「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

笑いとは?(牧野先生と語る 子ども元気未来学 第1回、第2回)

2007-02-23 17:42:55 | コミュニケーション
みんなの子育て広場、あすなろの木で、
あすなろの木を製作してくださった
子どもの環境デザイナー 牧野辰雄先生と、
子どもの未来のための話をしている。
4年後にプロジェクトとして完成させたい。
息の長い話し合いだ。
必ず、4年後に何らかのものを創る。
それが何かは、これから話し合うので、
今は、「何か」としか表現できない。

第一回は、平成18年12月26日に話し合った。
その時は、ブログをやっていなかったので、
まず、第一回をまとめる。
*木で作られたどこにもないものをつくろうではないか。
*木といっても、合板、ベニヤは一切使用しない。
*呼吸をしている、波動をもつ木を使用。
*デザインは、牧野氏に依頼。
*単に木で作ればいいと言うのでなく完成したものは、
 誰がみても理路騒然かつ画期的なものとする。
*そこでは、食育に注力する。
*調理する場所も木で作成し、調理場は、
 親子同時にできるように大人の高さの物の他に
 子ども用の高さの調理場もつくる。
*東京の子ども達に、本物の自然に触れてもらいたい。(魚・昆虫・鳥)
*今や手の使えない子ども達が増加している
*感性の養えるそんな場の提供をしよう。
*未来の子ども達への思い、ミッションを、参加者全員で、まとめよう。

それに、引き続き
本日2/23 第二回 子ども元気未来学 開催。

*この集まりででた、話の内容をまとめ、
 一種の学問のようにしよう。
 こどもの未来を考える学問に。
 そこで、この集まりを『こども元気未来学』と命名。


*牧野先生曰く「本当の笑いとは何か。」
 笑いとは、怒っていることの逆。
 芸術家たる牧野先生は、
 怒っているような表情で作品をつくる。
 だれも近づき難い。
 それでいて、出来た作品は、
 人をよい気持ちにさせ、
 笑いを誘うのである。

 大人が笑いの講座をしていることがある。
 真の笑いだろうかと、疑問を牧野先生は抱く。
 大人の中で、大人が笑い、それをみた、
 子どもは、真の笑いを学ぶだろうか。
 そうではなく、子どもの笑いを見本に、
 大人が笑うのが、一番よい笑いの創り方であろう。

 空腹であれば笑えない。
 まずい食事であっても、笑うとおいしくなる。
 怒って食べると、まずくなる。

*牧野先生曰く「子ども達は24ヶ月が大事。」
 多くの大人は、躾は、
 子どもが言葉がでてから始まると考えている。
 それでは遅く、24ヶ月までが大事。
 この間に、親が子どもをよく観察すること。

*牧野先生曰く「自分の子と思って育てすぎていないか」
 子はいつか他人の中で育つ。
 親が自分の子と思った子は、親離れしにくくなる。
 また、親も他人の子を育てることにかかわるべき。
 自分の子、他人の子などという区別はなくてよいのでは。
 きっと、縄文時代などみんなで、
 みんなの子を育てていたことだろう。

以上、話し合い終わり。
 
文責:小坂和輝
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地域の要(かなめ) 消防団

2007-02-23 11:08:46 | NPO・地域力
各地域の防災力を支えるのが消防団。

私も、臨港消防団に属している。
去年、入団した。
きっかけは、
中央FMと防災についての企画を
していく中で、消防団の重要性はわかるが、
では、どういうことをしているのか、
顔が見えなかったため、実際入団し、
地域の防災について行動することにした。

また、中央区医師会でも、防災対策を考えている。
中央区医師会は、
災害時に、どの小学校に配備するか割り当てをしているし、
中央区全体の防災訓練に医療班として参加協力している。
ただ、まだまだ、消防署、自治会・町会など各種団体との
機動的な横のつながりがあるとはいいがたい。
その横のつながりを作れればと考え、消防団に参加した。

消防団は、生業を持ちながら、
地域の安全をまもる非常勤特別職の
地方公務員。
消防組織法に基づき、都知事の監理下に設置。

待遇は、年に数万円の報酬や、
一回数千円の出動手当て。
公務災害補償もある。
活動として、
火事のときに駆けつけるだけでなく、
商店街まめまき大会の警備、
夏祭りの警備、花火大会の警備、
今回初の東京マラソンの警備、
年越しの時期の見回り、
地域防災訓練における地域住民の指導、
ポンプ車操作の都大会、全国大会などがある。

入団の流れは、
①入団申請書を書き、
②健康診断を受け、
③区長が任命し
④所属消防団の分団長らの挨拶があり、
⑤入団の辞令をうけ
⑥制服が山ほど配られる
こんな具合だ。

活動を通し、消防団仲間との交流では、
自分の時間を切り裂き
地域のことを考えて活動している人たちゆえ、
そのパワーや、その心意気が刺激になり、
私はいっしょに活動していて楽しくなる。



1965年には、全国で、133万995人であったが、
2006年4月は、90万7人に減少。

サラリーマンなど、被雇用者増え
消防団活動がやりにくくなっていることが、
減少の要因の一つ。

また、入団団員の高齢化の問題もある。
私自体、臨港消防団で若い部類である。

人口1万人あたりの消防団員数をみると
(消防庁調べ06年4月、05年の国勢調査の人口)
一位 佐賀県 229.9人
二位 山形県 220.0人
三位 熊本県 195.4人




44位 埼玉県 20.5人
45位 東京  18.6人
46位 沖縄  12.1人
47位 大阪  11.0人

(朝日新聞 07/02/19 自治体なんでもランキング)

中央区には、3つの消防団がある。
臨港消防団 86名(うち女性7名)
京橋消防団 132名(うち女性11名)
日本橋消防団 128名(うち女性8名)
合計 346名(中央区政年鑑 平成18年版)
中央区の人口102703人(07/02/01現在)で計算すると、
一万人あたり33.7人。
東京都の平均よりは、少し多い程度といったところ。
      

消防団は、地域住民、自治会、町会、商店街と
行政の警察、消防署とのつなぎ役であると思う。

地域の住んでいるひとりひとりを知り、
災害の場合、
特に一人暮らし高齢者のところへ駆けつけ
安否の確認、救助をすべきであろう。

このために一人暮らしの高齢者の住居を
消防団に公表している自治体がある。
個人情報保護、情報の漏洩の問題があるが、
必要なことでないかと考える。

ここ中央区は、
昔からのいわゆる「旧住民」、
新しく移り住んだ「新住民」という言い方がある。
学校やPTAで交流があるであろうが、
消防団は
「旧住民」「新住民」なんて区別のない
地域創りのための
地域の交流のきっかけ作り・橋渡しが出来るものと考える。

文責:小坂和輝
コメント (4)
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皆さんの健康を守るか!? 第5次改正医療法施行

2007-02-23 00:58:23 | 医療
この平成19年4月1日から、第5次改正医療法が施行される。

堅苦しい名前なので、新聞を流し読みされるか、
無視されるのではないでしょうか。

しかし、皆さんの健康にかかわることが、議論されているので、
実は、よく知るべきである。
伝え方が下手なのであるが、本当は、厚労省を中心に
わかりやすく、国民に説明する義務があると考える。

なには、ともあれ、厚労省に変わって、
私が出来る限りわかりやすく解説したい。

第5次医療法改正では、
医療法、医師法、保健師助産師看護師法、薬事法、薬剤師法、
外国医師または外国歯科医師医師にかかわる法律、
この6つの法が改正される。
改正の方向性は、いってみれば、
医療施設の規制のために、存在していた法律が、
患者視点にたったものに全体的に見直しをかけたということ。
「患者の視点に立った、患者のための医療提供体制の改革」を
目指しているとのこと。

大きく分けて、現行からの6つの変更点がある。

1、患者への医療情報提供の推進。
患者が適切な医療情報が得ることができ、
適切な医療を選択できるように支援する。
①医療機関の情報をインターネットでみれるようにする
②入退院の時、文書で治療計画の説明をうける
③医療機関が広告できる内容が増える
(現在、医療機関が広告できることは、限られているのである。)

2、医療連携を進める
①脳卒中、がん、心筋梗塞、糖尿病を
地域の診療所と病院が連携しながら、
治療する。
②救急医療、災害医療、僻地医療、周産期医療、小児医療体制を
地域が連携しながら整備。
③各体制がうまく機能するか、数値目標をみながら、事後評価
④退院後、在宅医療がうまく機能するようにする

3、医師不足の解消
僻地、産科、小児科など、」医師不足の深刻化にはどめ。
①都道府県に「医療対策協議会」を設置
②医療従事者への地域医療確保への協力をお願いする

4、医療安全の確保
①医療安全支援センターを設置
②病院、診療所の管理者は、医療安全を確保する責任が負わされる
③犯罪、医療ミスを犯した医師の再教育の義務化

5、医療従事者の資質の向上
①行政処分を受けた医師の再教育の義務化
②保健師、助産師は、看護師免許をもつものだけが、なれる
(いままでは、保健師、助産師は、看護師免許がなくてもなれていた。)
③外国人看護師、救急救命士の臨床修練制度を提供

6、医療法人制度改革
①解散時の残余財産は、国、地方公共団体が定めるところに残余財産を与える
②僻地医療、小児救急医療を担う医療法人を社会医療法人として支援

以上、

繰り返しになるが、
*医療に関する情報公開が進む
*医療安全を確保する義務が医師に強く与えられる
*医療連携をする必要性が出てくる
*医師不足解消の方向性がしめされた
このあたりが、ポイントだろう。
医療が、法律上も、患者の視点で動き出したのだ!!

私達、医師会は、厚労省から与えられた法律に従わなくてはならない。
今回は、大変患者視点でよい改正だ。
うまく機能するように、医師会内でも、
勉強会をしていく予定である。

上記は、2/22、中央区医師会理事会において、
理事の先生方向けに、医療制度改革について
メディカル・サポート・システムズ社長
細谷邦夫氏が講義されたのを、
さらに一般の人向けに、
わかりやすくまとめさせていただいた。

文責:小坂和輝
コメント (2)
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