今週は、ドラマ・家で見た映画・漫画の感想を続けて書こうと思っています。
あっ、それからテレビで見た舞台の感想も。今日5日はwowowで午後7時から「てにあまる」の生放送があるので、楽しみにしています。と言いましても、今日から仕事なので録画して、それも後からのんびり見る事にします。
最初の感想は昨年のクリスマスの頃に放送され、年末昼食タイムやコーヒーブレイクの時に、ちょっと頑張って見続けた韓国ドラマ「復讐の女神」です。
これはアガサ・クリスティの作品「ミス・マープル」のストーリーを原案にしたもので、全16話。その中に「鏡は横にひび割れて」のようなお話も盛り込まれていて、こんなに改変しちゃっていいのかとも思えたのですが、なかなか面白かったです。私は、ミス・マープルの「復讐の女神」の元のストーリーを知らないので、実はヒクソン版の方も録画したのだけれど、まだ未見です。
冒頭で「ああ、これはまるで映画の『ダブル・ジョパディー』みたいな話だな。」とふと思ってしまいました。もちろん夫殺しの罪ではなく、娘殺しの罪で服役しなければならず、刑期を終えてということもなく途中で脱走。違うお話ですが、イメージと雰囲気が一緒で、そう思うと、犯人が1話目の冒頭15分で分かってしまいました。加えて言うとそのからくりも。また共犯者も、不自然に理不尽な事を繰り返し言うあの女に違いないと思っていました。もちろん、その段階では予想ですが、だいたい予想通りに進んでいきました。
でも映像で見るサスペンスの醍醐味は、犯人当てではないのですよね。如何に描かれるかであって、時には涙し、時にはドキドキとしました。それに物語は決してハッピーエンドとは言い難いものがあり、かなり残酷に思われるところもありました。
主演はキム・ユンジン。アメリカの大ヒットドラマ「LOST」に出演していた人だったのですね。どうりで親しみを感じたわけです。
その他の脇を固める人々も、みな魅力ありでした。16話もあると感情移入もして、出演者たちが好きになり、見る楽しみも増したように思います。
以下は数行はネタバレしています。
どう考えても、殺される必要はなかったのではと思える少女の死は、ただ夫を信用させ意のままに動かすためにだったように思われて、残酷極まりない話だと思いました。夫は馬鹿な男だなと思いましたが、悪魔と言うものは、人間の弱き心に忍び寄ってくるのだと思いました。会社を妻から奪ったとしても、得体の分からない組織につけ込まれて、ただの操り人形になってしまった夫。こういうのを自業自得と言うのでしょうね。
例えほかの子供の愛を手に入れても、わが子は帰って来ないという悲しさが残りました。
コミカルなキャストに薄められていますが、意外と辛口だったかもしれませんね。