築地市場の、土壌汚染の深刻な豊洲への移転が強引に進められようとしています。
食の安全・安心を守るためにも、築地の食文化・魚河岸文化を守るためにも、築地場外市場や中央区の街や商店街を守るためにも、移転を阻止し、築地現在地での再整備を実現しなくてはならないと考えます。現在地での再整備実現に向け、最大限の努力をしていく所存です。
日本科学者会議が、本日9/24、都知事への要請行動を行います。
私自身は、中央区議会開催と重なり、参加できませんが(代理を立て参加)、市場を考える会や日本環境学会の皆様も多く参加されるとお聞きしています。
どうか、民意が都知事に届きますことを、期待いたしております。
****以下、声明文と要請行動日程*****
●要請●
2008年9月24日(水)午前 都庁第1庁舎7階知事室
●記者会見●
2008年9月24日(水)午後
声明:「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策工事に関する技術会議」の設置等について
2008年9月24日
日本科学者会議公害環境問題研究委員会
東京都が委嘱した「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(座長・平田健正和歌山大学システム工学部長ほか3名、以下、専門家会議)は、去る7月26日の第9回会議において最終報告書を確定、都に手渡した。同委員会は、これをもって所期の任務を終えたとして解散を決め、都は、この報告書の「一定の対策を実施すれば、移転しても危険はない」との内容に沿って、築地にある中央卸売市場の豊洲移転に向けて「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議(座長・原島文雄東京電機大学未来科学部教授ほか5名)、以下、技術会議」なるものを設置して、非公開ベースのまま実務作業を強引に進めようとしている。
東京都は、専門家会議の報告書を、移転を容認する事実上のゴー・サインと受け止め、今後は非公開の技術会議で技術工法などの評価・検証を行うとしている。すなわち、専門家会議報告書の提出直後の8月1日に、技術会議の設置を発表し、8月18日~9月26日に新技術等の公募、10月下旬には新技術等の選定を行うとする。この間、会議録などは、公平・公正な評価・検証を確保するため、評価・終了後に公開するという。
技術会議の委員は、環境・土木・情報処理の各分野から学識経験者5名を選定するというが、原島座長のみ公表で委員名は明らかにされていない。加えて原島座長はロボット工学が専門の電気工学者であり、専門分野の不適合性は否めない。また、石原知事の意向により、「なるべく低価格で短期間で実施できる新技術工法を選定するために設置された」という。
新技術とは、実績のないものであり、実効性に疑問が残る。低価格・短期間の技術工法も「安かろう、悪かろう」の実効性のないものになりかねない。さらに、専門家会議の提案する対策案は、莫大な費用がかかり、技術的困難を伴う「絵に描いた餅」のような対策案なので、新技術等は混迷を深めることが予想される。それをわずか3ヵ月もの短期間で公募・選定することは無謀としか言えない。このような都の強硬な姿勢は広範な都民の持つ不安と不信を助長するばかりで、何らの解決策にもつながらない。
私たちは、この事態を深く憂慮し、技術会議などの移転準備作業を直ちに中止するとともに、公正が担保される中立的な調査・研究組織を設けて、専門家会議による調査・対策案の不備を是正することを強く希望する。そのために新たな調査・研究組織は、委員の選定基準を事前に明らかにするとともに、広く学識経験者や都民の意見を聴取して委員を選定し、会議運営に当たっては、都民の生命・健康と安全に係わることなので、すべて公開する必要がある。
東京都は、真の食の安全と都民の健康を保障し、かつ貴重な税金の無駄遣いを防ぐために、冒頭に示した私たちの希望を真摯に受け止め、誠意を持って技術会議の即時停止と、事態の本質的な解決に努力すべきである。私たちはそれらのことを、重ねてここに強く求めるものである。
右、声明する。
<以上>
***********************
2008年9月24日
東京都知事 石原慎太郎 様
「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策工事に関する技術会議」
座長 原島 文雄 様
件名:築地市場の豊洲移転問題に関する委員会声明の発出について
日本科学者会議公害環境問題研究委員会委員長 神戸 秀彦
拝 啓
残暑の候、貴職にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、当・日本科学者会議公害環境問題研究委員会では、去る9月7日に新潟市で開催した2008年度第一回定例会において、別紙添付の声明を採択しました。
この内容は、貴職が直接関与なさった都の公の業務に関連するものですので、ぜひお目通し頂きたく、ここにお届けすることとした次第です。ご多用中恐縮ですが、本件に関して何らかのご意向が承れれば、誠に幸いに存じます。
まずは取り急ぎ御案内まで。時節柄、くれぐれもご自愛下さい。
敬 具
連絡先:〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138
大阪市立大学大学院経営学研究科 環境政策論研究室・畑明郎気付
<追伸:本声明は、その性質上広く一般に公開致しますので、お含み置き下さい。>
食の安全・安心を守るためにも、築地の食文化・魚河岸文化を守るためにも、築地場外市場や中央区の街や商店街を守るためにも、移転を阻止し、築地現在地での再整備を実現しなくてはならないと考えます。現在地での再整備実現に向け、最大限の努力をしていく所存です。
日本科学者会議が、本日9/24、都知事への要請行動を行います。
私自身は、中央区議会開催と重なり、参加できませんが(代理を立て参加)、市場を考える会や日本環境学会の皆様も多く参加されるとお聞きしています。
どうか、民意が都知事に届きますことを、期待いたしております。
****以下、声明文と要請行動日程*****
●要請●
2008年9月24日(水)午前 都庁第1庁舎7階知事室
●記者会見●
2008年9月24日(水)午後
声明:「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策工事に関する技術会議」の設置等について
2008年9月24日
日本科学者会議公害環境問題研究委員会
東京都が委嘱した「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(座長・平田健正和歌山大学システム工学部長ほか3名、以下、専門家会議)は、去る7月26日の第9回会議において最終報告書を確定、都に手渡した。同委員会は、これをもって所期の任務を終えたとして解散を決め、都は、この報告書の「一定の対策を実施すれば、移転しても危険はない」との内容に沿って、築地にある中央卸売市場の豊洲移転に向けて「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議(座長・原島文雄東京電機大学未来科学部教授ほか5名)、以下、技術会議」なるものを設置して、非公開ベースのまま実務作業を強引に進めようとしている。
東京都は、専門家会議の報告書を、移転を容認する事実上のゴー・サインと受け止め、今後は非公開の技術会議で技術工法などの評価・検証を行うとしている。すなわち、専門家会議報告書の提出直後の8月1日に、技術会議の設置を発表し、8月18日~9月26日に新技術等の公募、10月下旬には新技術等の選定を行うとする。この間、会議録などは、公平・公正な評価・検証を確保するため、評価・終了後に公開するという。
技術会議の委員は、環境・土木・情報処理の各分野から学識経験者5名を選定するというが、原島座長のみ公表で委員名は明らかにされていない。加えて原島座長はロボット工学が専門の電気工学者であり、専門分野の不適合性は否めない。また、石原知事の意向により、「なるべく低価格で短期間で実施できる新技術工法を選定するために設置された」という。
新技術とは、実績のないものであり、実効性に疑問が残る。低価格・短期間の技術工法も「安かろう、悪かろう」の実効性のないものになりかねない。さらに、専門家会議の提案する対策案は、莫大な費用がかかり、技術的困難を伴う「絵に描いた餅」のような対策案なので、新技術等は混迷を深めることが予想される。それをわずか3ヵ月もの短期間で公募・選定することは無謀としか言えない。このような都の強硬な姿勢は広範な都民の持つ不安と不信を助長するばかりで、何らの解決策にもつながらない。
私たちは、この事態を深く憂慮し、技術会議などの移転準備作業を直ちに中止するとともに、公正が担保される中立的な調査・研究組織を設けて、専門家会議による調査・対策案の不備を是正することを強く希望する。そのために新たな調査・研究組織は、委員の選定基準を事前に明らかにするとともに、広く学識経験者や都民の意見を聴取して委員を選定し、会議運営に当たっては、都民の生命・健康と安全に係わることなので、すべて公開する必要がある。
東京都は、真の食の安全と都民の健康を保障し、かつ貴重な税金の無駄遣いを防ぐために、冒頭に示した私たちの希望を真摯に受け止め、誠意を持って技術会議の即時停止と、事態の本質的な解決に努力すべきである。私たちはそれらのことを、重ねてここに強く求めるものである。
右、声明する。
<以上>
***********************
2008年9月24日
東京都知事 石原慎太郎 様
「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策工事に関する技術会議」
座長 原島 文雄 様
件名:築地市場の豊洲移転問題に関する委員会声明の発出について
日本科学者会議公害環境問題研究委員会委員長 神戸 秀彦
拝 啓
残暑の候、貴職にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、当・日本科学者会議公害環境問題研究委員会では、去る9月7日に新潟市で開催した2008年度第一回定例会において、別紙添付の声明を採択しました。
この内容は、貴職が直接関与なさった都の公の業務に関連するものですので、ぜひお目通し頂きたく、ここにお届けすることとした次第です。ご多用中恐縮ですが、本件に関して何らかのご意向が承れれば、誠に幸いに存じます。
まずは取り急ぎ御案内まで。時節柄、くれぐれもご自愛下さい。
敬 具
連絡先:〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138
大阪市立大学大学院経営学研究科 環境政策論研究室・畑明郎気付
<追伸:本声明は、その性質上広く一般に公開致しますので、お含み置き下さい。>