「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

一年間のたな卸し(5)  築地市場の生の声、市場関係者の皆様に感謝申し上げます。

2007-12-28 19:18:19 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
年末、築地市場も大忙し。
その合間をぬって、築地市場内を歩いている。

今年、仲卸業者の意向は、アンケート調査で出ている。
水産仲卸業者の場合、7割強が移転に反対。
青果仲卸業者の場合、8割近く移転に反対。

******データの確認**********
*水産仲卸業者の場合:7割強が移転に反対
07年4月「市場を考える会」の意向調査
平成19年4月18日から20日までの3日間で水産仲卸の全事業者を対象
*豊洲新市場移転に賛成  10票
*豊洲新市場移転に反対  586票
*どちらとも書けない   51票
*未提出         150票

*青果仲卸業者の場合:8割近く移転に反対
東京新聞の5月24日掲載の記事
調査は5月半ば、市場内の110の青果仲卸業者を対象に実施。
百一人が回答(うち一人は白紙)。
質問「築地と豊洲のどちらで営業したいか?」
「絶対に築地」 54人
「できれば築地」39人
全業者の約85%
「絶対に豊洲」 2人 
「できれば豊洲」5人

質問「移転計画について」
「即時、撤回すべきだ」 39人、
「白紙に戻し議論する」 48人
少なくとも八割近く移転計画に反対

*******************

統計としては、多くが反対であるが、
実際の一人ひとりの声はどうであるのか、
どういうところから、反対が出てきているのか、
できるだけ多くの方の“今の生の声”を
再確認させていただきたく、
築地市場内を歩いている。

私は、築地市場を現在地で、
再整備すべきであるとして、行動している。

中央区にとって、
東京都にとっても、
日本にとっても、
豊洲移転は、すべきではないと私は考えている。
しかし、それだけでなはく、
実際に中で働く人にとってはどうなのか、
という視点は、絶対にはずしてはならない。


多くの仲卸の方々のお話をお伺いして、
確かに、移転反対の声は、圧倒的に多かった。

「移転賛成、なぜなら、今の場所が狭い」
「移転しようが、しまいが、関係ない。30年もその話は続いてきた。」
「もう、店をやめようと思っている。関係ない。」
ごくごく少数であるが、
このような声もあった。

「移転よりも、年金をなんとかしてほしい。」という声もあった。

「日本の水産業の政策の見直しの必要性。」
「流通業の構造改革の必要性。」
「ビジョンを示した再整備計画の必要性。」
「経営のあり方。」
私にとって、非常にためになる話を、
してくださった方もおられた。


一人ひとりの声を大切にし、
来年に向けた、
築地市場における活動の方向性を
見出したい。

声を聞かせてくださる市場関係者の皆様には、
本当に感謝いたしております。


















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一年間のたな卸し(4) つながりの細い糸

2007-12-28 10:15:56 | 仲間・先生
昨日12/27は、NPOフローレンスの忘年会であった。
とっても、楽しいひと時を過ごさせていただいた。

思い起こせば、3年前でしょうか。
一本の若者からの電話。
「病児保育について教えてほしい。」
診察の忙しい中ではあったが、
その若者に興味を覚えた。
もし、電話を忙しさにかまけて、
対応しなかったら、今の付き合いはない。
ほんの一瞬の細い糸が、繋がった。
その若者こそ、NPOフローレンス代表 駒崎弘樹氏

若者は、すぐさま、アポをとって、来院。
意気投合し、病児保育の第一歩が始まった。

今や、NPOフローレンスは、
日本のNPOの最たるものになっている。
私は、中央区そして周辺の病児保育問題
を解決しようとしている。
NPOフローレンスは、
東京都全体の、
いや、日本全体の病児保育問題を、
NPOという手法を用い、
すなわち社会問題を、
思いを持った人たちの情熱で、
解決しようとしている。


逆に、彼から、NPOのあり方を、
私は、たくさん学ばせていただいた。
そして、多くの出会いのきっかけも、
彼から、いただいた。

そして、昨日も、すばらしいきっかけを
作ってくれた。
私は、プロデューサー、仕掛け人を探している。
そんな中、以前、このブログでも、
紹介させていただいたが、
株式会社「祭」そして任意団体「志」の設立者 佐野哲史氏
佐野氏に、是非とも、知恵を借りたいと思っていた。

かつて、
『ロストジェネレーションの逆襲』朝日新聞ロスジェネ取材班(朝日新書)
この書物には、私が心から応援する友達の市議が登場しているが、
佐野氏も登場していて、うれしく思ったことがあった
そこで、彼は言っている。
「ステイツマン時代は、選挙と政治に直接かかわることで国や社会を変えたいと思っていた。いまはビジネスとNPOという手段で、国や社会にかかわっていきたいと思っている。市民と社会の架け橋になりたいという志はまったく変わっていない。普通の若者の思いを世の中にもっと反映していかなければ、国はよくならない」(同書100ページ)

佐野氏に会いたいと、忘年会の席上、
私が言うと、駒崎氏は、早速、携帯電話を彼に。
運よく、佐野氏に繋がり、話すことができた。
年明けに、佐野氏と会うことが実現できそうで、大きな収穫!が。

人と人が、つながっていく。
来年が楽しみである。




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