「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

超高層マンションと震災

2007-02-06 17:13:56 | 防災・減災
南関東エリアに大地震
(マグニチュード6.7~7.2程度)が、
10年以内に起こる発生確率は、30%
30年以内に起こる発生確率は、70%
(地震調査研究推進本部 
海溝型地震の長期評価の概要
算定基準日平成18年1月1日)

こんな高い確率なのに、
今日は、大地震が来るその日では、ないはずだと、
たかをくくって、
私は、日々のんきに過ごしている。

中央区には、計画中も含め
合計45棟の超高層マンションがある。

超高層マンションが地震に見舞われたら、
エレベーターが停止してしまう。
マンションに閉じ込められた住民は、
階段を上り下りするのは、たいへんだ。
高齢者となると、不可能だろう。

そこで、中央区は、
高さ60メートル以上の超高層マンションを
新築する場合、いくつかのフロアに
備蓄倉庫設置を義務付ける方向で、
4月に指導要綱を改定するという。
(読売新聞都民版07/02/06)

他地域に先立ち方針を打ち出した
画期的な取り組みだと思いました。

ただし、とっても大事なのは、
備蓄倉庫を実際に災害時に有効につかえるよう、
マンション内の顔見知りに関係があること。
区が口をすっぱく言って、
マンションデイベロッパーがそれに従って、
たとえ備蓄倉庫を作ったとしても、それを有効に使えなくては、
意味がありません。
隣の人がどんな住人か知らない近所付き合いで、
実際、うまく使えるでしょうか。




私も子育て家族の防災について
考えて行きたいと思っています。
月に一回ほど、実際考えてます。
次回は、2007年3月1日午後1時から
みんなの子育て広場“あすなろの木”で
考えます。
中央FM84.0MHzとの共催です。

文責:小坂和輝

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中央区の人口増加率は、自治体 日本一

2007-02-06 16:32:05 | Weblog
私が開業しています東京都中央区は、
人口増加率の自治体ランキングで日本一です。
(朝日新聞 自治体なんでもランキング07/2/5より)


1位 東京都中央区  35.3%
2位 千葉県浦安市  16.8%
3位 東京都港区   16.5%
4位 東京都千代田区 15.8%
5位 愛知県日進市  12.0%

「都心回帰現象」の影響です。

中央区の人口は、
昨年2006年4月、31年ぶりに10万人を突破。

1953年に17万人を越えていましたが、
地価の高騰などの影響で、
97年、7万2090人まで減少。
地価が下がっていた99年あたりから、
高層マンションの建設、分譲が相次ぎ、
01年以降、3000人~5000人のペースで増加。

増加の中心は、30代のファミリー層。
子どもも急増し、この3年間で8つの保育園を誘致。

高齢化率は、16.55%。


この街の風景は、下町の長屋とその路地の上をみあげると、
高層マンションがそびえ立っています。


子育て世代の急激な増加、核家族で、
越してきたばかりの親御さんは、
相談できる友達がいなくて孤立しがち。

父親が働きに出て、母親が子育てをすると、
ひとつ部屋の中で子どもと母親が
一日中ずーっと過ごす状況がでます。
ストレスを母親が抱えてしまうのも無理もない状況です。

子育ての息抜きのスペース、
孤立せずに地域の子育て仲間に出会う場、
子育ての情報交換ができる場、
そんな場が、いろんなところにあると助かります。

文責:小坂和輝
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