「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

NPOがつながることで、子育て教育福祉の充実を、ここ中央区でも。十思カフェ次回10/19

2011-09-29 15:58:46 | NPO・地域力
 月に一度、中央区日本橋の「協働ステーション中央」では、NPOやボランティアに関心のある方々が集まって、情報交換をする場が設けられています。
 その名も、開催場所(十思小学校)の名をとって「十思カフェ」。
 http://chuo.genki365.net/gnkc05/pub/sheet.php?id=8641

 今後、この場が、新しく整備される八丁堀の京橋図書館複合施設内か、もしくは、中央区役所内の現在の京橋図書館が移動した後の場所へ、「協働ステーション中央」の拠点をつくることで、さらに区民に広がっていくものと考えるところです。
 それは、さておき。


 9/29今回「十思カフェ」のゲスト:藤倉隆彦さん(ワンワールド・ワンピープル協会)。
 「スリランカの支援活動に関わったきっかけ」をお話して頂きました。
 すでに20数年の活動の実績。スリランカに造った幼稚園が300、には、圧倒です。
 活動の原動力は、それが、「至福」を与えてくれるからとのこと。
 本日、お話しながら紅茶おじさん(藤倉さん)がスリランカの紅茶を入れてくださいました。
 あすなろの木でインターネット回線を用い、日本ースリランカの子ども達の交流会をやってみたいものです。

 
 本日、参加されていたみなさん。

 小中学生に体や健康の体験授業をなさっているNPO「からだとこころの発見塾」。
 私も、病気のお話、心肺蘇生のお話、ひとの一生のお話、放射線のお話など、子ども達にも伝えて行きたいと考えています。
 方向性が同じですので、ぜひとも連携したく考えます。
 

 NPO同士の結びつく会「水曜会」。
 立ち上がってきているとのことでした。


 傾聴ボランティアグループ「うさぎの会」。
 高齢者施設で、傾聴のボランティアをされています。
 被災地での孤独死など減らしていく中でも、「傾聴」が重要になってきます。
 今後とも、ご指導いただきたく存じます。

 
 「社会福祉協議会のボランティアセンター」
 10/23の健康福祉祭りは、多くのボランティアの皆様に支えられて開催されます。
 がんばってください。


 「地元町会」の会長もこられていらっしやいました。
 地元では、10/19、20と「べったら市」が開催です。
 10万人の人出を見込んでいらっしゃるとのこと。
 月島エリアの方々にも、開催されることをお伝えしていきます。


 「NPOサポートセンター」からは、二名の研修生が来られていました。
  企業との連携や、次世代交流に関心のあるかたも。
 12月末までの研修。
 多くの学びを得られますように。


 短時間でしたので、十分にお話はできませんでしたが、また、カフェでお会いできることでしょうし、実際に連携した活動を行っていければと思います。
 来月は、10/19。カフェのあとそのまま、「べったら市」に移動するそうです。
 

 ゆるいつながりから、事業の連携へ、発展していければと思います。
 
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医療現場での違法な暴力に対するリスクマネジメントについて

2011-09-29 08:52:29 | 医療
 私は、医師となって実際に経験したことはございませんが、違法な暴力はどこでも起こる可能性があり、それは、医療現場でも例外ではないと考えます。

 違法な暴力に対するリスクマネジメントは、医療の現場を守り、医療を継続していく上でたいへん重要なことであり、あえて書かせていただきます。

 違法な暴力に対し、毅然と対応することが求められます。
 また、警察との協働がどうしても必要になります。
 なお、実際の警察の対応は、警察署のいくつかの縦割りの部署がある中での「刑事課」です。

 警察との協働でまず大切なことは、『証拠』がなければ警察は動けないということです。

 実際のリスクマネジメント上の注意点を以下に書きます。

1)医師の診療義務の観点から
 診療を続行することが医師の使命であります。
 診療においては、十分に説得をすることが大切です。
 それでも、出て行かれる分には、やむを得ないでしょう。
  

2)脅迫文言の正確な記載
 脅威と思われる文言(脅迫文言)を言われた場合は、それが何であるかを、きっちりと問いましょう。
 たとえば、「誠意をみせろ。」と言われたら、医師としては診療に誠意を尽くした上でのことでもあり、「誠意とはいったい何でしょうか?」としっかりと聞きましょう。


3)診療録を記載するべきカルテにおける暴力行為の記載の方法
 カルテには、診療録の記載をするものであり、暴力暴言のやりとりは、記載になじみません。
 よって、付箋などつけてその内容を記録しておきます。
 発生中に記載の時間がない場合は、事後に記載をします。
 

4)暴力行為の種類
 体に触れる、ぶつかると「暴行」
 カルテを破られると「器物損壊」
 具体的事柄で述べられた場合「名誉毀損」(「侮辱」の場合は、逮捕にいたらず。)
 強迫があって行為をした場合(「おれが言ったとおりカルテに書け」など)「強要」
 他の患者さんが、待たされた、そして帰ってしまった場合など「威力業務妨害」
 となります。


5)医療現場での役割分担
 受付は、発生した時間、そのときの待たれていた患者さん、時間がかかり帰られた患者さんをきちんと記録します。
 看護師は、診察室に入り、やり取りをきちんと記録します。できるのであれば、暴言は録音します。


6)警察への届出の提出の仕方 告訴状
 「被害届」ではなく、毅然とした態度で臨むのであれば、「告訴状」を出すことがよいと思われます。
 受理の問題もありますので、弁護士と相談したほうがよいでしょう。
 「告訴状」を出したことの報告は、警視庁刑事総務課、警察署長にできれば、ファックス等で報告します。


7)電話対応のしかた
 電話でのやりとりはせず、ファックスなど書面でやりとりをします。


8)相手方の勤務先へ問い合わせる場合
 診療費支払い拒否をされた場合など、会社勤めをされている方であれば、その会社の人事や総務に問い合わせを入れ、確認を取ります。


9)カルテ開示
 隠す必要もないわけであり、カルテ開示をし、明らかにしていくことの対応でよいと思いますが、カルテの開示義務は、基本的にはありません。


10)本人確認
 初診、保険証がない場合など、本人確認ができない場合もあります。
 問診表の記載が、受付の段階で、きちんとしていくことが大切です。
 記載された問診表そのものは、捜査上も重要な証拠になります。


以上、


 
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