小さな命が天国に旅立ちました。
7歳7ヶ月という短い人生を精一杯生き抜いての旅立ちでした。
2歳9ヶ月の時、その子は、手足の動かし方がおかしいということで、2003年11月15日当院を受診されました。右側の手足の麻痺などを認め、すぐに精査の必要があり、総合病院をご紹介しました。そこで、CT検査の結果、頭の腫瘍が見付かりました。
同年12月、腫瘍摘出の手術を乗り切りました。
一般的に腫瘍を取り除く場合、周囲の組織や血管を損傷せずに取り除くことは、大変難しいことです。場合によっては、組織や血管を守るために腫瘍を残さざるを得ないこともあります。
脳ということになると、体の様々な調節を行う司令塔として重要な組織が密集していますので、腫瘍摘出は、非常に難しいです。
その子も、手術後の影響を、薬をつかうことなどをしながら減らし、一旦は退院もされましたが、再度、腫瘍が大きくなり、他の部位にもでき、再手術をしました。
再手術後経過が芳しくなく、長期入院のまま、生死をさまようようなこともあったものの、最近は落ち着いてきて、外泊なり、退院なりを考えるようになりました。
ところが、その矢先、突然高熱が出て、そのまま急激に体調が悪化し、亡くなられたということだそうです。
その子は、とっても頑張り屋さんでした。
当院の予防接種でも、全然泣かずに、受けていました。親御さんのお話では、手術をした病院でも、がんばって治療を受けていたといいます。
長期の入院生活でしたが、その子は、看護師さんを逆に癒すような存在で、看護師さんにたいへん慕われていたということでした。
私は、その子のことを、そしてその子のがんばりを、決して忘れることはないと思います。
その子の病気に一般開業医として携われることは、少なかったですが、これからもがんと闘う子ども達の医療環境と療養環境が整うことを、医療面からも、区政・行政の視点からも目指していきたいと思います。
7歳7ヶ月という短い人生を精一杯生き抜いての旅立ちでした。
2歳9ヶ月の時、その子は、手足の動かし方がおかしいということで、2003年11月15日当院を受診されました。右側の手足の麻痺などを認め、すぐに精査の必要があり、総合病院をご紹介しました。そこで、CT検査の結果、頭の腫瘍が見付かりました。
同年12月、腫瘍摘出の手術を乗り切りました。
一般的に腫瘍を取り除く場合、周囲の組織や血管を損傷せずに取り除くことは、大変難しいことです。場合によっては、組織や血管を守るために腫瘍を残さざるを得ないこともあります。
脳ということになると、体の様々な調節を行う司令塔として重要な組織が密集していますので、腫瘍摘出は、非常に難しいです。
その子も、手術後の影響を、薬をつかうことなどをしながら減らし、一旦は退院もされましたが、再度、腫瘍が大きくなり、他の部位にもでき、再手術をしました。
再手術後経過が芳しくなく、長期入院のまま、生死をさまようようなこともあったものの、最近は落ち着いてきて、外泊なり、退院なりを考えるようになりました。
ところが、その矢先、突然高熱が出て、そのまま急激に体調が悪化し、亡くなられたということだそうです。
その子は、とっても頑張り屋さんでした。
当院の予防接種でも、全然泣かずに、受けていました。親御さんのお話では、手術をした病院でも、がんばって治療を受けていたといいます。
長期の入院生活でしたが、その子は、看護師さんを逆に癒すような存在で、看護師さんにたいへん慕われていたということでした。
私は、その子のことを、そしてその子のがんばりを、決して忘れることはないと思います。
その子の病気に一般開業医として携われることは、少なかったですが、これからもがんと闘う子ども達の医療環境と療養環境が整うことを、医療面からも、区政・行政の視点からも目指していきたいと思います。