人の興味と言うものは時代と共に変わるのですよね。だいたい中学の修学旅行で奈良などを訪れても、その良さはなかなか実感できるものではないと思います。
ただ、東大寺の大仏殿はその中では大きさゆえに中学生も喜ぶ場所なのではないかと思います。
だけど私の場合は、その中学の時であっても、近くに鎌倉長谷寺の大仏に慣れ親しんでいたものですから、感慨もあまりなかったように思います。
そんな風に書くと、奈良の方は、長谷寺の大仏では大きさでも勝負にならないだろうと思うかもしれませんが、こういうのは大きさではないのですね。
考えてみると、この東大寺に訪れたのは、その中学の時の修学旅行以来で二回目です。
だからなのか、その時の中学の先生が通りすがりに話していった事が記憶に蘇ってくるのです。
「大仏殿の中に入ってしまっているので、大きさが実感できないね。」とか
「鼻の穴と同じ大きさの木の穴を見て大きいんだと実感したよ。」
「大仏が大きいと言っても、それを入れている大仏殿はもっと大きい訳で凄いよね。」とか。
ふむふむ。
私は過去の幻影に頷いてみたりする・・・
大人になった目でしっかり見ると、歴史を感じさせる重々しい雰囲気が漂っていますね。
私もそうですが、姉などもここに来るのをちょっと楽しみにしていました。それは修学旅行以来だからと言うより、先日見たNHKのドラマの影響です。
このドラマの感想は、先に書きました。→ここです。
そこでも書きましたが、「火の鳥・鳳凰編」は「火の鳥」の中でも好きな作品です。「火の鳥」の本質的テーマが描かれているように感じます。
火の鳥 4・鳳凰編 | |
手塚 治虫 | |
朝日新聞出版 |
大仏開眼 [DVD] | |
吉岡秀隆,石原さとみ,高橋克典,市川亀治郎,内山理名 | |
ポニーキャニオン |
ささやかな秋の風景です。
「奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」猿丸大夫
別に奥山でもないし、紅葉踏み分けてと言う季節でもない。でも日頃縁のない鹿を見て、そして紅葉(こうよう)を見て秋を感じたならば、自然とこんな歌を思い出すから不思議ですね。