森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

麒麟がくる 第十八回「越前へ」

2020-05-18 00:40:40 | ドラマ (大河)

「逃げて生き延びよ。」

光安叔父さんの言葉がなぜか、今回の方が胸に響きました。

落城する光景を遠目で眺め

「あの中に光安殿が・・・・」と、母、牧殿が言いました。

光秀はその光景を目に焼き付け、叔父の、またそれは父の言葉であり、それを胸に美濃を逃れて行ったのでした。

 

やっぱり良く出来たシナリオです。

あそこで駒が駆けていなければ、伊呂波大夫が現れた時に、あんなに素直には彼女について行く事は出来なかったと思うのです。だけどそこで駒が「大丈夫です。」と言うので、行動が速やかに行ったと思うのです。

 

ところで今日、結構みんなの細かい表情が面白かったですね。

駒が現れた時、熙子は「誰この人?」みたいな顔をしたように、私には見えました。

また伊呂波大夫を強く意識する菊丸の顔とか。

同業は同業で何か感じるのでしょうか(何の同業かは定かに非ず。ただ裏とか陰で暗躍する人たちとも言えるかな。)正体がバレルと意識したのでしょうか。

それからこれは、勝手な私の思い込みで感じた事ですが、藪の枝で腕を傷つけた熙子の手当てをする駒を見て、菊丸は何かを思ったと思うのです。

ただ単純に、光秀に言った通り、ずっと着いて行きたかったけれどもう帰らなければならないと思っただけなのでしょうか。今これを書いていて、ああ、やっぱりそれだけだったんじゃないかなと思えてきました。

だけど見て居た時、菊丸は駒に対して、なんて健気なんだろうと思ったように感じてしまったのでした。

光秀を思っていた駒の気持ちは秘められたものになったのか、それとも遠い過去の思い出になったのでしょうか。いずれにしても優しく速やかに、彼の妻の腕を治療のために手に取る駒に健気さを感じてしまったのは、菊丸ではなく私だったのでしょうか。

駒の命の恩人は、思った通り光秀の父でした。

牧と駒の話を聞いていて、そして今までの事をいろいろと想い、父との馬の想い出を思い出し、光秀はこれから生きていく気持ちの柱のようなものを見つけたのだと思います。

誇り高く生きると。

 

駒の恩人が父と分かり、光秀が父の事を思い出したら、父が顔出しするようになりましたね。今までお父さんの顔は出てこなかったように思うのですが、どうだったでしょうか。

 

ところで、ユースケ・サンタマリアの朝倉義景、良かったですね。

命からがらで逃げて来て、お金がないだろうなと気付く気遣いはあっても、「くれてやる」と言う。

居ても良いと言いながら、あばら家を渡す。掃除には細かく煩い。貴族の妻との間には子が無く、関係は微妙。

おもしろい !!

 

気遣いと言えば、熙子の質に駒と一緒に行った本当の理由が良かったですよね。

「私も質を知っておいた方が良いので。」と言いましたが、光秀が質草にした父の形見の数珠を守るためだったとは。良い妻ですね~。

 

さて、逃げ延びた光秀パートがほっこりしても、やはり織田パートは相変わらず真っ黒クロスケパートでした。

柴田勝家が尾張の未来を思って、主君である信勝を裏切り信長に進言しに来ました。

 

会って顔見てから、どうすればいいのか決めればよいと言う帰蝶の言葉に従って、信長は信勝に会う事にします。

病気見舞いに訪れる信勝。

病気見舞い→殺害

もうこの構図が脳内で出来上がって、「ああ」と思いました。

と言いましても、いろいろなドラマからすでに規制の事実として結論は知っていて、「どうなるの~」と言うのは無いわけですが、それでもどのような展開になるのだろうかと食い入りました。

 

兄弟で腹を割って、涙ながらにお互いに妬んでいたと話せたあの瞬間が、この兄弟の本当の兄弟になりえた時間であったのかも知れません。

だけど、高政と通じ合い信長を亡き者にしようと思っていた、ほんの数分前までの過去を消す事は出来ず、見舞いに持参した体に良いとされる水を自ら飲む羽目になり、そして息絶えるたでした。

 

※ 「麒麟がくる」は6月7日の第21回の放送を持って、しばらくは休止になりました。

あと3回 !!

早くコロナが終息しますように。


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