「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小児科医が伝えたい 子ども達の健康を守る12のテーマ

2007-02-16 16:39:55 | 小児医療
クリニックとなりの子育て広場で、
『子どもの健康アドバイザー講座』と題し、
06.11.10から07.2.16本日まで、
毎週金曜日に、講座をしてきました。

各講義のテーマと、
その時に伝えたいと思っていたポイントを
まとめますと、

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第1講:子どもの心と体に起こっていること
明らかに現代の子ども達の心と体に変化が起こっている。


第2講:子どもの病気に備える
まずは、病気予防と予防接種。
病気のときは、受診すべき状態を頭におく。


第3講:子どもの病気の特徴
小さいころは、感染症。
大きくなってくると心のトラブルも病気の原因になる。


第4講:子どもの事故を防ぐ(1)そのリスク・マネジメント
事故は、予防できる。
大人は、子どもの事故を予防する義務がある。


第5講:子どもの事故を防ぐ(2)子どもの心肺蘇生のABC
子どもの死因の一位は、事故。
その現場にいたら、まず蘇生、次に119番。


第6講:心の育ち
一歳までの愛着形成、
それからの二つの反抗期(2.3歳と10歳頃)を乗り切るところが、大切。


第7講:心と体が育つための生活習慣―食事・睡眠・遊びー
まずは、早起き。
しっかり朝ごはん食べて、おもっきり遊び、泥のように眠る。

文責:小坂和輝


第8講:生と性を考える
人生での大切な3つの出会い。
親との出会いは宿命的、
パートナーとの出会いは選択できる、
子どものとの出会いは親となる責任がある。
この出会いが素敵なものになるように、
生と性を子どもたちに伝えるのが大切。
(なお、この3つの出会いは、
東邦大学医学部看護学科
齋藤益子先生の講演から引用)


第9講:タバコの害
妊婦の喫煙、子ども達への受動喫煙は絶対防いでほしい。


第10講:軽度発達障害について
育て方で起こるのではなく、
脳のどこかの障害でおきる。
社会の中で、共に受け入れていこう。


第11講:アレルギーについて
現代社会の文明病。
環境整備と生活習慣改善(ケア)と薬物療法で対処可能。


第12講:子ども達の健康のためにすべきこと
子どもは、地域の宝。そして母親も宝。
学校、医療機関と地域社会(行政・企業・NPO)
の三者が連携して家族を見守ること。

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熱心に参加くださるお母さん方がいて、
こちらも、励みになりました。
3月は、第12講を深め、
では、子ども達に健康のために、何をすべきか、
具体的に迫りたいと考えています。
コメント (2)
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