「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

病児保育・病後児保育の課題

2007-02-07 18:12:54 | 各論:病児保育
病児保育(病後児保育)を、
クリニックに併設しています。
お子さんが病気で、保育園にいけない場合、
本来なら、お家で、親御さんが看病しますが、
お仕事などで、看病できない場合、
親御さんに代わって、
クリニックの保育師・看護師が看病します。

病気の時ぐらい、仕事休んで、
子どもの看病をする、これが、理想です。

ただ、どうしても都合がつかない時があります。
子どもの病気は突然ですし、
それも、どうしてもはずせない用事が
ある時なんかに熱を出すものです。

子育て支援の一環として、
開業当初から、病児保育を併設してきました。
中央区の委託事業として運営しています。


基本的には一日6人を、お預かりする準備をしています。
昨年2006年は、のべ953名のお預かりを致しました。
一日平均3.9人の利用でした。
(2006年1月4日~2006年12月29日までの平日247日の平均人数)


本日、フジテレビ系『とくダネ!』の取材が入りました。
病児保育をはじめ、子育ての現状が伝わればと思います。

私もインタビューを受けましたが、
「病児・病後児保育は、今後どうなればよいか?」
という質問をうけ、
逆説的ですが、
「病児・病後児保育がなくなるような社会の到来」と答えました。

子どもが病気であれば、
普通に看病のため休むことのできるように、
会社企業がゆとりを持った体制になること、

そして、子どもは地域の宝として、
大切に育む社会になることです。
隣の住人が、病気の子を預かり看病する。
かつて、なされていた地域社会の姿。

そうなれば、病児・病後児保育がいらなくなる。


しかし、核家族、転勤族、孤立した家族。
そのまま昔にもどれない地域の現状がそこにあります。


NPO、コミュニティ・ビジネスの発想が、
あらたな、地域づくりに、役立ってくれるものと
考えています。

文責:小坂和輝
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする