「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

自動対外式除細動器(AED)と東京マラソン

2007-02-20 12:06:10 | 医療
私のランナー仲間のメーリングリストでは、
完走の思いがつづられたメールがたくさん届いた一日だった。
自分も、「走らなきゃ。」と思った。

ニュースでは、
東京マラソンにおいて、
ゴール前の路上で倒れ、
一時心肺停止状態になった2人(59歳男性、58歳男性)
ランナーが、ボランティアらにより、一命をとりとめたとあった。

心臓マッサージや
自動対外式除細動器(AED)を使い、
迅速に処置をした。

ボランティアは、国士舘大学の学生やOB。
国士舘大学には、救急救命士の専門養成コースがあるらしく、
今回は、田中秀治教授(48)の指導をうけた
救急救命士や学生、総勢70人で参加していた。

単に救護所待機だけでなく、
*AEDを背負って自転車で巡回
*レース開始直後とゴール寸前のコースに人を重点配置
機動力を持たせた準備が、功を奏したのであろう。
(産経新聞 2007.2.20)


マラソンは、心臓に負荷がかかる。
不整脈が起こり、心肺停止の事故は十分起こりうる。

十分な備えが必要で、
従来のように、救護所に医師常駐だけでは、
救えなかったであろう。

AEDも含めた、
心肺蘇生のトレーニングは、
誰もがする必要がある。
それも、一年に一度ぐらいはやるのがいいと考える。
トレーニングしておかないと、
いざと言うときに、行動できない。

小中学生、高校生はもちろん、
子育て中の親子も、
地域の人たちも、
一年に一度は救命救急講習会と
実技をしたいものである。
学校、自治会・町会、防災訓練、
区民スポーツ大会、健康フェスティバル、
3ヶ月健診、3歳児健診、入学前健診
いろいろな機会を利用して、
実技できる場をつくっていくとよいと考える。


私のクリニックでも、救命救急講習会を企画した。
3月23日(金)12:00-15:00
どんどん地域にこのような機会を広げて行きたい。

文責:小坂和輝
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