「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【協働 UPDATE1】NPOは、社会を変えるか?

2007-02-08 19:37:56 | NPO・地域力
NPOの名付け親のひとり、山岸秀雄氏
(NPOサポートセンター理事長、
法政大学大学院客員教授、政治学研究科)
が、『NPO法人設立講座』をご講義されました。

NPOは、
Non-Profit Organaization(非営利組織)に由来した、
和製英語です。
NPO=NGOと考えてよい。
NGO(Non Governmental Organaization 非政府組織)は、
国連に政府としてでなく、活動する組織を指してきた。
わざわざNPOという言葉を創った心は、
NGO;主に国際協力活動
NPO;主に国内活動を指すというだけでなく、
「社会システムを変革する道具」として
新しく誕生したことを強調したかったからとか。

NPOは、
「社会的資源(寄付、ボランティア、委託事業等)を
活用して、公共的サービスを提供する事業体」と定義する。
簡単に言うと、
地域の課題を解決しようと集まった志しある人たちのことである。

山岸氏がいうに、

*市民にとって、NPOとは、
「社会参加の道具」
いままでは、「企業」と「行政」が社会を成り立たせていたが、
NPOが出てくることで、「企業」と「行政」と「市民」が、
社会を成り立たせることになる。
それこそ「成熟した市民社会」である。

*平成10年(1998年)は、
日本社会を変えるメルクマールとなる年。
なぜなら、NPO法が成立したから。
この法律は、明治以来の中央集権体制からの「革命」であり、
市民が「公共」に参加することを認めた。

*NPOで大切なこと
まずは公益性・社会貢献性
ついで、計画性・情報公開

*NPOが強みとなるのは、
福祉力、教育力、雇用力



私が思うに、
NPO運営を活気付ける鍵は、
「資金」と「NPO活動の第三者評価」である。
資金は、税制を変え、
企業のNPOへの寄付、資金援助を出しやすくすることと、
住民税の1%は、自分の気に入ったNPOに収める
というようなシステムをつくること。
第三者評価は、
公益性のないNPOや、
暴力団の隠れ蓑としてのNPOは排除し、
がんばっているNPOは、公表する。
その評価があることで、
多くの市民が、NPOを知り、
NPO自体もその活動をがんばるきっかけになると思う。

山岸氏も言われていたが、他地域に先駆け、
ここ中央区内にあるNPOに対してだけでも、
第三者評価システムを取り入れて行きたいものである。


山岸氏の講演は、聞いている方もわくわくしてきて、
NPOでなんか出来るのではないかという気を起こさせてくれた。


講演の後、時間のある受講者を
居酒屋に誘ってくださった。
楽しい飲み会であった。
酔った勢いで、
講演会ではできない
はずかしい質問を
いろいろさせていただいたが、
丁寧に答えてくださった。

気がつくと終電間際。

文責:小坂和輝


コメント (2)
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