「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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開かれた議会を目指して、20年度予算委員会を振り返り、19年度決算委員会に臨む

2008-09-29 18:25:48 | 議会改革

19年度決算特別委員会が、10月2日から開催されます。
議会費部門の質問を、考えるにあたり、まず、前回3月の予算特別委員会の質問を振り返ります。

質問内容は、①~⑥。
20年9月現在の現状を同時に書きます。

①議長会議事の目録の各会派への回覧
現状:回覧なし。

②傍聴要件の緩和 途中の入退場
現状:途中の入退場は不可。

③本会議ラジオ放送中継時間の延長
現状:コスト面もあり、2時~6時まで。

④インターネット中継やケーブルテレビ中継の導入
現状:費用対効果を研究中。

⑤議事録のスピード化
現状:3ヶ月はかかる。次の予算・決算特別委員会までに、決算・予算特別委員会の議事録は、仕上げる。

⑥質問通告の区のホームページ上の公開
現状:翌日早い段階でアップする。


 以下に、実際の議事録を掲載します。ただ、あくまでも参考までの掲載であり、上記内容の確認する形となっています。
 過去の議論を踏まえて、次回の議論を組み立てますが、自分自身の頭の整理のために掲載いたします。

赤線、下線が、ポイントです。

*****3月の予算特別委員会振り返り*****
小坂委員
 では、質問させていただきます。

 議会改革やこういうふうな委員会の公開、これは私もどんどんしていく必要があるんじゃないかなと感じております。

 また、先ほど前委員がおっしゃいましたが、まず議長会の内容について引き続きお伺いしたいんですけれども、これ自体は公開が原則の会議なのか、それも議長の中だけで置いておくべき会なのか、そのあたりを教えてください。

○鈴木(久)議長
 議長会、私も毎月行っておりますが、傍聴というのは見たことがないですね。多分非公開なのかな。ちょっとその辺は、歴代の議長さん、どうでしたっけね。非公開ですね。高橋委員が言うから、間違いない。

○小坂委員
 わかりました。もしこれが公開という会議であれば、議長会の議案の目録等が配付されても、それは当然のことかなと思ったんですが、現段階において非公開のものであれば、その取り扱いについては、私も議長会の議案の目録等はいただきたいと思うんですけれども、そのあたり、また検討いただければと思います。

 では、私のお伺いさせていただきたい点に移ります。まず質問において、この予算特別委員会全体で私自身がどういうふうに会議に臨んでいくかという点においては、まず情報の公開を大切に、この予算特別委員会に臨んでいきたいと考えておりまして、その中で、まず、議会の情報公開に関して御質問させていただきたいと思います。

 なぜ、まず、議会からかといいますと、理事者の皆様へ情報公開を言っていくのであれば、まずは我々が胸を正して、区民の皆様に情報公開していく。我々が先にやっていけば、その後、理事者の方々もさらなる公開をしてくださるでしょうし、現段階においてしてくださっているのは十分承知なんですけれども、もっともっと情報公開し、その中でもっと区民の皆様の区政への参加という意識が高まっていけばいいんじゃないかなと。その意識が高まれば、政治の方ももっともっとよい方向に進んでいくんじゃないかなと思いますので、情報公開というのは非常に大切かと思います。

 そこで、お伺いさせていただきます。委員会の傍聴に関しまして、もうちょっと傍聴要件が緩和できないかなと考えております。委員会の傍聴取扱い要綱では、傍聴者は原則として30分前までに来庁して傍聴手続をしなくてはならない。また、途中退場に関しましても、一回途中退場をしたら再入室ができない、そういうふうなきつい傍聴の仕組みになっておりますので、そのあたりをもうちょっと緩和することはできないかなと考えております。これが1つお伺いしたい点です。

 次に、本会議の公開に関してお伺いさせていただきます。現在、ラジオ放送で中継されておりますけれども、一般質問は全質問者がすべてラジオ放送で流れるようにしていただきたい。途中で、午後6時で放送が終了しまして、それ以降、ラジオ放送されないので、そのあたり、全質問者の一般質問がラジオ放送で聞けるように、ラジオ放送の時間延長を検討していただければと考えております。

 また、本会議の公開に関して2つ目ですけれども、ラジオ放送に関して質問しました。

 次に、まだまだやれる方法、手段があるのではないかなと思います。すなわち、インターネット中継やケーブルテレビ中継でこの委員会や本会議を公開していくことができるのではないかなと私は思いますし、ケーブルテレビの方が大分普及したようですので、ぜひ検討いただけないかなと。少なくともケーブルテレビをつなぐことで、ここの委員会を本庁舎の1階のケーブルテレビのモニターでこの内容が見られるとか、今は第三会議室で傍聴者が聞いているのであれば、そこにケーブルテレビの画面を置いておけば、壁を取り壊さなくても何とかなるのではないかなと思いますので、ケーブルテレビ等を利用した公開等も考えていただけないかなと考えております。

 あと2点あります。一般質問通告に関してです。

 一般質問の通告を、まず、しますよね。その後、通告内容をホームページで早目に公開していただけないかなと考えております。どの人がどういう案件で一般質問に立つかというのを本会議が始まる前に知っておくことができないかなと。そのことを知ることで、問題意識を持って区民の方々が、今回はこういう質問が出るんだなということを意識して、本会議場に足を運ぶということができると思いますので、一般質問通告後、ホームページ上にだれがどのような質問をするかというのを早目に公開していただきたいと考えます。

 最後の質問ですけれども、議事録のスピード化に関してです。

 我々の言葉一つ一つを議事録として残していただいている御苦労には本当に感謝申し上げるところで、議会局の皆様には日々お世話になっているところであります。そこで、日々お世話になっていて、またさらにこのようなお願いをするのは心苦しい点はあるんですけれども、もし1つだけお願いが通るのであれば、決算特別委員会とか予算特別委員会というのは非常に重要な会議ですので、この議事録だけでも早く仕上がってほしいと私は考えます。どれだけ早くといいますと、今回話されている予算特別委員会の議事録が次の決算特別委員会までにでき上がっているという速さです。それがあれば、ここで今回話された内容をもとに決算特別委員会に臨むことができますので、そのあたり、あと少しだけ議事録のスピード化をしていただければと考えます。

 以上です。

○鈴木(久)議長
 4点質問がありましたので、お答えをいたします。

 初めに、傍聴要件の緩和でしたっけね。おっしゃるとおり、30分前という規定がございます。定員12名となっておりまして、30分前に議会局が申し出を受けましたら、開会の15分前に開かれる正副委員長の事前打ち合わせに報告がされた上で許可を得るということになっております。しかしながら、おっしゃるように、開かれた議会、情報公開ということが大事でございますので、30分という決めがあることはありますが、弾力的な運用ということで、ぎりぎり1分前では難しいですけれども、開会の5分、10分ぐらい前までですかね、そのころにおくれて来られて手続をされた方には弾力的な許可をしているということが現状でございます。答弁漏れはないですね。その1点ですね。

 次に、ラジオ放送のことでしたよね。

 ラジオ放送ですが、現在、本会議におけるラジオ放送は区議会会議規則に定める会議時間の午後2時から6時までとなっておりますが、現在の会派数になってからは、質問時間が午後6時を超えることが多くなっているというのが現状なんです。一般質問の終了時間というのは、なかなか何時に終わるかなというのがつかみにくいのが現状でありまして、そのときの質疑の内容によりますから、非常に不確定な要素がございます。毎回、全質問者の放送を確実に行うためには、ラジオ放送の契約を延長することが必要となります。そのためには、追加番組の買い取りということをしなければならない。これは経費面においてかなり高額な負担がかかるものと私は思っております。また、逆に、契約をしたにもかかわらず終了時間が早まってしまった場合には、この経費がむだになる、不用になるという事態も発生するわけでございます。そういうことでございますので、なかなかこれについては、そういう問題点がありますので、困難かなというふうに私は思っております。

 次に、インターネットとかケーブルテレビを活用するということでございます。

 確かに、自治体によってはそういうメディアを活用しているところもあると聞いております。現在、本区が行っております本会議における一般質問や区長所信表明のFMラジオの生放送は、傍聴に来ることができない方とか、お仕事をしながら聞く方にとりましては、とても有効なものであると思っております。より開かれた議会を目指すためには、インターネットなどの各種メディアを活用していくことも必要であると考えております。しかしながら、このことについても、やはり高額な費用を要するものと思われますので、実質的に費用対効果の面からも慎重な対応が必要であると考えておりますので、これも今後各会派の皆様方とよく御相談の上で、その方法を見出していくべきものと考えております。

 一般質問の質問通告、できるだけ早くホームページで公開ということでございます。

 本区ではコンテンツマネジメントシステムというのを導入しているということでありまして、迅速かつ正確な情報提供に努めているところでありますが、質問通告日は会議日の3日前でしたかね、その日に即日ホームページへの掲載をすることにつきましては、実質的にコンピューターのアップロードを行う時間が午前11時半と午後4時半の運用となっておりまして、質問通告の時間が午後5時まででありますから、現段階におきましては、実質的に即日の掲載は困難であるということであります

 以上、答弁漏れはなかったですね。あと1点は議会局長からですね。

○土屋議会局長
 私からは、議事録のスピード化ということで、特に決算特別委員会の議事録が次の予算特別委員会に間に合うようにというお尋ねでございます。

 現在、年4回の定例会、それから通常1回の臨時会、予算特別委員会、決算特別委員会、それらのものをすべて記録を作成しておるわけですが、またこの記録作成とあわせて、区のホームページにも随時掲載しているということです。この議事録の作成の期間ですが、テープ反訳から起こしまして、原稿の校正等を含めて通常3か月かかっております。これをなるべく早くということで努力はしております。そうした視点からは、通常ですと決算特別委員会の議事録は予算特別委員会には当然間に合うということなんですが、ただ、今回、昨年12月に通常と違いまして2回目の臨時会が入ったということで、事務的には追われて間に合わなかったということしの特殊な事情があります。今後、委員お話しのとおり、間に合わせるように努力してまいりたい、こんなふうに考えています。

 以上です。

○小坂委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 傍聴要件に関して弾力的に対応してくださるということで、非常にありがたく感じます。ぜひ傍聴しやすい環境づくりを今後もやっていっていただければと思います。

 1点確認ですけれども、傍聴している人が途中で退室したら、再入場は可能なのかどうか、そこだけ教えてください。だれでも、トイレとかもあるわけなので、それも行くなということになってしまいますので。トイレがオーケーだったら、途中入退場は可能という考えもあり得るでしょうから、そこだけ確認させてください。

 あとは、ラジオ放送やインターネット中継やケーブルテレビを用いてということは、まだまだ費用対効果の問題もありますので、また今後ともに考えていきたいと思います。

 一般質問通告に関しましては、当日というのは無理ですけれども、翌日からは可能という考えでよいのかどうか。即日は無理という理由はわかりましたが、そうしたら、翌日は一般質問通告をした内容をインターネット上では公開してくれるということなのかどうかだけお願いします。

 議事録のスピード化は、今回予算特別委員会におきまして決算特別委員会の議事録がないのは特別な事情ということで、では、期待するところとしては、今回の予算特別委員会の議事録は次の決算特別委員会までにはでき上がっているということでよろしいですね。

 では、1点、先ほどのところをお願いします。

○土屋議会局長
 まず、委員会の途中入退場の関係でございます。

 やはり、審議を真剣に各委員の先生方が実質やっている、そこで余り頻繁に入退場がされるということについては、やはり会議の進行上問題があるというふうに考えております。委員の方は途中ちょっとした、先ほどトイレみたいな話がありましたけれども、理事者もそういう対応をせずに、一定の時間の中で、休憩時間にトイレも済ませているという状況もありますので、一般の傍聴につきましても、やはり途中での入退場については御遠慮をいただきたいというふうに考えております。

 それから、質問通告の翌日にインターネット上で公開というお話ですが、これは現在も翌日にはアップしている状況でございます。ただ、翌日が日曜日とかに当たりますと、事情が違ってまいるとは思いますが、基本的には翌日早い時間にアップしているのが現実でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 では、私の質問は終わります。

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技術会議の非公開は、おかしいと思います。石原都知事に、情報公開を再度求めます。

2008-09-29 14:30:45 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
****以前の私のブログ題;「非開示決定通知書」を都知事からいただきました。(2008-09-03 18:51:58)*****

豊洲土壌汚染に対して「専門家会議」が出した土壌対策方針に対して、
技術的な検討を加える「技術会議」が、設置され、検討が始まっています。

「技術会議」、正式に、「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」

この会議、なんと、傍聴できず、審議の途中経過も明らかにされていません!!

多くの人や、マスコミが、この非公開に疑問を抱いており、私もその一人です。
(検討が終ってから、公開するなんていっても、それでは、遅すぎます。)

8月20日付けで、私は、東京都に、
①構成員名、所属
②審議内容
③今後の会議の日程
を情報公開請求しました。

二週間たって、返事が出されるのが、今日。

出された結果が、「非開示決定通知書」

以下、文面の抜粋。

*****抜粋******

                    20中管新第179号
                    平成20年9月3日
         非開示決定通知書

小坂和輝 様

                    東京都知事
                    石原慎太郎                        

 平成20年8月20日付けの開示請求について、東京都情報公開条例第11条第2項の規定により、次のとおり公文書の全部を開示しないことを決定したので通知します。

1.公文書の件名
「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」
①速記原稿 ②会議の日程と時間

2.開示をしないこととする根拠規定及び当該規定を適用する理由
①東京都情報公開条例第7条第5号
 本会議で評価・検証する内容は、都の土壌汚染対策工事の発注につながるものである。そのため、公にすることにより、外部からの干渉、圧力等により行政の内部の自由かつ率直な意見の交換が妨げられ意思決定の中立性が損なわれるおそれ、不当に都民の間に混乱を生じさせるおそれ叉は特定の者に不当に利益を与え若しくは不利益を及ぼすおそれがあることから、東京都情報公開条例第7条第5号に該当する。

②今後の会議日程に係る文書は作成しておらず、存在しないため。

3.東京都情報公開条例第13条第2項の規定に該当する場合の公文書の開示をすることができる時期

「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」
評価及び検証終了後

4.事務担当課
中央卸売市場管理部新市場建設課
電話 03-3547-7031

(以下、略)
****抜粋終わり*****

さて、技術会議誰がやっているのでしょう?
どのように話がなされているのでしょう?

ブラックボックスです。

皆さん、2.の開示しない理由に納得できますか?
「外部からの干渉、圧力等」???
衆人の監視の下、公正中立な科学的な議論がなされているかを検証する必要があると私は考えています。
それこそが、“科学”の議論です。

審議過程を非公開にするのは、おかしいことを
これからも、訴えていきます。
(評価及び検証後では、遅すぎます!)

都民の皆さん、マスコミの皆さん、声をあげてください。

****ブログ引用終わり*****



さて、先日9月26日金曜日、「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する新技術等の公募」が、締め切られました。

 技術やそのコストを提示して、新技術は応募企業から提案されているでしょうから、「公開によって、外部からの干渉等が生ずるおそれがある」という東京都の言い訳も成り立たなくなるのではないでしょうか。既に公募が締め切られた現時点において、外部からの干渉等が生ずる余地はないと考えられます。
 よって、週明けての本日9/29月曜日、私は、再度、東京都知事に技術会議の委員名や議事録、会議開催日程などの内容を公開するように申請を出しました。

 以下、提出した『異議申立書』です。

 知り合いの弁護士さんに趣旨をお伝えして、都に負けない文章を作っていただきました。

 東京都は、非公開という不公正なやり方で、築地市場を土壌汚染の深刻な豊洲の地へ移転を強行しようとしています。食の安全・安心を犠牲にしてまで。
 地元中央区の一区議として、築地市場現在地での再整備の実現を訴えていきます。


******提出した書類******




異 議 申 立 書

平成20年9月29日

東京都知事 石原慎太郎 殿


             異議申立人


〒104-0052 東京都中央区月島3-30-3

電 話 03-5547-1191
異議申立人    小   坂    和   輝
             (41歳)


下記1の処分について、不服があるので異議申立てをします。

                  記

1 異議申立てに係る処分
  東京都知事が平成20年9月3日付けで行った公文書「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」の①速記原稿及び②会議の日程と時間の非開示決定(同日付け非開示決定通知書による処分)。
2 処分があったことを知った日
  平成20年9月4日。
3 教示の有無及び内容
 (1) 教示の有無  有
 (2) 教示の内容
  この決定に不服がある場合は、この決定があったことを知った日の翌日から起算して60日以内に、東京都知事に対して異議申立てをすることができる旨の教示があった。
4 添付書類
  なし。
5 異議申立ての趣旨及び理由
 (1) 趣旨
  小坂和輝(異議申立人)に対する上記非開示決定の取り消したうえ、同人に対する公文書「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」の①速記原稿及び②会議の日程と時間の全部を開示するよう求める。
  仮に、上記公文書のうち①速記原稿について、その一部に非開示事由がある場合、当該部分以外の残部を開示するよう求める。
  また、上記公文書のうち②会議の日程と時間について、全ての会議の日程と時間の記載がある文書が存在しない場合、会議の議事録・委員への連絡文書等のうち会議日程と時間に関する部分の開示(当該議事録等の作成対象となっている会議日程のみならず、議事録等に記載のある次回以降の会議日程に係る部分を含む)を開示するよう求める。
 (2) 理由
  (ア) 上記公文書①速記録原稿について
   上記非開示決定は、公にすることにより、外部からの干渉、圧力等により行政の内部の自由かつ率直な意見の交換が妨げられ意思決定の中立性が損なわれるおそれ等があるとして、東京都情報公開条例(以下「本条例」という)第7条第5号に該当するとする。
   しかしながら、本条例前文に「開かれた都政を推進していく」「都民がその知ろうとする東京都の保有する情報を得られるよう、情報の公開を一層進めていかなければならない」などとあるとおり、本条例においては公開が原則であり、例外的に非公開とするのは、公開による不利益が具体的かつ現実に生ずる蓋然性が極めて高い場合に限定すべきである。そして、公開による不利益がある場合でも、徒に文書全体を非公開とするのではなく、このような不利益を生じさせる部分を除外したうえ、他の部分は可能な限り開示しなければならない。
   上記公文書①速記録原稿については、確かに都の土壌汚染対策工事の発注につながるものではあるが、都民の食卓や健康等に重大な影響を及ぼす築地市場移転予定地の土壌汚染対策工事であることを勘案すれば、都民がその工事内容を知る権利を重視すべきであるし、むしろこれを公開してよりよい土壌汚染対策工事について広く都民の意見を踏まえた議論がなされるべきである。また、公開した方が、有権者たる都民の監視のもとでのより公正な手続での発注が期待できる。
   仮に全部開示が不適切である場合でも、一部技術内容や発言者等を匿名にすることで、残部についての開示は十分に可能である。
  (イ) 上記公文書②会議の日程と時間について
   上記非開示決定は、今後の会議日程に係る文書は作成していないとする。
   しかしながら、過去の会議日程に係る文書及び既に決定済みの今後の会議日程に係る文書は、少なくとも議事録や委員に対する連絡文書という形で存在することは明らかである。よって、これらの文書の会議日程に係る部分の開示がなされるべきである。
  (ウ) 既に本条例第7条第5号の事由が消滅していること
   仮に上記非開示決定時点において本条例第7条第5号の事由が存在していたとしても、平成20年9月26日に新技術等の公募が締め切られており、現時点においては既に同事由が消滅している。
   すなわち、上記非開示決定は、要するに上記公文書①が都の土壌汚染対策工事の発注につながるが故に、公開によって、外部からの干渉等が生ずるおそれがあるとしている。しかしながら、既に公募が締め切られた現時点において、外部からの干渉等が生ずる余地はない。
以上

******提出した文章は、終わりです。******


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