森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

#麒麟がくるまでお待ちください。「国盗り物語」

2020-06-22 01:32:27 | ドラマ (大河)

「麒麟がくる」の休止中に放送されている「麒麟がくるまでお待ちください」の二回目は「国盗り物語」でした。

ゲストに、その時信長だった高橋英樹さんと明智光秀だった近藤正臣さんもゲストでしたね。

この時、高橋英樹さんは大人気を博し、スターダムにのし上がったそうですね。

実は私、この作品で近藤正臣さんのファンになったのです。

それ以前の足の指でピアノを弾くとか言う、そのようなドラマでは一向に燃えなかったのですが、この作品からはずっと彼は好きな俳優さんのひとりです。

そんな近藤氏、今日のゲストでは、可愛らしく拍手をしたり、「再開したら大爆発しちゃってください。」などと言う鋭い激励などをしていましたが、やはりかなりお歳を召したなと感じていました。ところがですね、私、そんな近藤氏の顔を見ていたら、我が夫がよく似ているなと言う事に気が付いたのでした。もちろん我が夫殿は、近藤氏と比べたらひと回り以上年下です。でも痩せていて髪も染める事を止めてしまったので、ちょっと老けて見えるのです。若い時には、いつも実年齢よりも若く見えていたので、いつの間にかの逆転現象に気が付いていないのかもしれません。

近頃コロナ殿のせいで彼も家に居る機会が多くて、ちょっとウザいなと思っていましたが、ずっと好きだった俳優さんに似てると気が付いたとなると、明日から少々態度が変わるかもしれず・・・・・・なーんてことは皆さまにはご興味もないことかもしれませんね。

 

ところで、私はこの「国盗り物語」は最初から見ていなかったのです。これの前の「新・平家物語」も途中で挫折し、最終回だけは見たと言う記憶があり、次も時代は戦国だから良いやとなったと思います。

ところが夏休みに姉と飛騨高山に旅行に行った時に、高山の街で夜の散歩に出かけ、どこかのお店でかき氷などを頂いたと思います。その時そのお店で、この「国盗り物語」が掛かっていたのでした。

なんとなく見ていたわけですが、

「珍しいね。明智光秀が主人公なの ?」と私が姉に言うと、

「うん、信長と明智の話らしいよ。これ結構評判良いらしいよ。」と姉。←この説明は、大まかに言えば正解でも、細かい事を言えば間違っていると思います。

「そうだったんだ。これ、来週からも見ようかな。」と言い、夏から見始めたと言うドラマでした。ゆえにもうひとりの主人公であった道三部分はざっくりと私の中では欠落していたのでした。

「麒麟がくる」での道三と信長の対面のシーンで、道三がどこかの小屋からウツケにしか見えない信長を盗み見ているシーンが、記憶の中で蘇ったのは、総集編を見たからだと思います。

その総集編で印象深かったのは、光秀が重い病にかかり死の淵を彷徨った後に目覚めると、傍らには妻の熙子が。その妻に光秀は

「天下を、天下をお前のために取ってやる。」と言うのです。

その時の感想。なんで男は天下天下と言うのだろう。それあげると言われて、妻は嬉しいものかしらと言うものでした。

 

なんて言うか、今となってはまったく覚えていないのですが、初回に高山で見た時の内容に影響されて、私はこの先もずっと光秀目線でこのドラマを見続けて、本能寺は「ふーん」ってな感じでも、最後に光秀が名もなき兵に討たれてしまう所では、滂沱の涙だったのでした。

そしてこの光秀最後のシーンは特に印象に残りました。悲鳴をあげていたのが、討った名もなき兵だったからです。たまたま父と一緒に見ていた私は「なぜ。」と言いました。討たれた方が悲鳴をあげるならわかりますが、なぜ討った方が悲鳴をあげるのか分からなかったのです。すると父は「分不相応の大物を釣り上げてしまった恐ろしさからだ。」とか言ったと思います。

そしてまた、自らの手で天下を取り戦国の世を終わらせたかったと言う光秀の叶えられなかった野望が語られ、光秀は無残に息絶えて行くのでした。

その時の私は、まだ十代の半ば。彼の死は、夢破れた惨めな死にしか感じられず、涙涙で、その最終回を観終えたのでした。

翌日、クラスメイトに「昨日の『国盗り物語』の最終回良かったよね~。私、最後、メチャクチャ泣いちゃった。」と言うと、「私も~。」と言う少女が居て、思わず手に手を取り合って共鳴しかけたわけですが、10代の感想らしく

「光秀はあんな死に方で可哀想だった。」と言うと

「何を言ってるの。私の信長さまを裏切って殺したのだから、あんな奴、報いよ。」と叱られてしまいました。

思わず「えっ?」となった私ですが、彼女は高橋信長の大ファンだったのですね。

その時は普通にドラマの感想も言い合えないのかと、なんだか凄くガッカリしてしまった想い出ですが、今だとこういうのを

「押しが尊い」とか言うのでしょうか。←微妙に違うか^^

 

その他にも、今回も取り上げられていましたが、火野正平さんの信長の死を知った時の嘆き方も印象深かったです。

またたぶんこれは総集編で見たのですが、「金柑頭、触ってみたい。」と言うシーン。これに近藤さんが「こればっかしや。金柑頭ってどんな頭や。」とツッコミを入れて面白かったです。

 

ところで昨日は「父の日」でしたね。私にはすでに父も舅も亡く・・・・・

そして我が夫殿にも「これと言って何もないよ~。」「別にいいよ~」と言う会話があって終了しました。

だけどこの記事を書いていて、ふと父との会話、共に過ごした時間を思い出す事が出来たのでした。

何も無くても良いのですよね。ただ今はいない彼らの事を思い出すだけでも。

 

次回は「利家とまつ」。これも楽しみですね~♪


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2 コメント

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Unknown (ポチ)
2020-06-23 12:45:49
こんにちは。
足でピアノ...「柔道一直線」ですね。

国盗り物語、たぶん観てたと思いますが、はっきりとした映像の記憶がない。何でだろ?

ナレーションで語られるような心の声を役者自身に語らせるやり方、なんか新鮮ですね。

全体に細切れすぎて(1年を詰め込んだんだから無理もないけど。)ちょっと物足りない気もしましたが、数十年の時を経て、歴史の解釈もかなり変わったのでね麒麟がくるでどういう表現が生まれるか楽しみです。
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ポチ様 (kiriy)
2020-06-24 00:00:01
>足でピアノ...「柔道一直線」ですね。
そうそう(笑)
あれで近藤氏、ブレイクしたのですよね。でも私、あの頃はまったく興味なしでした。

この「国盗り物語」から好きになったと思うので、この作品は後半から見たのにもかかわらず、印象深かったのです。でも本当に昔の作品なので、私も記憶は定かではないです。役者さんたちも若くて輝いていますが、見ていた私も10代の真ん中頃と言う若さ。
懐かしくもありますが、時が過ぎてしまった事が悲しくも感じてしまいます(:_;)

>数十年の時を経て、歴史の解釈もかなり変わったのでね麒麟がくるでどういう表現が生まれるか楽しみです。

それ、本当に私も感じています。
再開の時が待たれますね♪
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