020年の元旦からこれでは、私は今年ちゃんと生きていけるのだろうかと不安にもなりますが、まあ、一応頑張ろう・・・・。

 

 

 

 

 

 


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