ちょっと更新多めに書いて行こうと思っています。じゃないと、年末も年始も終わらない感じがして(^_^;)
ひとつ前の「韓国ドラマ「復讐の女神」」もよろしくお願いいたします。
次の感想は、英国ドラマの「宇宙戦争」です。
年末にやっていたもので、その録画をお正月に夫のお昼寝タイムのスキを狙って見ました(笑)
12億投入したとwowowの番組紹介に書いてありましたが、全体的に地味で暗いお話でした。
この作品の映画は1953年、2005年に作成されたものがありますが、その1953年に作成されたものを、子供の時にテレビで家族と一緒に見た記憶があまりに楽しくて、「宇宙戦争」はすべて大好きになるという呪縛があるのです。
二つの映画も共にwowowで放送されたので、録画しました。まだ先の楽しみになっています。
ドラマ版のこの「宇宙戦争」の舞台は20世紀初頭のイギリスで、敵は火星人です。人間関係などの物語とその後の物語の展開はオリジナルと言えますが、ポッドの落下やそれに近づく人々など、原作の流れを感じさせるものがあったと思います。
このお話は「宇宙戦争」とタイトルは大きくとも、逃げ惑う普通の人々がメインなので、様々な描き方があると思えるのです。全四話。このドラマはSF的にはちょっと地味で好きか否かが分かれるかもしれないと思いました。
ただ主人公の男性が、世界中を植民地化しようとしたイギリスを宇宙人を置き換えて、自らの罪を思うところなど、ドラマゆえの深さがありました。
H・Gウエルズ原作「宇宙戦争」自体が古典なので、最大のネタバレの部分を気にせずに書かせていただくと、・・・・(あっ、でも、今まで興味が無くて知らなかったけれど、見てみようかなと思われる方は、以下は重要なネタバレしていますのでお気を付けください。)
この原作の物語の最大のどんでん返しは火星人たちの自滅なんですよね。地球の在来菌の免疫がなかったのです。ある物語ではそれが「はしか」になっていましたよね。このドラマでは「チフス」。
どんなに持っている武器の最大のものを投入しても、全く歯が立たなくて、死を覚悟した人類の前で、彼らは勝手に死んでいくのです。
子供の時、その結末は凄く衝撃的に感じました。そして凄く嬉しかったのです。やはり人類は地球自信に愛されているのではないかと思われたからかも知れません。
だけど未知なるものの前に、人類は右往左往。ただ時が過ぎたら、それらは消え去って、後は人々が犯した愚かな傷跡が残る・・・・・。
なんだかそれって、今の世界なんじゃないのかしら。
コロナと言う未知のウイルスとの戦いは、ある意味、宇宙戦争なのかも知れません。
私たちと見えない世界の未知なる生物との戦い・・・・。
為すすべもない人類は逃げ惑うだけです。
ただいつか、地球の淘汰によって消えていくのを待つばかり。
ー だけどその時、淘汰されるのはどっち ?
人類は今でも地球に愛され続けられているのかしら・・・。―
最後にこのドラマのオリジナルティがあって良かった点は、彼らが去った後の世界の再生を描いた点だと思います。
そしてSFでありながら、いつも最後は神に繋がっていくのも、キリスト教圏のドラマだなと強く感じてしまったのでした。
・・・