「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

研修医の先生方、是非、当院 「地域医療臨床研修」でお待ちいたしております。

2011-09-13 23:00:00 | 医療
 当院は、厚労省から、「地域医療臨床研修施設」に指定をされています。
 特に、聖路加国際病院の二年目レジデントの医師を、受け容れているところです。今年度は、二名の優秀な医師が、当院で研修をされました。

 内科医師 駒井先生(研修二週間 2011/7/11~2011/7/24)


 小児科医師 石田先生(研修二週間 2011/8/22~2011/9/04)



 本日、来年度の研修場所を考える一年目レジデントの医師に、各施設の紹介をする会が開催されました。

 私も、診療終了後、聖路加病院に駆けつけ、以下、レジュメにのっとり、当院の研修の紹介をさせていただきました。

 聖路加国際病院一年目の医師24名の自己紹介もなされました。

 自己紹介の中で各自が述べられた地域医療臨床研修に臨む意気込みは、

*自分自身がレジデントになって病気になったことが学ぶ励みになっている 1人

*地域に根付いた医療をみてみたい、都会の中でも地域医療がある、  11人

*医療連携の現場をみてみたい 4人

*外国の地域医療を見て感動し、このたびの地域医療研修も期待 1人

*医師の多様なライフスタイルにも触れてみたい、開業の医師の勤勉なところに惹かれる 3人

*患者と医師の近い医療を見てみたい 1人

*研修精一杯がんばります 2人

*視野をひろげたい 1人

以上。
 

 二年間の初期研修の貴重な一週間もしくは二週間を受け持つことになります。
 気を引き締めて、受け容れたいと考えます。

 どうぞ、当院へ、お越し下さい。

 患者さんの皆様もまた、研修医師の受け入れにご理解、ご協力いただいておりますことをこの場を借りて厚くお礼申し上げます。


*******レジュメ******

1. どんなクリニック?
 1994年(平成6年)広島大学医学部卒業後、皆様と同じように聖路加国際病院小児科レジデントを2年間し、その後、東京女子医科大学循環器小児科で研修、同大で医学博士号取得。日本小児科学会認定小児科専門医。
 2001年(平成13年)月島の地に開業した小児科クリニックです。中央区の地で初めて病児保育を開設し、現在中央区には聖路加病院を含め3地域に展開している病児・病後児保育の原型を中央区行政とともに築きました。
 2005年(平成17年)子育て支援をするサークルやNPOの活動の拠点として子育て広場「あすなろの木」を開設、現在、病児保育とともに自主運営しています。
 2007年(平成19年)地元中央区の区議会議員となり、議員として子育て支援や保健医療福祉の充実を議会の場で推進。2011年(平成23年)、震災直後の統一地方選において中央区長選挙に立つも現職に大敗(次点)しました。
(蛇足ですが、大学を一度離れると難しいところではあるものの、「医学博士号」は、できる限り取得されることをお勧めいたします。)


2. 地域研修の目標:一般小児科外来が、できるようになること
 一般小児科とは、すなわち、感染症が大半の外来診察と治療、予防接種(いかに痛くなく打つか)、乳幼児健診、園医活動、子どもの心の相談(含、発達障害)など。
 一週間の研修なら週の後半に、二週間の研修なら二週間目に、研修の先生に診察の主体になっていただき、私は陪席し、随時コメント補助します。


3. 地域研修のオプション(参加は強制ではございません!でも参加は大歓迎)
  もし、ご希望があれば、研修期間中に私が行っているすべての活動のうち、関心のあるものにご一緒いただいて構いません。
* 病児保育スタッフとして:病気の子の一日のケアに保育師といっしょに入る。
* 保育スタッフとして:園医をしている保育園に依頼して、保育スタッフとして、一日保育師体験プログラムを準備します。
* 子育て支援活動:子育て広場あすなろの木の活動に加わって、親御さん・子どもといっしょに遊ぶ。
* NPO活動、地域活動:仲間と一緒につくっている「NPO法人月島たんけん隊」の活動として、障がいのあるなしに関わらず、共にまちづくりに参画する活動等。
* 復興支援医療活動:災害直後、石巻市に災害医療支援に入りました。(被災約2週間後に産婦人科の赤枝先生とも一緒に被災地入りをしました。)あらたな復興支援のフェースにおいて、クリニックの休みを利用して、東北に医療支援にいく場合、ご一緒いただいて構いません。
* 親御さん向けや病児デイケアスタッフ向けの勉強会:放射能への不安にお答えする勉強会や、病児への対処法や事故予防等の講習会を適宜開催しています。
* 医政、区政に関連した活動:議会や委員会傍聴。医政としては、「不活化ポリオワクチンの早期日本への導入」「麻しん接種率の向上キャンペーン」、区政としては、「築地市場の現在地再整備」や「まちづくり」に関連した活動を行っています。


4. もっと、詳しく知るには
* 今年度は、内科の駒井先生と小児科の石田先生が来られました。様子を聞いてみてください。
* 月に一回程度の割合で小児平日準夜間救急診療に聖路加小児センターに来ています。その時にでも、聞いてください。
* 聖路加ガーデンのスポーツオアシスに夜10時~11時によく出没しています。


5. 研修される先生へ
 遅くとも、研修開始一週間前までに、一度ご連絡を(03-5547-1191または、kazuki.kosaka@e-kosaka.jp)いただければ幸いです。
 どのような研修をご希望されているか、調整させていただきます。
 できることなら、研修に来られる先生が得意とされている分野について、親御さんへのプレゼンの機会が研修期間中に作れればなおよいと感じます。

  
6. 最後にひとこと
 小児科医師が区政に関わることは、さまざまな考え方があるところと存じます。ある種、異色な小児科医師であると思います。
 私は、「まちが健康でなければ、そこで生活する人は健康になれない」と信じています。医療周辺のシステム、法が少しよくなることで、医療や子育て環境が飛躍的によくなることがございますし、その逆もまた真で、いくら医師ががんばっても成果が出ないこともあります。診察室から飛び出して、システムや法を少しでもよい方向へと導けないかと奮闘しているところです。
 研修に来られた先生には、クリニックの研修体験を通じて、医療を別の角度からみる機会を提供することができれば幸いであると考えています。
 研修に来られた先生方と意見交換することで、私自身が新たな発見をすることが今までも多々ございました。
 ぜひとも皆様とご一緒できることを心待ちにしています。
 
コメント
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