「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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(再掲)本日!築地市場移転問題法廷。東京地裁13時半~豊洲コアサンプル廃棄(汚染証拠隠滅)差止請求訴訟

2011-09-07 09:00:44 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 「法は、ひとを守るために存在する。」私の命題のひとつ。

 築地市場の移転問題は、様々な問題が内在しています。
 それら問題が、都民にきちんと知らされないままに、移転が進められています。リスクコミュニケーションでさえ、東京都は都民にきちんと行いませんでした。

 このようなことは、社会において多々あることですが、とても残念なことでもあり、ただ、手をこまねいて見ていますと、その先には、今回の原発事故のような取り返しのつかない事態が待ち受けていたりもします。

 『豊洲コアサンプル廃棄(汚染証拠隠滅)差止請求訴訟』法廷という公開の場で、東京都に対し、築地市場移転問題のおかしな点を申し述べています。


 とくに今回9/7は、参考人陳述として、築地市場水産仲卸の皆様及び都民消費者が、法廷に立ちます。


 どうか、多くの皆様が東京地方裁判所で、いっしょに築地市場移転の問題を考えてくださいますことを期待致しております。


*原告団ホームページ:http://tsukiji-wo-mamoru.com/schedule.html


     記

事件名:豊洲コアサンプル廃棄(汚染証拠隠滅)差止請求訴訟

事件の内容:東京都に対し、築地市場仲卸業者と市場利用住民が移転先とされる豊洲のボーリングコアサンプルの廃棄を差し止めることを請求

係属機関:東京地方裁判所民事第35部合議B1係

事件番号:平成21年(ワ)第28357号

期日:9月7日(水) 午後1時30分~ 東京地方裁判所530号法廷
       (※これまでの法廷と異なりますのでご注意ください)
 
*取材、応援等大歓迎です。
*法廷終了後に弁護士会館に移動して報告会を開催予定
*傍聴に際し、資料も事前に配布いたします。


<今後の裁判日程>
公金返還請求訴訟

期日:2011年10月5日(水) 16時00分~

東京地方裁判所522号法廷



******NPJ 弁護士の訟廷日誌より*****
http://www.news-pj.net/npj/2009/coresample-20091006.html

原告代表 山崎治雄 意見陳述 〔要旨〕
  NPO法人市場を考える会理事長山崎治雄といいます。
  本日は、コアサンプル廃棄差止請求訴訟の期日ということで、 私たちがなぜコアサンプルの廃棄の差止めを請求するのかということについて裁判所に知ってほしいと考えております。
  私たちは市場を考える会を3年前に立ち上げました。
  それ以前から、私たちは、築地の豊洲移転問題に取り組んでまいりました。大勢の方々のご支援を得て、今日まで続けてくることができました。
  しかし、これまで行政の行っている豊洲問題への対応について、私たちが、なるほどと思ったことは一度とありません。 土壌汚染対策に関しては欺瞞と隠蔽に満ちています。そのため、何が何でもコアサンプルを保護して頂きたい。
  その必死の思いで、裁判を起こしたのです。
  コアサンプルが捨てられてしまっては東京都の土壌汚染対策が適切かどうか検証することも全くできずどうにもなりません。
  裁判所におかれては、是非、その辺りの事情を十分に汲み取っていただきたいと思っております。私は一魚屋として多くの方々とともにやってきました。
  食の安心安全は国民全体の大きな問題です。我々の行動なくしては、築地移転問題はこれほど大きくなりませんでした。
  我々が行動を起こさなければ臭いものに蓋をしただけで終わっていたでしょう。行政が大きな過ちを犯さないよう、真剣に取り組んでいきたいし、 後々、多くの人が、無駄な税金を使わないで止めて良かったと思えるようにしていきたいと考えております。
  市場を移転させたら、不安の中で市場が運営されます。
  消費者は、食の安全に対する不安の中で生活せねばなりません。
  市場の者は、暮らしの安全に対する不安の中で生活せねばなりません。
  築地は世界のブランドです。世界中から人々が訪れる大きな観光名所であり、世界70数か国から品物がやってきます。 築地市場に存在意義があるということを改めてご理解下さい。土壌汚染厳しい豊洲新市場予定地には絶対に移転させてはなりません。
  一魚屋の社長風情で色々申し上げてきましたが、必ずしも詳しくないところもございますので、 言葉の足らないところは弁護士の方からお伝えしていただきたいと思います。
  どうぞ真摯なご判断いただきますようよろしくお願いいたします。

原告弁護団長 梓澤和幸弁護士 訴状陳述要旨
1 水産物のうち、都民消費の90%を供給する東京市場の移転先とされる豊洲は、 東京ガスの工場跡地であり石炭から都市ガスを生産する工程で作られた廃棄物タール、コークス、炭がらなどを廃棄していたところから、 ベンゼン、ベンゾピレン、シアン化合物、ヒ素、他の有毒物が埋蔵されている箇所である。

2 築地市場の豊洲移転を進める東京都が設置した専門家会議、技術家会議が汚染物質の水平の分布(どこにあるか)、 深路の分布(どの深さにあるか)を測定するために行ったのが、本件コアサンプルを生み出したボーリング工事であり、 このコアサンプルを元に同会議が作成したのがボーリング柱状図である。

3 コアサンプル保全が死活的に重要であるのは、①汚染がどれだけ広いか、それがどこにどのように存在しているのか、 その有毒性の程度を示す欠かすことのできない物的証拠であるからである。 ②専門家会議の立てた汚染対策は、水を通さない有楽町層(不透水層)に切れ目がないか、有楽町層の深さと強さがどれだけであるかということを検証する、 これまた不可欠の物的証拠であるからである。

4 鳩山総理大臣は政権成立にかかる総選挙の際、築地市場の劈頭において、政権成立後はむやみな豊洲移転を行うことはないと選挙民に約束し、 また、赤松農水大臣は9月24日朝5時30分から行われた現地視察の際、「安全性が確認できなければ主務大臣として許認可をしない」 との言明を行った。 東京都議会選挙でも移転反対をマニフェストに掲げた民主党を始めとする野党が多数を占め、築地移転問題特別委員会が設置された。 このような状況の下で、科学的な再検証を確保するためにコアサンプルの保全は不可欠である。

5 原告らは築地市場で仲卸業を営む業者と消費者によって構成されている。
  コアサンプルが廃棄され、安全が客観的に検証される手段を失ったまま移転が強行されれば、原告らの健康、生命、営業、 安全な食物を食する利益が心外されることは火を見るより明らかである。

  原口総務大臣は、内閣成立直後である9月20日のNHK日曜討論で 「命につながる政治を実現しなければならない」 と述べ、政治家の発言として新鮮な感動を与えた。 長く厳しい訴訟が行われてきた八ツ場ダム問題では、前原国土交通大臣の工事中止の言明が行われた。 障害者自立支援法違憲訴訟では、国はその訴訟進行の姿勢を検討することを表明した。 沖縄密約訴訟では密約文書の存在を指摘する元外務事務次官吉野文六氏の証人尋問が決定された。 密約開示を指示した外務大臣は、この証人の出頭を民事訴訟法に基づき承認する蓋然性が高い。鞆の浦景観訴訟では,景観利益に基づき工事差し止めが認められた。 人々の切実な生活利益にかかわる訴訟は、新しく希望の時代を迎えていると言えよう。

  原告訴訟代理人団は9月30日午前5時30分、築地市場の競りの現場、原告団代表山崎治雄氏の仲卸業の店を始め、 800を越える仲卸の店舗の営業に接し、また、○○駐車場ビルの屋上から築地市場の全景に接した。 なにより心を打たれたのは、人々がまだ寝入っている早朝から働く人々の言葉少なで引き締まった荘厳ともいえる表情であった。
  本件訴訟がこの新しい時代と築地市場の実情とあるべき未来にふさわしい帰趨を辿るよう、 原告らと代理人らは微力ながらこの論戦の場に立ち会う光栄を引き受け、その力を尽くす所存である。
  裁判所におかれては、訴訟指揮と結論において、この裁判がかかえる役割にふさわしい公共的使命を果たされるよう心から要望する。

  被告 東京都
  答弁書陳述

【第2回口頭弁論期日の内容】 (2009年12月2日)
  原告ら(原告14名)は、コアサンプル廃棄に関して、 安全配慮義務に基づく差止めという理論構成と憲法13条で保障される自己決定権を根拠とする差止め請求という新たな理論構成に基づく主張を補充するとともに、 説明義務違反による損害賠償請求を追加しました。
  裁判所は、原告の主張に対する被告の反論書の提出を求めるとともに(反論書提出期限2010年2月10日)、今後の審理の進行に関して、 進行協議期日を実施することとしました。
  今回の期日において、原告側から詳細な法律論、事実論が展開されたことによって、今後、本格的に、東京都との間で、論戦が繰り広げられる様相を呈しています。

※ また、去る2009年12月2日、新たに196名の原告(※大多数は築地市場の仲卸業者)が、 コアサンプル廃棄の差止め請求と説明義務違反による損害賠償請求を求め、東京都を被告として東京地方裁判所に訴訟提起しました。
  現段階では、係属中のコアサンプル廃棄差止請求事件(原告14名)にまだ併合されていませんが、係属事件を担当する東京地裁民事35部は、 両事件を併合して審理する方向で検討しています。


【市場を考える会について】
  『市場を考える会』 は、「食の安心・安全=将来市場を担う子や孫達のために」 をスローガンに築地の未来を考え、 移転予定地である豊洲の土壌汚染問題や築地の再開発について真剣に考え、移転の反対活動をしています。

【一言アピール】
  築地市場の移転候補地である豊洲の土壌汚染状況の調査に必要不可欠なボーリング調査の結果採取された土壌コアサンプルを、 東京都が現在廃棄しようとしていることが、確認されました。
  万が一、豊洲の土壌コアサンプルが廃棄された場合、豊洲の土壌汚染の実態調査につき検証することが不可能となり、 ひいては、適切な汚染土壌の除去対策の内容も定めることができません。
  そこで、『市場を考える会』 の皆様の呼びかけにより,コアサンプル廃棄処分の人格権に基づく差し止めを求める訴訟(被告 東京都)を東京地方裁判所に提起しました。

  これに関連して、朝日新聞のスクープ(2009年1月26日付け朝日新聞朝刊)により、実際には、 豊洲汚染土壌対策の専門家会議で公表されていたベンゾピレン(極めて強い発がん性物質)の値の115倍に達する数値が東京都の委託調査で確認されていながら、 公表されてこなかったことが明らかにされました。石原知事の強い指導の下、東京都の担当部署は、築地市場を豊洲へ移転するという政策の実現を急ぎ、 ベンゾピレンのデータにつき意図的な情報隠しがされたと非難されても仕方のない対応に出たのです。
  豊洲の汚染土壌のコアサンプルが廃棄されてしまっては、東京都による土壌汚染対策を含め、築地市場の豊洲移転政策の当否について、 専門家による検証の道が完全に閉ざされてしまいます。

  今回の、コアサンプル廃棄の差し止めを求める訴訟提起の意義は、築地市場の豊洲への移転政策の可否そのものを問うものでもあります。
  ところで、現在、2009年9月24日朝、築地市場を視察した赤松農林水産大臣は、豊洲地区への移転について、 安全について納得できなければ認可しないという考えを改めて示しています。

  赤松農林水産大臣:「安全が確認できなければ、これは前の石破大臣もそうですけれども、また、私自身が納得できなければ絶対にサインはしませんから」

  築地市場は東京都が運営していますが、移転については農水大臣の認可が必要です。 移転をめぐっては、民主党が都議会で 「強引な移転は反対」 と主張しています。これに対して、東京都側は、汚染土壌を取り除いたうえで2014年に移転させる計画です。


 以上


*以前のブログ記載
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/5625cde8ca18bca1a5e460d94a9ffd16

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第67回原子力安全委員会での議題「小児甲状腺被ばく調査結果説明会の結果について」

2011-09-07 00:07:51 | 防災・減災
 第67回原子力安全委員会において、「小児甲状腺被ばく調査結果説明会の結果について」が議題として出されました。
 その部分の議事録を見ておきます。

配付資料の一部抜粋:http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan067/siryo1.pdf

小児甲状腺被ばく調査結果説明会の結果について

平成23年9月5日 内閣府原子力被災者生活支援チーム

3月24日から30日にかけていわき市、川俣町、飯舘村において小児1,14 9人を対象に実施された甲状腺被ばく調査の結果について、8月17日(水)から 同月21日(日)にかけて福島県内で説明会を実施した。

1.経緯
(1)小児甲状腺被ばく調査は、平成 23 年 3 月 25 日付原子力安全委員会緊急助言
組織の依頼(参考1)により、現地災害対策本部において実施されたもの。
(2)5 月 12 日の原子力安全委員会において原子力安全委員会事務局より「福島県 における小児甲状腺被ばく調査結果について」として報告(参考2)されたが、 その後、住民の方々から結果の数値を個別に教えてほしいとの要望があったた め、原子力災害対策本部原子力被災者支援チームより、測定をされた住民の方々 に個別の測定結果と結果概要について説明を行ったもの。

2.説明会の内容
1全体説明(調査及び結果の概要、放射線と甲状腺)(参考3,4,5):約40分
○測定結果はすべて原子力安全委員会が問題となるレベルではないとしている毎時0. 2マイクロシーベルトを下回った。
○測定者の55%が毎時0.00マイクロシーベルト、99%が毎時0.04マイクロ シーベルト以下。

2医師免許を持つ相談員による個別相談(5ブース):約2時間

3.参加人数(暫定値) 全日程を通じ、1,149名に通知し、そのうち348名分の保護者が来所。
8月17日(水)於 いわき市
開催通知の送付は137名、そのうち45名分の保護者等約80名が来所。
うち個別相談を受けたご家族は25組

8月18日(木)於 福島市(飯舘村での受験者が対象)
8月19日(金)於 福島市(飯舘村での受験者が対象)
開催通知の送付は318名、そのうち87名分の保護者等約75名が来所
うち個別相談を受けたご家族は33組

8月21日(日)於 川俣町(午前と午後 計2回)
開催通知の送付は694名、そのうち216名分の保護者等約200名が来所
うち個別相談を受けたご家族は130組

4.個別相談での主な質問
○兄弟で同じような生活をしていたのに、数値が異なるのはなぜか。
○ヨウ素による内部被ばくの検査はまた受けなくて大丈夫か。
○慢性的な被ばくと一回の被曝ではどちらが危険なのか。
○自然に放射線を浴びると聞きますがどれくらいの線量なのか。
○放射線による遺伝的な影響はないのか。

以上


*****原子力安全委員会ホームページより******
http://www.nsc.go.jp/anzen/soki/soki2011/genan_so67.pdf

○班目委員長 それでは、ただいまから第67回原子力安全委員会定例会議を開催いたします。 最初の議題は「小児甲状腺被ばく調査結果説明会の結果について」でございます。 本件につきましては、内閣府原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チーム福島医療班長からご説明をよろしくお願いいたします。

○説明者(福島原子力被災者生活支援チーム医療班長) 医療班長の福島でござ います。座って説明させていただきます。
お手元の資料の第1号に従いましてご説明いたします。
3月24日から30日にかけまして、いわき市、川俣町、それから飯舘村にお きまして、小児1,149名を対象に、現地対策本部が実施いたしました甲状腺 被ばく調査の結果につきまして、8月11日から21日にかけまして、福島県内 で説明会を実施いたしました。
 まず、この調査の経緯でございますが、これは23年3月25日と書いてござ いますが、23日付け及び25日付けの原安委緊急助言組織からのご依頼により まして、現地災害対策本部において実施したものでございます。25日付けのご 依頼につきましては、お手元の資料3ページ目から5ページ目に付けております。
 この結果につきましては、既に、3月末それから、4月当初に、現地災害対策 本部から結果の概要をメディアに公表しておったわけでおりますし、(2)にご ざいますように、5月12日の原安委のこの席におきまして、原安委の事務局の 方から報告、これは参考2の6ページ目に付けておりますけれども、既に、ご報 告があったということでございますが、その後、住民の方々から結果の数値を個 別に教えてほしいというご要望が寄せられまして、これにつきまして、私ども被 災者支援チームの医療班の方で、測定をされた住民の方々に対し、個別の測定結 果の通知、それから結果の概要についての説明を行ったものでございます。
 なお、結果がゼロの方につきましては、説明会の開催通知と一緒に結果がゼロ であったということについては通知をしておりまして、ただ、結果説明会にはど うぞいらしてください、というご案内もしております。
 説明会の内容でございますけれども、説明会につきましては、まず、調査の趣 旨であるとか経緯、あるいはその結果の概要について、医療班の私の方から説明 をし、そして放射線と甲状腺の関係、健康影響等については放医研の専門家から の説明、これが全体説明、40分から50分程度でございます、これを行いまし た。
 そして、その後、個別相談、結果について個別にいろいろ、中身の読み方であ るとか、あるいは心配事についてのご相談を受けるということで、個別相談、こ れは放医研の専門家2名、それから医療班の医師免許を持つ相談員3名、合計5 名で対応しております。
 私の方から、説明した中身は、資料の7ページ目、あるいは8ページ目から1 0ページ目までにパワーポイントのハンドアウトを付けておりますけれども、概 ね、この8ページ目から10ページ目のパワーポイントに従いまして、ご説明を いたしました。
 先ほど申し上げました調査の経緯、それから測定方法、基準値がどれだけにな っているのか。あと測定制度、これは9ページ目の初めにございますように、測 定制度について高くないということ。それから、3月24日の66名分について は、結果が出せなかったということ。この66名の方のうち、実は10名の方に ついては、後日、測定をしていらっしゃいますが、残り56名の方については1 回だけだったものですから、この方々については結果が出せない旨、それから、 結果の説明会についても、このうちの一部の方はいらっしゃっております。
 それから、検査を受けた方の年齢分布、そして測定値の分布を説明した後、1 0ページ目にございますように、今後、県民健康管理調査で、甲状腺の今度は疾 病、超音波の検査をしていくという説明。それから、この結果について、この調 査が、元々、県民健康管理調査のために行われたものではございませんので、こ のためにこのデータを使わせていただくことについてのご協力をお願いしている というご説明をいたしました。
 全体として、参加をいただきました人数でございますが、1,149名のうち、 348名の方の保護者の方が来所されたということになります。8月17日にい わき市で行った時には、137名分の通知をいたしまして、そのうち、45名の 方の保護者、約80名の方が来所されました。そのうち、個別相談をお受けになったのは25組程度でございました。 それから、18日、19日が飯舘村での検査を受けられた方については、福島市で開催いたしました。318名が対象でございましたが、そのうち、87名の 方の保護者の方、約75名が来所、個別相談を受けたご家族は33組ということ になっております。
 それから、最後、21日が川俣町、これは午前、午後でございました。694 名中216名の方の保護者の方、約200名、個別相談は130組ということで、 全体としては、348名の方の保護者が来所したということでございます。実は、 結果が、数値がゼロよりも多いという方で、結果説明会にいらっしゃらなかった 方が300名弱いらっしゃいますけれども、この方々については、この時の説明 の内容を文書化したものを付けまして、過日、個別に発送したところでございま して、これについても個別相談を電話での窓口を開いておりますので、私どもで 相談はお受けするということでしております。 なお、2ページ目に、個別相談での主な質問がございました。ここにあるよう な質問が出されておりました。
 私からの報告は以上でございます。

○班目委員長 どうもありがとうございました。 それでは本件につきまして、ご質問、ご意見等をお願いしたいと思います。 何かございますでしょうか。 それでは、久住委員、お願いいたします。

○久住委員 どうもご説明いただきましてありがとうございました。 いただきました報告書につきましては、再度、今後、検討していきたいと思い ますけれども、2つばかり質問をまずさせていただきたいんですが、まずは参加 された方々は十分に納得されたでしょうかということと、それから1ページ目の 3.のところに、参加人数が、すみません、そこではなくて、分布図が7ページ 目にございますけれども、これはかなり測定地域、測定した場所によってこの分布の仕方というのは違っておりますでしょうか。 もし分かりましたら、教えていただければと思います。

○説明者(福島原子力被災者生活支援チーム医療班長) まず、ご説明を受けた 方々の様子でございましたけれども、やはり、若干、専門的な部分がございまし て、分かりにくかったということは言ってらっしゃった方がおりました。
 あと全体としては、いろいろ聞けて良かったという声は聞きましたが、必ずし も、それで不安が解消されたということではないということで、これにつきまし ては、現時点では、既にヨウ素は再検査をしたとしても分かりませんので、これ については、今後は、やはり万が一のことを考えて、疾病側を見ていくので、そ ういう面できちんと検査を受けてほしい、ということを申し上げて、ある程度は ご了解いただいたのではないかと考えております。
 それから、測定の場所ごとの分布でございますが、詳細には私ども把握してお りませんが、全体としては同じような形はしておりますが、少し場所によって、 一番この形に近いのは、川俣町だったような気がしますが、いわき市の方が少し 0と0.1の数の山が、少しあまり変わりないぐらいの感じだったという気がい たしますが、詳細はちょっと概数でしか見ておりませんのでよく分かりませんが、 若干の違いがありますが、全体としてパターンは、このパターンになっていると いうことでございます。やはり年齢分布とかをまだ見ておりませんので、直ちに それがどういうふうに考えるべきかということは分からないとは思っております。

○久住委員 どうもありがとうございました。 概ね、7ページ目に示すような分布であったというように理解しました。いただきました報告から私は、これは3月23日に安全委員会がSPEEDIによっ て、これは24時間戸外にいたとして計算したものですけれども、甲状腺等価線 量の分布を推定いたしました。それに対して実測値はどのようであろうかという ことを確認するという目的で、実施されたものであると認識しております。
 このSPEEDIで予測されたような線量を示すような方々はいらっしゃらな かった、というように思いました。ただ、こちらの報告書でもございましたよう に、測定そのものは、スクリーニング用の簡便な方法でございますし、この測定 値から線量を換算したり、あるいは健康影響云々、リスク云々というような制度 はないものであるというように理解いたしました
 どうもありがとうございました。

○班目委員長 ありがとうございました。 他に何かご質問等ございますでしょうか。それでは、どうぞ。

○代谷委員 2ページ目の質問の中で、慢性的な被ばくと1回被ばくの質問が出 てきているんですが、これはご説明との兼ね合いで、どういう状況で出てきたも のなんでしょうか。

○説明者(福島原子力被災者生活支援チーム医療班長) これは、今回の検査と は別に、今、非常に低線量の長期間の被ばくのことが問題、話題になっていると いうことで、住民の方、お父さん、お母さん方がそこに関心があり、例えば、1 00mSvを一遍に浴びるのと慢性的に浴びて、長期間で100mSvになるの とはどちらが危険なのか、というご質問が結構出されておりまして、それについ ては、もちろん長期間の低線量被ばくの方のリスクは低いというのが知られてい ると、これはもう国際的な合意である、ということについてはご説明をいたしま した。

○代谷委員 今回のこのスクリーニングをやったこのことについてということで はなくて、一般的なお話という理解ですか。分かりました。ありがとうございま した。

○班目委員長 他に何かございますでしょうか。 よろしゅうございますか。 この測定は久住委員がおっしゃったように、スクリーニングとして実施したも
のでございますが、健康管理調査については福島県が主体で実施されているとい うふうに認識してございます。是非、この健康管理調査の方もしっかりやってい ただきたいと思うところでございます。
本日は、ご説明、大変ありがとうございました。 それでは、次の議題に移りたいと思います。
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