― やっぱり、どうしたって泣くよね。
ずっとこの大河の感想を書くのをやめていました。直虎が政次の本当の気持ちに気が付き、うわべでは、いまだ敵対しているかのように振る舞っていても、その底辺ではしっかりと心が通じ合っているようになって、むしろ書くことが多くなったと思うのに、書けなくなってオヤスミしていました。と言うのも、二人の関係もいい感じになって来たし、そうなると政次に感情移入大です。
感じた心を言葉にせずに、ただぼーっとドラマにのめりこんで楽しんでいたかったのかもしれません。
最初は歴史に残っている政次の人物像を嫌って、ドラマの中の政次の事も、良く書きすぎと非難していた夫も、とうとう「このドラマの中の政次もあり」になったと思います。
だから私が今日…というか昨日、そっとティッシュを取って目頭を拭いていても静かにしていてくれていたのだと思いました。
私、この回の数回前に、唐突に「あっ、そうか。」と気が付きました。
このドラマが始まる前に、これのHPの番組紹介に「愛を貫き」と言う言葉があったと思いだしたのです。それは結ばれなかったけれど、幼い時のいいなずけへの愛を貫いた女の一生かと思っていました。確かにそう紹介されていたのですが、結ばれず報われもしなかったけれど、幼い時からの愛を貫いたのは直虎の事ではなかったのだなと。もとい、直虎の事ばかりの事を言ったのではなかったのだなと。
なつと静かな幸せなひと時が、見る者の気持ちも和ませます。
この後の残酷な運命を知っているから。
だけど吃驚しました。
私はあそこで検地の時にしたように、美しい声で歌うように経でも唱えるのかと思っていました。
その声を聴きながら、旅立つ政次…的な、そんな程度の・・・
って、よもや、自らの手で彼を送り出すとは。
「地獄に落ちろ」と言い「地獄から見届けてやる。」などとののしり合う。
決して涙の一粒さえも見せない。
だけど心はちゃんと通じ合っている。
ちゃんと見ている私たちには分かっているのです。
二人の想いは同じ。井伊を守る事。
だけど龍雲丸は言います。
政次にとって「井伊とはあんたの事なんだ。」と。
すさまじい愛の形でした。
そして、この記事を読むとまた泣けるのでした。→『政次死す! 「おんな城主 直虎」岡本プロデューサーが語る“衝撃の最期”の真相〈AERA〉』
やっぱり政次ロスは免れないような気がしますが、またまた来週は気になる展開。
龍雲丸に何が起こるの?
次回は「隠し港の龍雲丸」。
サブタイトル、気に入ってます。
そう言えば・・・・
なんか凄いなと、ちょっと思いました。
番外編、見たいですね!!
でもなんだかそれも怖いです。
あまりにもすさまじい二人の愛の姿を見てしまった後では^^
私も涙がでて椅子からしばらく動けませんでした。
嫌われる覚悟の先にある考え抜いた究極の愛。
それを受けて碁石の「白と黒」のように直虎が心の臓を自ら突いて全うさせる。
愛に報いる愛二つ。
これでこの物語を終えてしまっても文句ありません。
脚本の力と、一生という役者の力がものを言いましたね。
身を捨てて大切なものを守るって、難しい・・・・。だけどだからこそ素敵だなと憧れるのかもしれませんね。
私の方は相変わらず、読み逃げ専門ですみません。
政次の覚悟、半端のない究極のモノでしたね。それに応えた直虎の覚悟もすさまじかったです。
「地獄に落ちろ。」その言葉の先には、我も必ずそこに行くからと言う想いがあったに違いないです。
このドラマの皆様の感想が素晴らしくて、また読んで泣いていました。
>これでこの物語を終えてしまっても文句ありません。
そのぐらい、思ってしまう神回でした。
一生、よくぞここまで来たなと、なんだか母親のような気持ちになっています(笑)