森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

花燃ゆ第19回「女たち、手を組む」

2015-05-11 11:46:18 | ドラマ (大河)

ワタクシ、吃驚しました。

松浦亀太郎は松陰の肖像画を描いた人、それで終わりかと思っていたのです。

まさか松下村塾の塾生の中で一番早く命を落としてしまう人であったとは。

・・・・・・・・・・

昨日、上記の所まで視聴後すぐに書き込んで手が止まりました。次に何を書いて良いのか分からなくなってしまったからなんです。

でも一晩たったら書きたいことが山のように出てきました。出来ましたら、最後まで読んでくださると嬉しいです。

 

夫殿が視聴し終わってからしばらくして

「これはこれで面白かったね。」と言いました。

何か自分に言い聞かせたような言い方。

そう、面白かったんですよ。でも、夫殿がそういったのは分かるような気がしたのです。

 

我が家は6時からBSで見ていることが多いのですが、8時台の地上波の時、ツイッターを見ていたら相当荒れていました。私は「花燃ゆ」が好きなので、その荒れっプリには悲しいものを感じつつ、今回に限っては少々分かるような気がするのです。

このドラマは男たちを前面に出しながら、実は女たちの物語なんですよね。ここを見間違えていると、非常なる違和感を感じるお話だと思うのです。

男たちは自分の思った通りの道を突っ走ります。そうすることは、下級武士だったりするものが多い松下村塾の面々の家計圧迫に繋がっていくわけですが、そこを女たちが手を組んで乗り切っていくと言う姿を見せたのは、斬新だったと思うし、今までにない視点だったと思うのです。

「だけどもうちぃと丁寧に描かれんものだったか。」と文さんのマネ。

困窮→結託→復活

男たちを自由に働かす女たちの底力をもう少し感動的に描いて欲しかったような気もするのです。

高杉の奥方は高杉とは割れ鍋に綴じ蓋的な似たもの夫婦な感じで魅力的でした。

でも彼女の登場によって焦点がぼやけました。

 

はっきり言って夫の久坂にくだらない事をしゃべらせ過ぎたのも、私的にはドボンでした。

「こいつはダメなやつだな。」と見ている途中で夫が言ったのです。

私はびっくりして

「えええ、久坂が?!」

「嫌なやつだ。」ともう一度夫が言いました。

 

このドラマで久坂玄瑞をダメで嫌な男と言う印象を受けてしまったら、かなりドラマ自体のダメージじゃないかなと私は思いました。だから少々の事は目をつむりたいような気がするのですが、要するに、妻の家族の前で金の無心を露骨にしたシーンは、日本人の心の中にちゃんと存在している美学に反しているのです。

 

例えば・・・・

真夜中に ずっと写本をしている久坂をたしなめる文に

「京では金が金が必要なんじゃ。」とか

文が彼の書斎の棚を開けると、書物が一冊もなくなっていて、問いただす文に

「京では金が金が必要なんじゃ。」とか

そのような展開があって、文は思い悩み、父の読んでなさそうな本を売ってしまい、それを母に土下座して謝ると

チョーのんき母は「世話ない。」と笑いながら言うのです。

と、いうような物語を妄想してしまいました。確かにべたかもしれませんが、母から渡されたお金を夫に渡すと言う、なんとも気持ちの悪い展開よりは良かったような気がしてしまうのです。

こんな展開があってこそ離れていても、夫と妻は共犯者。待っているだけの人ではないと感じる事も出来ようと言うものです。

 

 まあ、ダメ出しをするなど偉そうな感じになってしまうのでもう止めますが、前回のラストに書いた

「草莽崛起」と言う言葉。

その意味をよく見ると、それって市民革命の事じゃないですか。

やっぱり松陰って凄いですよね。

その市民革命への風穴を魚屋であった亀太郎が開けたって言うのが、今回のドラマのツボだったような気がするんです。

 

もっと前に出せ――――。

あっ、またも〈ダメ出し〉言っちゃった('◇')ゞ

 

そんなこんなと言いながら、次回も「花燃ゆ」、楽しみにしていますし、応援もしますよ。

 

えっと、後ですね。

今朝、ちょっとアクセス解析の検索ワードを見ていたら「フリーヘイド」もしくは「フリーヘード」の検索多数。

そりゃそうよ。

あれ、分からんよ。

なんでnhkのHP、解説しないのよって思いましたよ。

で、朝から検索・・・・。

 

だってですね、「フリーダム」と「フリーヘイド」はやっぱりどう考えたって、音が遠くないですか。

ムムム。

と、私、閃きました。

この頃の知識人は、まず最初はオランダ語よね。

「自由」をオランダ語に変換すると、「vrijheid」。

やったー!!!

って、私、思いました。

「vrij」の部分は「フリュウー」みたいな発音。

これが正解かどうかは分かりませんが、私的には満足です。

 

と言うことでまた次週。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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花燃ゆ第18回「龍馬!登場」

2015-05-10 01:14:41 | ドラマ (大河)

先週の日曜日には、ちゃんと視聴できなかったので録画してあったものを連休明けに見ました。

龍馬が武市半平太の文を久坂に届けるために松下村塾にやってきました。

〈なんだか懐かしい名前です。〉

 

その龍馬の松陰先生はどんな人だったのかと言う彼の問いに、切々と答えていく文の言葉に、思わず涙しました。

「もうちぃときつく叱りゃあ良かったのか。」

「どうすればよかったのか。」

「寅兄は消えておらんようになってしまった。」

文の言葉は、龍馬が知りたかった答えではなかったかもしれませんが、それでも「どんな人だったのか」と言うのがなんとなく伝わってきたように感じたのです。

神童とも天才とも言われ、藩主にさえも「寅次郎は藩の宝」と言わしめた男。

だけれど、奢らずに書物を読みながらも家の仕事の手伝いをしていた寅兄。

家族もそんな彼を普通に接して、彼の突出した才能ゆえの寂しさを埋めていたのが伝わってきました。それでも彼は逝ってしまったのです。

 

悲しみの言葉を語る文に、龍馬は

「フリーヘイド」?←なんて言っているのかイマイチわかりません。

要するに龍馬は松陰が「何物にも縛られない『自由』」になったのだと告げるのでした。

 

なんかワタクシ、ここで

「フリーダム!!!」と叫んで死んでいく映画を思い出しました。

それってメル・ギブソンの映画だったかな。

死は時には、その肉体の器に収まり切れない人にとっては、魂の解放ともいえるのかもしれません。

 

などと、綺麗にまとめた所で、家族の喪失感なんか早々埋まるものではないですよね。

父と母に笑いが戻った時、それは松下村塾に塾生が戻って来た時。

息子が残していったものが機能しだすと言うのは本当にうれしい事だと思います。

だけれどそこは舵取る船頭をなくした船のようなもの。

 

だけれど新しい時代を切り開こうとする熱だけは冷めやらず、時代は彼らを次の流れに押し出そうとしていたのです。

 

どんな道を選択しても、分かってもらいたいのは家族。

久坂にとっては

「俺にはお前しかおらん。」はまさしく言葉通りで、ラストの二人で寄り添う姿に胸が痛みました。

 

次週以降

「君の志は何ですか。」と松陰の物まねをして、しみじみとしている場合ではなくなっていく塾生たちが描かれていくのだと思います。

あと

「草莽崛起」と言う言葉を覚えました。

「「草莽(そうもう)」は『孟子』においては草木の間に潜む隠者を指し、転じて一般大衆を指す。「崛起(くっき)」は一斉に立ち上がることを指す。“在野の人よ、立ち上がれ”の意。」ウキペディアより抜粋。

 

 


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「NHKスタジオパーク」に行きました。

2015-05-08 23:33:02 | お出掛け日記

5月4日、「目黒雅叙園」に母と姉とで「いけばな展」に行ったつもりが、月曜休館と言うまさかのミス。ただそこでお茶を飲みお庭散策をしたものの、そのまま帰るのでは母に申し訳ないと、女3人で渋谷に移動してきました。

目的地は「NHKスタジオパーク」です。

 

渋谷のスクランブル交差点は、外国から来た人たちの一度は行ってみたい場所だそうですが、外国の人でなくても、私もずっと昔に最初にここを訪れた時、「おお!」と思いました。

人の波ってなんか美しいものがあるように感じるんですよね。だけれど、こうも思いました。

この街は、私の住む、または生きる街ではないなと。

美しいとさえ感じる人の波が、私には恐怖です。私にはこの街をまっすぐに歩くことが出来ません。常に人をよけてよけてまたよけて歩き、しばらくすると歩いただけでぐったりと疲れてしまうからです。

母もいる事ですし、姉と相談してタクシーで行く事にしました。

ところがハチ公口から外に出ると、あまりの人の多さに、どこがタクシー乗り場か分からない有様です。

いわば、田舎者なんですね、私たち。

 

「あっ、あそこにタクシーがいっぱい並んでるよ、おねえちゃん。」と私が言うと、

「あっ、バスも止まってる。」と姉。

見ると、なんとスタジオパーク直行のバスが止まっているではありませんか。

何というラッキーと、いそいそとそのバスに乗り込みました。

 

そのバスの中で、母に

「この交差点は外国の人に人気があって・・・・」と言うような事を言いましたが、今思うと、母にはなんで横断歩道が人気があるのか理解が出来ず、人の話をちゃんと聞いてなかったような気がしました。でもここを写真を撮ってる観光客もやっぱりいて、そしてその外人さんたちを撮っている大きなカメラの人も居て、なんだかカオスのような空間になっているなと思いました。

そのようなカオス空間を後にしてやって来た「NHKスタジオパーク」。

さすがのGW、凄い人です。

 

なんとその日は

 タダの日でした。

 

入るとすぐにあるのは、朝ドラ「まれ」のセットでした。

 セットではセット出来ません。

なんてね。

  セットのスケッチ。

このコーナーではトップ画像の場所で自分のカメラで記念撮影をしてくれるのです。

このような写真を撮ってくれる場所は他にもあって、3人でオスマシして撮ってきました。

 

 何が全問正解かと言うと

こんな所でクイズで遊んできたりしたからです。

 

このような無料公開の日だったからか、スタジオなどでの撮影はナシで、ちょっと寂しい感じ。

あとはなんて事のない展示がほとんどなのですが、その展示がいつも楽しんできた大河や朝ドラのもので、私的にはなかなか楽しかったです。

 

その「なんて事のないのに私的に盛り上がった展示の数々」

  

 

 「ゲゲゲの女房」のopのイメージ画像。

私と朝ドラのお付き合いの始まりだったなあ。

 ああ、これは「ごちそうさん」。

 再放送中の「あまちゃん」

 うに丼とかリアスのコースターとか。

 

 

   「マッサン」

 「おひさま」の陽子さんが好きだった、その当時の絵。

 

 ああ、これは~!!

ああ、なんかいろいろ思い出しちゃうな。

 

「真田丸」にもたっちゃんを是非だしてーーーーーーーー!!!!

と、さりげなく本音を言ったりして。

 

この後、渋谷に戻って遅い昼食を頂いて、その日は解散になりました。

「ちょっとしたミニ旅行みたいだったね。」と母が言ってくれたので、良い1日になりました。

 

 

母のオゴリ・・・・・・てへっ^^

 

 

 

 

 

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目黒雅叙園、行っただけ~(/_;)

2015-05-06 14:45:10 | お出掛け日記
 
大人の休日、ライトなお出掛け
「ねえねえ、あなた。世間ではGWでみんなワイワイと出掛けているのに、私もどっか連れてってー!!!」な~んて会話、我が家ではかなりの期間したことないです。行きたい時は勝手に行...
 

《上の囲みは、昨年の5月5日の記事です。》

 

5月3日の「鳥獣戯画展」に引き続き、翌日の4日の日は母と姉とで目黒雅叙園に行きました。

本当はそこでの「いけばな展」に来たのです。

ところが入口に入る前に、私が買っておいた前売りのチケットを取り出して二人に私、

「これがそのチラシ。」と広げた所、そこで初めて気が付いた文字・・・・・

「月曜休館」

ゲゲゲ!!!

あっ、今は「あまちゃん」再放送中なので、再び

「じぇじぇじぇ」か。

5月4日は月曜日だったわけで、もうワタクシ、曜日の感覚死んでいました。

「もうぅぅ、GWはやろうよ~」って言うのは私の心の声です。

 

せっかく来たのでお茶。

「あああ、何で、この日にしちゃったわけ。あああ、何でちゃんと調べ無かったわけ。あああ、何でチラシ1枚、見ようとしなかったわけ。」と心の中では落ち込みが激しかったのですが、

「じゃあ、もう一回来なくちゃね。」と見た目は強気です。

 

 

こうなったらやけ食い。

でも、

母のオゴリ。

姉と母は餡蜜。

 

次は母は来ないと言いました。

「こう見えても、お母さんは忙しいから。」

だけど

「ここ、初めて来たけれど素敵ね。来た甲斐があったよ。」とも言ってくれたのです。

 

確かに窓から見たお庭の風景に癒されるものを感じました。

なのでお庭をお散歩です。

 

裏見の滝になっています。

 

 

表に周るとこんな感じ。

 新緑と滝。

緑と青。

 目黒雅叙園と言ったら「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所と言うことで有名だと思います。

その画像はかなり前にアップしたことがあります。

それは→「映画の風景「千と千尋の神隠し」 でどうぞ。

だけれど百段階段の方に行かなくても、なんとなくこんな風景〈下の画像〉からも映画のシーンと重なるところがあるように思うのは、私だけでしょうか。

 

 

通路を歩いていても楽しいのです。

ここを訪れたら、トイレは行くべしと私はお勧めするのですが、トイレの画像はちょっと今回もないのですが、トイレ前の装飾は・・・・

 

 と、美しいのです。

通路の装飾も・・・

 なんで下を切ってあるかと言いますと、ここで母と私は後ろの粋なお姉さんたちと同じポーズをして写真を撮ったからなんです。

 

目黒駅からここに向かう途中には急勾配な行人坂があります。そこを降りて行ったところに雅叙園はあるのですが、その途中に・・・・

 

なんでか「ムフフ」となる私。←分かる人には分かる。

 

今回は目黒雅叙園は行っただけでしたが、それでも母は喜んでくれたし良かったと思いました。

でもやっぱりこれで横浜から出てきた母にそのままお帰りいただくわけにもいかないので、次に私たちは渋谷に移動して・・・・

って、それは次の記事にて。

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鳥獣戯画展

2015-05-05 14:03:01 | お出掛け日記
 
ザ・ビューティフル〈英国の唯美主義〉
私の今年と来年のな~んとなくの目標の一つは、東京駅周辺の美術館制覇。東京駅周辺にはたくさん美術館があるんですよ。東京駅の中にもあるぐらいですから。昨日5月3日に、その一つ「...
 

《上記の囲みは昨年の記事です。》

5月3日は美術館に行く運命だったのかも。

運命などとは大げさ~!

でも昨年も5月3日に出掛けたのは美術館で、

そして今年も図らずともお出掛けしたのは、国立東京博物館の「鳥獣戯画展」でした。

 

 

連休中にラッタとルートと言う二人の青年になってしまった息子たちと、どこかに出掛けようと思っていました。

〈因みにルート君曰く、すでに「おっさん」らしい。私は二人のおっさんの母…。それって嫌だなあ。〉

「上野なんかに行くかな。なんかどこかの美術館で何かやっているはずだから。」と私が言うと、電話口の向こうからカチャカチャと検索する音と共に

「おっ、面白そうなの、やってるじゃん。」と答えてきました。

と言うわけで、いそいそお出掛けしてきたのですが、昨年は連休中の混雑を考えて、ちゃんと朝一集合でと言う知恵があったのに、1年経った私は、すでにあまちゃんになり下がっていました。

まぁ、待ち合わせをするのが朝に弱い若者だったので自然にそうなってしまったのですが、11時に上野駅に待ち合わせ。

それって、GWにふさわしくないスタートだって思い知らされました。

 

「きっとお昼は遅くなるから、朝はちゃんと食べて来てね。」ぐらいは言いましたよ。

2時間待ちぐらいは覚悟をしていたものですから。

 

でも入場に90分待ち。入場した後も、鳥獣戯画を見る為にはさらに90分待ち。いろいろ展示を見るのに90分ぐらいで、ランチ代わりのおやつを頂いたのが4時頃と言う、なんか「さすがGWめっちゃ大変」と言うアトラクションを味わったような気分になれて、後からじわじわと楽しくなってきました。

少々疲れていたので、おやつを頂いたのは同じ敷地内にあるレストランで

  済ませました。ちゃんとお食事を頂きたかったのですが、この後、2時間半ぐらい後に、姑とお食事の約束をしていたので、食べるわけにはいかなかったのです。まさかお昼がこんなに遅くなるとは思っていなかったものですから。

 

ここまで混雑することは連休中だからかと思いますが、お昼をまたがってしまうかなと思う方は、先に食べて入った方が良いと思います。また、4時ぐらいには入場ピークが納まっていましたので、時間はずらした方が良いのかもしれません。ただし、それでも中での待ち時間の90分は変わっていなかったし見る時間の事も考えると、夕方からゆっくりとと言うのは無理があるかなと思います。

やっぱり奥様&リタイアおじ様族は、平日が良いですよ~、きっと。

 

だけど暑い中の外での90分待ちは、日傘は貸してくれるしお水は給水してるし、立っていられない人の救護コーナーもありで博物館側の配慮を凄く感じました。そして何より漢字パズルのクロスワードの問題の紙が配布されていたのも嬉しかったです。それが結構な難問で、それを3人で解いていたら意外と入場まで早く感じました。

中に入ると、鳥獣戯画以外の展示はサクサク見る事が出来ました。

その展示の中で、一番印象深かったのは、とある絵巻物でした。

今検索して分かったのですが「華厳縁起絵巻」と言うものらしいです。

これ、宗教的にどうのこうのと言うのではなく、〈怒られちゃうかもしれませんが〉、お話が「えええ」みたいなところが凄くあって、絵巻の絵の鬼の気合の入れ方、疲れ果てた僧侶や船頭の顔や嘆き悲しむ女のあられもない姿など、すこぶる漫画チックで面白く

「早く次行こう、早く次。早く次。」と言いながら3人で読み進めていきました。

 

 そして私思いました。

日本ってやっぱり漫画文化の国なんだなって。

法話もこのように絵巻にして人に読ませ、楽しませていたんだって思いました。

昔の人でも侮れないなと思ったのは、僧に恋した女性が身を海に投じ船を守る華厳の竜になった時に、船頭たちは笑い喜びの顔をしているのに、僧侶は喪失感を隠せないと言うドラマチックな展開になっていたところです。〈漫画好きなので、私にはそう見えました。〉

因みにこの絵巻も国宝です。

 

鳥獣戯画についてですが、これらは甲乙丙丁と描いた人と年代が違うのでした。

一番人気が甲の部分で、ここが90分待ち。教科書などでもおなじみの一番有名な所です。

下記の画像は買ってきた絵葉書で、甲巻の部分です。

 

  

細筆の使い方が巧みだなと感心することしきり。

と思ったら、丁の巻はいきなり筆の線も太くなって、見比べると雑な印象を受けるのです。そう思いながら掲示されている解説を読むと

「墨線は太く淡く、かなり速いスピードで筆を走らせています。おおらかともいえるこうした線描は一見すると稚拙な印象を受けますが、よほど腕に覚えがなければここまで思い切った線は引けないでしょう。」とありました。

一見すると稚拙な印象・・・・・!

思わずニヤリ。

 

人気の甲巻は平安時代に描かれました。

次の乙巻も。

この巻は動物たちは擬人化されていなくて、動物図鑑のようになっています。親子の雰囲気が微笑ましいです。

次の丙は鎌倉時代に描かれ人物戯画、動物戯画によるもので、その時の生活が生き生きと描かれています。

この巻が紙の裏表に書かれていることが判明し、はがされ修復された部分だと思います。途中でそのはがしの作業をどのようにやるかと言うビデオを見る事が出来るのですが、丁寧さももちろんですがかなり根気のある人でないと難しい作業かと思われました。私なんかがやったら、途中でエイッっとやって最後にびりっといきそうです。

線の太い丁巻も鎌倉時代に描かれました。

甲巻と丁巻を比較して感じたのは、線の太さのみではありませんでした。

もちろんこれは私だけの感想ですが、同じように動物たちの可笑しさが描かれているにもかかわらず、甲巻にはユーモアを感じ丁巻にはシニカル的なものを感じたのでした。

 

 

 外では絵から飛び出した鳥獣たちが気持ちよさげです。

 

    

  ラッタ君は気持ち的に結構盛り上がったようで、お土産を買いこんでいました。

 リンゴを食べる蛙。このカバー、なかなか良いですね。

 

 これは私のお土産です。何かって言うと・・・・

 マスキングテープ。

 

1日仕事的な大変な日になってしまいかなり疲れましたが、見ごたえ十分で、満足のいく1日になりました。

 

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ワープステーション江戸

2015-05-04 00:52:47 | お出掛け日記

〈カナダの写真旅日記を更新中ですが、なんたって世の中GWですので私もそれなりにウロウロしています。その『お出掛け日記』を書きそびれてしまいそうなので、先にそちらを更新していく予定です。〉

 

かつて友人たちと、茨城方面に出かけた折にも、

「このような所があるよ。」と言っても無視されてきた場所、それが「ワープステーション江戸」と言う所だったのです。

ドラマを見る事はあっても「ドラマ好き」とまでは公言するほどでもなく、映画も見るけれどさほどと言うほどでもなく、ましてや歴史好きなんて聞いたこともなく、そんな人には何の興味も感じない場所だったのかも知れません。

その場所は、「日光江戸村」や「明治村」と違って、撮影もできる観光地と言うわけではなく、見学もできるロケ施設なのです。

前々から一度は行きたいなと思っていましたが、車がないとちょっと不便な場所にあるのです。

 

ところが先日、またもkoumamaさんのブログを読んでいて、ピキッと閃きました。

ルート君が29日と連休になるように30日の日にお休みを取っていたのです。結構ハードなお仕事をしているので29日にはゆっくり休んでもらって、30日には粗大ごみを市のゴミ集積所に捨てに行く事をお願いしていました。

「そうだわ。そのついでに、ここに連れて行ってもらおうっと。」

はっきり言って「ついで」と言う距離ではないのですが、私の中では「ついで」。

〈この日は、結構ハードな一日でした。その記事は→「おもしろきこともなし」〉

 

その日は平日で、そしてnhkのロケ班がいろいろと小道具大道具の搬入をしていましたが、ロケ自体はなかったので、のんびりとその中を散策して帰ってきました。

行きたいと思っていたのでテンションも高く、たくさん写真も撮ってきました。

そして私はルート君に言いました。

「こういう所に一度来ておくと、ドラマとか映画を見た時に『あっ、ここ知ってるー。』とかなって楽しさが二倍なのよ。」

本当の事を言うと、ドラマの本筋以外に目が行って感情移入度が下がると言う欠点もある事はあるのですが、概ねは楽しい所だと思います。

 

そう言った言葉はすぐに裏付けされることに。

先日、見逃してしまっていた「天皇の料理番」と言うドラマを無料配信でしたのでオンデマンドで見ていたのですが、

そこには先日この「ワープステーション江戸」で見てきた風景が何度も出てきたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに「天皇の料理番」と言うドラマは面白いですね。あのドラマを見ていると、なんか佐藤君の訛り方に影響を受けてしまい真似してしまいそうです。

上の風景、その彼が昆布の匂いを嗅いでいたりした蔵があったり、東京でのお兄さんの下宿があったりした場所ですね。

お化粧されていないすっぴんの風景と言う感じです。

 

行きたかった場所に行けて、すこぶる満足出来た新緑の中のドライブでした。

ついでと言う場所ではない所に、はいはいと連れて行ったくれたルート君、サンクス♪

 

 

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イングリッシュベイビーチにて ②

2015-05-02 01:57:32 | バンクーバー旅日記

〈バンクーバー旅の記録6〉

日没までかなり時間があったので、周辺をお散歩することにした私たち。

何気ない風景だけれど、

美しいなあって思うー。

光と影と風。

そして自転車。ここがポイントね。

でもこんな風景は日本にだってあるよ、きっとー。

 

私、この時にちょっと思いました。

8時間もかけて、ここに何をしに来たんだろうって。

だけどまたこうも思ったんです。

美しい風景は身近にもあるんだって気付く旅なんじゃないかって。

遠きに来て故郷を思うってやつですね。

 

 

ばったりと出会ったオブジェ集団。

 これは何だろうか。

 

 この像の周りでみんな写真を撮っていましたが、

ああ、笑いって世界を救うなあって思わず思ってしまいました。

なんたって

 

 この笑顔ですから。

周りにいる人たちも、この銅像に負けないくらいの笑顔だったんです。

なんか中国人アーティストの作品だとか。詳しい事が良く分からない所もツボだったりするかもしれません。

 

軽くコーヒーの飲めるお店を探しながらお散歩をしていました。

しかしスタバはどこにでもありますね。

 

でもせっかくなので、ここは避けたいところです。

なんだか蔦が絡まる素敵なホテルとかもあって、なかなかお茶を飲むところが見つけられずに裏通りへ。

 

画像が暗いのしかなくて載せられないのですが、その時に気が付いたんです。

なんでイチイチ綺麗な風景を見るたびに、日本を思い出してしまう理由に。

それは街に桜の花が咲き乱れていたからだったのかもしれません。

もちろんそれは八重桜。

それでも街が親しみのある場所に感じてしまうから不思議です。

 

見つけた喫茶店でコーヒーを飲んで、日没を待つ私たち。

 でもなんたって女三人組ですから、あっという間に時間は過ぎて、8時近くになってようやく薄暗くなってきたビーチに再び赴いたのでした。

 

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イングリッシュベイビーチにて ①

2015-05-01 11:05:09 | バンクーバー旅日記

〈バンクーバー旅の記録5〉

【この旅行記は、いつまで続くのかは自分でも分かりません。今のところですが、写真案内旅行記になっているので、これから行く人の参考にと言うよりも行く予定にない方に行った気分になってもらうと言う方が比重が重いかもしれません。しばらく延々と続きます。でももちろん他の事も書きたいので、その合間にですが、よろしかったらお付き合いくださいませ】

少々のバスツアーの後ホテルに着き、諸注意の後解散になりました。

それからがその日の自由行動なのです。

旅慣れたお友達が、イングリッシュベイビーチで見る夕日が最高なのだと教えてくれました。

ホテルはロブソン通りと言う便利な所にあったので、そこから歩いていく事にしました。

 

若い時に、姉とした旅行は街の中を本当に歩き廻ると言うもの。

何もそこに有名なものがなくても、知らない街を歩く、それこそが旅の醍醐味だった昔を思い出すような、そんな旅の始まりでもありました。

 

考えてみると、機内でたぶん朝食にあたるであろう食事をとったきりで後はソフトクリームを三口ほどだったことをここに来て思い出しました。

 

それでベイビーチに隣接するおしゃれなお店で昼食なのか夕食なのか分からないお食事を取りました。

    

このバーガーは二つ頼んで三人で分けて、ちょうど良かったです。ポテトの量も半端ない。

ポテト好きなんで、結構一人で食べていましたがそれでもワンカップ分は余ってしまいました。

この時時間は午後4時半。時間的には早かったのですが、立派な夕食ですね。

このバーガーのお肉は本当に美味しかったです。

お店の名前とか、その画像とか、ちょっと今手元に資料がないので書けませんが、そのうち追記して補完する予定です。

とにかく日本人は私たちのみで、接客のお姉さまたちはみな美人で愛想が良く心地良かったです。

 

お店を出たのが6時近く。

トップ画像が、その時の太陽なんですが、まだまだ高いでしょう。

 

何とバンクーバーの日の入りは8時半ぐらいなのだそうです。

だからホテルで3時半ぐらいに解散になっても、そこからまだまだ一日が続くわけです。

 

この浜辺の公園には

このように丸太のベンチが無造作に置いてあって、何とも言えない良い雰囲気です。

 木の上にもツリーが・・・!

 

ああ、なんか海って癒される~。

私ではありません。でもみんなこんな風に海に癒されているんですよね。

すぐ沖合に大きな船が見えます。

これってすぐに深くなってしまう海って事なんだと思います。〈遠浅ではないと言いたいわけ〉

 

と、海をずっと見て癒されているのも少々退屈なので、この周辺をお散歩する事にしました。

②に続く

 

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