「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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ある水産業界紙の論考H25.10.16「汚染水漏れ」ストロンチウムの調査はなぜ空白か

2013-10-16 23:00:00 | 地球環境問題
 ある水産業界紙2013年10月16日付の論考『汚染水漏れ「安全宣言」を読む ストロンチウム調査はなぜ空白か』

 とても大切な視点です。

 原発事故で、放出されたのは、セシウムだけではく、ストロンチウム、プルトニウム等様々な放射性物質であったはずです。

 それが、放射性物質といえば「セシウム」と、単純化した構図が頭に抱くようにうまく情報提供がなされてきました。

 
 例えば、ストロンチウムは、半減期も長く、Caと構造が似て、骨に吸着の可能性があり、いったん体に入るとそのままとどまると言われています。

 プルトニウムは、最も危険な化学物質だと言われています。



 きちんと福島原発事故による放射性物質汚染を、あらゆる各種で広がりを見ていく必要があります。

 その点で、上記論考の視点はすばらしい。

 論考では、「水産物に含まれるストロンチウム90の調査データは、水産総合研究センターが調査したものとしては、原発事故以降の約2年半で40件しかなく、しかもその調査海域は北海道から九州まで及んでおり、そのうち福島県沖で採取したものはわずか5件しかない。また、その最も新しい検体は昨年6月のものである。このほか、東京電力が第一原発から半径20キロ圏内で行っている調査結果もあるが、これも累計で7件のデータしかない。」とストロンチウムの調査不足を指摘しています。

 引き続きの取材、報道に期待致しております。
コメント (1)
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