「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

6月22日(火)のつぶやき

2010-06-23 03:13:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
08:36 from web (Re: @IKUKOTAN
@IKUKOTANお疲れ様です。ご存知かとは思いますが、お時間がございましたら、資料室にお立ち寄りください。現在地再整備の資料もございます。「本場開設70周年・新市場完成記念」誌もあり、開設までの経緯が整理されています。現場に立ち会った方のお話も伺えるかも知れません。
09:42 from web
昨日一般質問、矢田美英中央区長の答弁に非常に残念な思い。*日本が人口減の中でも住宅供給を中央区で促進*築地市場現在地再整備に向け現時点に区の支援策の検討がない*認めていない環二地上化工事着工を許容*景観審議会不要論*公文書を区民のための知的資源とする認識不足*主体的な課題解決の姿勢の欠如
10:07 from web
昨日一般質問、区を評価する点*校庭芝生作りを地域とともに実施*出前事業を取り入れ法教育充実*子宮頸がんワクチンを保健体育授業でも指導*学校内エピペン使用体制整備*議会意向を踏まえ基本計画の議会議決の必要性判断*歩行者専用橋架橋是非をよく検討*中央区情報化アクションプランを今年改定
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6月21日(月)のつぶやき

2010-06-22 02:52:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
08:57 from web
おはようございます。本日、中央区議会本会議で一般質問に立ちます。開かれた区政、区民と一緒につくる区政、科学的な根拠にもとづく政策決定、そして、ひとが健康になるまちづくりを目指して、質問に立ちます。持ち時間は、区の答弁含めず44分。午前の診療を終えて午後からの議会です。
09:15 from web
高1生。喘息の小発作で受診。3日前から苦しかったけど、定期薬の内服のみで、昨日実施の情報検定1級の勉強が忙しくて、受診できず。思春期の診療では、服薬管理ふくめ、親ではなく本人まかせにしなくてはならない点で、難しい。変に自己判断で無理もしてしまう。かといって、親の指示にも従わず。
11:10 from web
本日、日本環境学会の皆様(含む、畑先生、坂巻先生、野末氏)が、築地市場及び豊洲土壌汚染の現場を視察。私は区議会と重なり不参加。代わりに、以前、都主催の効果確認実験の現地見学会の際に撮影のビデオ記録を本日参加の皆様にお見せして、豊洲土壌汚染技術の問題点を一緒に考えたいと思います。
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中央区基本構想 平成10年(1998年)6月19日議会議決

2010-06-21 12:03:45 | 政策・マニフェスト
○中央区基本構想
平成10年6月19日
議会議決

目次
第1章 基本構想の見直しについて
1 基本構想見直しの背景と目的
2 基本構想の役割と理念
第2章 中央区の将来像と基本目標
1 中央区の将来像
2 将来像を実現するための基本目標
第3章 施策のみちすじ
1 思いやりのある安心できるまちをめざして
2 うるおいのある安全で快適なまちをめざして
3 にぎわいとふれあいのある躍動するまちをめざして
第4章 基本構想実現のために
1 相互信頼にもとづく地域社会づくりの推進
2 基礎的自治体としての自立
3 柔軟で効率的な行財政運営
4 国や東京都、関係団体との連携

第1章 基本構想の見直しについて
1 基本構想見直しの背景と目的
中央区は歴史と伝統を背景に、首都東京のみならず、日本のまさにかなめとして大きな発展をとげてきました。江戸時代には現在の発展の基礎となる商業のまちが形成され、明治期には外国人居留地や銀座の煉瓦街、日本銀行をはじめとする金融街など文明開化の中心的役割を担い、その後は関東大震災や大空襲などいくたびかの逆境にあいながらもそのたびに生まれ変わり、つねに日本の文化・商業・情報をリードするまちとして、その地位を揺るぎないものとしてきました。
今日、日本を代表する繁華街をもつだけでなく、国際金融取引や情報発信の拠点、陸と海と空の三つの玄関口をもつ交流の拠点、おう盛な事業活動の集積地であるなど、都市として第一級の活動が繰りひろげられています。加えて、江戸っ子気質が残る下町情緒、多彩な文化・芸術の場や名橋「日本橋」、「浜離宮庭園」といった名所・旧跡、伝統を今に伝える老舗の数々、さらには魚河岸や繊維問屋街、多彩な地場産業など多くの顔をもち、小さくともきらりと光る魅力ある都心のまちといえます。
しかし、中央区を取り巻く社会経済環境は、とくにバブル経済の時期を経て大きく変容し、これまでにない新たな対応も求められています。
近年、明るいきざしもみせているとはいえ、長期にわたる定住人口の減少とそれがもたらすコミュニティへの影響に対応するため、「都心居住」のまちづくりを積極的に推進しなければなりません。また、少子高齢化を踏まえ、健やかな子どもを育み、だれもが住み慣れたまちで安心して生活することができる地域社会の形成が急務となっています。
加えて、経済のボーダレス化や流通機構の変化に的確に対応した地域産業の振興、阪神淡路大震災の教訓を踏まえた災害に強いまちづくり、地球環境に配慮した循環型社会システムの構築、生涯学習社会の実現など多くの課題に全力で取り組む必要があります。
また、地方分権への流れのなかで、都区制度改革はもちろん、地域の課題を区民とともに主体的に解決していく能力を自治体としてそなえていくことも必要です。
このため、区はこれら時代の変化にあわせて基本構想を見直すことにより、だれもが一層安心していきいきと活動できる、活力のある地域の再生と発展をめざしていくことにしました。

2 基本構想の役割と理念
この基本構想は、21世紀の中央区を展望しこれからの区民生活やまちの姿などその将来像を明らかにするとともに、実現に至る道筋を示していくものです。中央区にかかわる人々や団体が互いに連携し総力をあげて取り組んでいく、区と区民のまちづくりの憲章であり、中央区における総合的かつ計画的な行政運営の指針となるものです。
基本構想を貫く理念は、平和こそが愛を育み豊かさと繁栄をもたらすいしずえであるとの認識から「平和」を基本に、区民一人ひとりの生活と権利を尊重し、自治と連帯にもとづく区民生活を確立することです。
また、この基本構想は、「花の都中央区宣言」や「太陽のまち中央区宣言」など区政推進のための基本的考え方を踏まえ、人間性豊かな中央区をつくりあげようとするものです。


第2章 中央区の将来像と基本目標
1 中央区の将来像
生涯躍動へ 都心再生 ― 個性がいきる ひととまち
すべての人々が生涯にわたっていきいきと活動し、不安のない生活を送ることのできる人間性豊かなまち、そしてつねに時代をリードしてきた歴史と伝統をいかしながら、新たな都心の魅力を創造し、活力ある中央区をつくります。
次の基本的な方向で、区にかかわるすべての人々のそれぞれの主体的な努力と相互の協力・連携によって、中央区の将来像の実現をめざします。
(1) 100万人が住み・働き・楽しめるまち中央区
活力ある定住人口10万の都心中央区を形成します。あわせて多くの人々が働き集うまちの特性も踏まえ、安心でき安全で快適な生活はもとより、だれもが住む喜びや働きやすい環境、いつでも学び楽しめる多彩な魅力を享受できるまちをつくります。
(2) 都心コミュニティが息づくまち中央区
ともに支えあう思いやりのある地域社会をめざして、団体、企業や働く人々との融和のもと、都心コミュニティが息づくまちをつくります。
(3) 個性豊かなまち中央区
おう盛な商業・経済活動でにぎわうまち、産業と生活が融和した活気のあるまち、下町情緒を残す街並みなど、歴史に培われた地域の特性をいかしつつ、都市全体としてまとまりのある個性豊かなまちをつくります。
(4) 世界に誇れる風格あるまち中央区
江戸の昔から引き継がれてきた伝統やなりわいなど、誇り高き文化を継承するとともに、つねに時代の最先端をいく中央区にふさわしい新たな文化を創造し、落ち着きと安らぎのある風格あるまちをつくります。


2 将来像を実現するための基本目標
中央区の将来像を実現するために、3つの基本目標を定めます。
(1) 思いやりのある安心できるまち
子供から高齢者まで、すべての人が安らぎのある健やかな生活を送ることができる、思いやりにつつまれた安心できるまちをめざします。
(2) うるおいのある安全で快適なまち
環境にやさしい豊かな都心居住を享受できる、うるおいあふれる安全で快適なまちをめざします。
(3) にぎわいとふれあいのある躍動するまち
にぎわいと活力のある商工業と生涯をいきいきと学び楽しむ豊かなくらし、そして交流と文化の息づく躍動するまちをめざします。


第3章 施策のみちすじ
1 思いやりのある安心できるまちをめざして
(1) 生涯をいきいきと暮らすために
人生80年時代を迎え、一人ひとりが生涯を通じて心身ともに健康で活動的に生活できる社会を実現するため、若年期からの健康づくりや自立に向けての行動を積極的に支援していきます。
① 安定した生活のための支援
高齢者や障害をもつ人、その家族が多様なニーズに対応したサービスを選択しながら、住み慣れた地域で安心して自立した生活ができるよう、保健・医療・福祉の連携を図り、在宅サービスや施設の整備と住宅施策を連動させた総合的な対策を推進していきます。
また、自立が困難な人に対しても健康で文化的な生活ができるよう支援していきます。
② 健康づくりの推進
「自分の健康は自分で守り、つくる」という自覚のもと、区民一人ひとりが健康的な生活習慣を身につけるための支援を行い、こころの健康づくりを含めた疾病予防・早期治療などを充実していきます。とくに、区民が健康で元気な高齢期をすごすための「寝たきりゼロ作戦」を展開し、生涯躍動社会づくりを積極的に推進していきます。
③ 自立と社会参加への支援
高齢者や障害をもつ人をはじめ、区民が地域のなかで生きがいをもち、支えあいながら暮らし続けられるよう、就労や学習、ボランティア活動などの社会参加を促進します。

(2) 健やかな子どもを育むために
区民が地域のなかで安心して子どもを生み育てられるよう、多様な保育サービスの提供をはじめ、子育て家庭に対する支援を充実していきます。また、子どもにとって魅力のある環境を整備し、さまざまな交流・体験の機会をつくり、地域全体で子どもを健やかに育む社会を形成していきます。
① 多様な保育サービスの提供
女性の社会進出や就業形態の多様化が進むなか、地域の特性や区民のニーズを踏まえ、保育時間の延長など保育内容の充実や学童クラブの拡充を進めます。
② 子育て家庭に対する支援
子育て家庭の居住環境の向上を図り、子どもを生み育てやすい条件を整備していきます。また、仕事と育児の両立支援、家事・育児を男女が協力して行う意識づくり、地域で子育てを支援していくしくみをつくっていきます。さらに、ひとり親家庭の自立に向け、生活の援助や相談体制を充実していきます。
③ 児童・青少年の健全育成
青少年が個人として自立し、地域社会の一員としての自主性や創造性をそなえた人間形成を図れるよう、ボランティア活動など青少年のさまざまな活動を支援していきます。また、効果的な青少年の健全育成の実践をめざし、家庭、学校、地域、関係行政機関の連携・協力体制をととのえます。さらに、子どもがのびのびと遊ぶことのできる魅力ある地域環境づくりを進めます。

(3) 思いやりとふれあいのあるまちのために
地域にかかわるすべての人々が平等の立場で尊重しあい、助けあい、支えあい、交流していく、ともに生きる思いやりとふれあいのある地域社会を形成していきます。
① 福祉のこころの育成
高齢者や障害をもつ人との交流を深めるとともに、子どもの時から福祉について学ぶ機会を広げ、すべての人々の「福祉のこころ」を育くんでいきます。
② 男女平等の推進
区のあらゆる施策を男女共同参画の視点に立って展開し、家庭、学校、地域、職場における男女平等の普及・啓発に努めます。また、政策や方針決定への共同参画を促進するため、区の審議会や委員会などにおける女性委員の比率を高めていきます。
③ 地域におけるパートナーシップの確立
すべての人が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、ボランティア活動などを通じた人々の積極的な参加を促進するとともに、区民、団体、企業、行政がともに協力・連携する良好な関係づくりを推進します。


2 うるおいのある安全で快適なまちをめざして
(1) 住みやすい環境づくり
定住人口10万の中央区の形成を基本に、都心の魅力や特性をいかしつつ、住宅の供給促進や居住環境の向上など総合的な視点から住みやすい環境づくりを進めます。
① 住宅供給の促進・支援
民間と公共の役割分担のもとに、民間住宅については、まちづくり手法の積極的活用による良質な住宅の供給を促進し、公的住宅については福祉施策との連携も図りながら、多様なニーズに応える住宅の供給に努めます。
また、老朽住宅の更新については、防災上の観点からも建て替えを積極的に支援していきます。
② 水と緑につつまれた環境の整備
やすらぎやレクリェーションの場とともに、災害時にも重要な役割を果たすオープンスペースについては、公園・緑地の拡充整備や市街地再開発事業、河川・運河、広幅員道路などの整備のなかで創出します。
とくに、沿道の緑化とあわせ、隅田川をはじめとする豊かな水辺において、親水緑地空間の整備を促進し、水と緑のネットワークを形成します。
③ 住み続けられるための支援
地区の特性や居住者のライフスタイルに応じた、多様な住まい方を実現できるしくみをつくり、とくに高齢者や障害をもつ人にやさしい居住環境を整備していきます。
また、いつまでも住み続けられるために、日常の買い物などの生活利便性の向上、コミュニティの活性化、さらには適正な負担水準の税制の実現に努めます。
④ 福祉のまちづくりの推進
高齢者や障害をもつ人をはじめ、子ども連れの人などの日常生活上の精神的・物理的障壁のない先進都市をめざし、多くの人々が利用する建物や道路の整備改善を図るなど、事業者と連携・協力して福祉のまちづくりに努めます。
⑤ 生活衛生の確保
食品衛生および環境衛生の向上のための監視・指導や検査体制とともに、企業や家庭での適切な自己管理のための相談・指導を充実します。また、公衆浴場の経営安定を図るなど生活衛生全体の向上に努めます。
⑥ 環境美化の推進
まちをより美しく清潔にするため、区にかかわるすべての人々とともにまちの美化を積極的に推進します。
⑦ 消費生活の安定と向上
消費者の自主的活動を支援するため、学習機会の充実、消費生活情報の提供や消費者グループの育成を図ります。また、商品の安全性を確保するとともに消費生活上の被害の防止と救済を図るため相談体制を充実し、さらに、生鮮食品を扱う生活関連店舗の確保に努めます。

(2) 地球にやさしい環境づくり
高密度な都市活動が繰りひろげられている中央区の特性を踏まえつつ、温暖化防止や環境汚染防止など地球環境の保全の視点から、省資源・省エネルギーやリサイクル、あるいは公害防止などに積極的に取り組み、地球にやさしい環境づくりをめざします。
① 省資源・省エネルギーへの取組
環境にやさしい生活行動、企業活動を促進するため、省資源・省エネルギーの普及・啓発を図り、地球温暖化や大都市特有のヒートアイランド現象など環境への負荷をできるだけ軽減するよう努めます。
② 都市型・生活型公害の削減・抑制
排出ガスや騒音、振動調査による実態の把握に努めるとともに、低公害車の普及促進などを図り、自動車公害の防止に努めます。
また、工場や建設工事などによる騒音・振動やテレビ受信複合障害などの公害の抑制を図り、快適な生活環境を確保していきます。
③ 資源循環型社会づくりの推進
ごみ減量・リサイクルを推進するため、リサイクル施設の整備をはじめ、区民や事業者に対する普及・啓発活動の強化を図るとともに、資源の回収はもとより再生品の使用など総合的なリサイクルのしくみの確立に向けた取組を進めます。
④ 清掃事業への取組
平成12(2000)年度予定の都区制度改革以後、区が行う清掃事業においては、ごみの減量・リサイクルを進め、地域の実情にあった資源循環型のきめ細かい事業の展開に努めます。

(3) 都心にふさわしい都市の基盤づくり
都心中央区での多様な区民生活やおう盛な産業活動が展開される都市の基盤をつくるため、適正な土地利用のもとに道路・交通網、情報通信網の整備や災害に強いまちづくりを進めます。
① 道路・交通・通信網の整備
円滑な道路交通の確保のため、幹線道路の整備やネットワークを充実するとともに、駐車場の整備に努めます。あわせて生活優先道路については、通過交通を抑制し、交通安全の確保を進め、人にやさしい道路環境の実現に努めます。
また、月島・晴海地区への地下鉄、バス交通など多様な公共交通機関の導入を進めるほか、区内全域にわたるバス交通の一層の利便性の向上を図ります。
さらに、民間の電気通信事業者の協力のもとに、光ファイバーなどを活用した高度情報通信基盤の整備に努めます。
② 災害に強く安全なまちづくり
公共空間および公開空地などの防災用オープンスペースの確保や避難経路の緑化を進め、道路・橋りょう、ライフラインの耐震性の強化や建物の耐震・不燃化を推進し、災害に強いまちづくりを進めます。
加えて、区の初動態勢の強化など緊急時における危機管理能力の向上を図りつつ防災区民組織の育成・支援を進め、区民、事業所、団体、行政機関の協力のもとに、地域における災害弱者や帰宅困難者への対応も含めた中央区としての総合的な地域防災体制の強化を図ります。また、地域の連帯による犯罪防止に向けた施策を推進します。
③ 地域の特性をいかしたまちづくり
商業・業務系が中心を占める地域、商業・業務系と住居系が混在する地域、住居系が中心の地域などそれぞれの特性に応じ、地区計画の手法を活用するなど適切な土地利用を進めます。土地の高度利用が相当程度進んでいる地区においては、地下空間の計画的活用を図ります。加えて、民有地の公開空地の活用も図りオープンスペースの拡充に努めます。
また、「まちづくり協議会」の意向を踏まえた整備方針の策定など地域住民の合意形成によるまちづくりを進めるとともに、都市景観の形成にも十分配慮し、東京駅八重洲口一帯の再整備や名橋「日本橋」の景観の再生、晴海の国際交流拠点の整備など、地区ごとの特性を十分にいかしたまちづくりを進めます。


3 にぎわいとふれあいのある躍動するまちをめざして
(1) にぎわいと活力のある産業のまちづくり
中央区の生命線ともいえる「にぎわい」を維持・発展させ、活力あるまちづくりを進めるとともに、人々が希望をもって働くことができる環境をととのえます。
① 魅力ある商業のまちの形成
流通構造の変化や副都心の商業活動の高まりといった経営環境におかれている小売業や繊維・衣服、食品の卸売業などの都心商業が、伝統ある立地をいかしながら広域的な商業機能を発揮できるよう支援していきます。
また、区民生活に身近な商店街においては、在勤者などを視野に入れた事業を展開するなど個性的な店舗づくりを推進し、あわせて、商店街の特徴をいかした集客のしくみづくりなど活性化を図っていきます。
② 都市型工業の振興
印刷・製本・食品・金属といった地場産業の発展のため、事業活動の共同化・協業化を促進するなど、それぞれの産業の実情に適応した経営環境の改善に努めます。
とくに集積が著しい印刷業は、高度情報化による付加価値を高めるため、設備の充実や情報の収集・発信、人材育成のための研修の強化を図っていきます。
③ 創造的産業の育成
広告・デザイン・情報サービス業など創造的産業については、新たな地場産業として業界団体の組織化を図り、関連企業・業界間の連携・交流を促進し、その定着化を進めていきます。
④ 中小企業振興の推進
商工業を支える中小事業所の経営の安定を図るため、指導・相談や資金融資を充実するとともに情報化の対応、人材の確保・育成、異業種交流などによる経営基盤の強化や商工関係団体の活性化を支援していきます。
さらに、中小企業の振興とすべての産業の発展のため、拠点的な施設の整備に努めます。
⑤ 働く人々のための環境づくり
働く人々の勤労意欲の向上を図るため、自らの積極的な能力開発への支援を行うとともに、充実した余暇活動ができる環境づくりを進めます。さらに、働く人々の健康づくりの推進や福利厚生の充実に努めます。
⑥ 観光資源をいかしたにぎわいづくり
魅力あるまちの個性を積極的にPRし、中央区に多数ある貴重な観光・文化資源や地理的な有利性をいかした新たなまちのにぎわいを創出していきます。


(2) いきいきと学び豊かな個性を育むまちづくり
すべての教育の出発点である家庭における教育の支援や子ども一人ひとりの個性をいかした学校教育の充実を図るとともに、区民の生涯学習に対するニーズの多様化に的確に対応し、「教育の中央区」にふさわしい環境をととのえていきます。
① 家庭教育への支援
ひととしての基礎的な資質や能力を育成するうえで大切な家庭での教育を支援するため、親子が家庭においてともにふれあい学んでいく機会を充実し、あわせて地域全体で支援していく体制の整備を進めます。
② 個性を育む学校教育の推進
子ども一人ひとりの個性をのばし、豊かな人間性を培う「心の教育」を重視した教育内容の充実を図ります。さらに、区立学校の適正規模を確保しつつ施設の整備を行い、教育環境の向上を図ります。
また、学校は従来から地域におけるコミュニティの核としての役割を果たしており、地域との連携をより深め、「開かれた学校」を実現していきます。
③ 生涯を通じた学習活動の推進
区が行う講座・講習の充実とあわせて、幅広い情報の収集・提供や学習相談ができる体制を整備し、民間も含めた総合的・体系的な学習機会を提供していきます。
このため、生涯学習施設の機能の強化や既存の公共施設の有機的な連携により活動の場を確保し、いつでも、どこでも、だれでも学ぶことのできる生涯を通じた学習の基盤を整備していきます。
また、社会教育団体の育成・強化やとくに区内で活動している多くの人々の多種多様な能力の活用も含めた指導者の養成・確保に努めます。
④ 生涯スポーツの推進
健康でいきいきとした区民生活の実現に向け、スポーツ・レクリェーション施設の整備・充実、団体の育成や指導者の養成・確保、情報の収集・提供を行い、地域におけるスポーツ活動を促進していきます。
また、競技スポーツの振興とあわせて、楽しく体を動かしながら気軽に参加できる健康づくりの機会の拡充を図ります。


(3) 文化の香る交流のまちづくり
区民の生活に密着した地域における活動を、企業などの参加を図ることにより活発化し、都心にふさわしいコミュニティの形成と発展に努めます。
また、区民生活や産業活動に根ざした文化を大切にしつつ、多様な文化をもつ人々の交流を推進し、新しい文化を創造していきます。とくに、区民と海外諸都市の住民との交流などを通じ、世界平和に向けた取組を進めます。
① コミュニティの活性化
町会・自治会の活性化はもとより、地域の特性や活動の内容に対応した、新しい個性的なコミュニティを形成していきます。
そのため、地域の人々の融和を図りつつ、施設の整備や地域に根づいた個性的な活動の支援、情報提供のしくみづくりなどの施策を展開していきます。加えて、団体・企業などの地域活動への参加を推進し、地域における住民との連携を深めていきます。
② 文化の継承と発展
区民の文化活動の支援や活動が活発に行える環境を整備し、主体的な活動基盤の強化と新しい文化の創造を図ります。
また、区内の豊富な文化資源を活用することにより、人々が優れた文化や芸術に接する機会を拡充するとともに、歴史的文化遺産の保全や発掘に努めます。
あわせて、企業に対し文化・芸術に関する社会貢献活動を働きかけるなど、文化的な環境づくりに取り組みます。
③ 国際交流・地域間交流の推進
国内外の諸都市との交流を推進し、区民がさまざまな文化や生活に接する機会を充実します。また、区内在住の外国人や中央区を訪れる外国人にとって暮らしやすい環境づくりを進めます。
④ 平和に向けての取組
区民と海外諸都市の住民との交流を通じ、相互理解や友情を深め信頼関係を築くことにより、平和のいしずえをより強固なものとしていきます。
人々の平和に対する関心と理解を深めるため、啓発事業などを通じて平和を考える機会を充実していきます。

(つづく)
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中央区基本構想 続き

2010-06-21 11:57:57 | 政策・マニフェスト
第4章 基本構想実現のために
基本構想の実現には、区の総力を結集することはもちろんのこと、区民をはじめ中央区を構成するあらゆる活動主体の参画が何よりも必要です。
この基本構想は、実現に至る多様な選択肢の確保にも十分留意しながら、次の基本姿勢で施策を総合的・計画的に実施していきます。

1 相互信頼にもとづく地域社会づくりの推進
区は、区民をはじめ中央区にかかわる人々や団体、企業などと相互信頼に培われた連携のもとに、公正で公平な地域社会づくりを進めます。
このため、区政情報の積極的提供や情報公開により行政の透明性を高めるとともに計画策定過程への参画機会の拡充や広聴機能の充実、個人情報の保護に努め、区民に信頼される開かれた区政を推進します。
さらに、ボランティアあるいはコミュニティ団体を通じて行う地域活動など、区民の自由で多様な取組を側面から支援していきます。
団体、企業やそこに働く人々に対しては、それぞれに最適な環境を提供すると同時に地域の一員としての自覚を促し、地域社会への貢献などを働きかけていきます。

2 基礎的自治体としての自立
住民に最も身近な基礎的自治体として、責任ある自治運営を担うためには、区民の理解と協力のもと、それにふさわしい財政自主権を含めた権限や能力をもつ必要があります。区は、地方主体の個性豊かな地域社会づくりに向け、都区制度改革を踏まえつつ、引き続き他区と連携しながら、国や東京都に一層の自治権拡充を求めていきます。このため、区職員は、これまで以上に資質の向上に努め、区民の期待に応えていきます。

3 柔軟で効率的な行財政運営
区は、多様化する行政需要や新しい課題に対応し、組織の改編や横断的な組織連携を図るとともに、高度情報化に対応した区政運営を進め、柔軟性のある執行体制を確立していきます。
また、行政の組織・機構の簡素合理化とともに、行政サービスや公共施設、受益と負担など、そのあり方についてつねに点検を行い、財源を効果的・効率的に運用していきます。

4 国や東京都、関係団体との連携
区は、多面的・総合的に取り組むべき大都市特有の課題などについて、区の主体性を確保しつつ、国や東京都をはじめ他の自治体、関係団体と相互調整し、役割を分担しながら連携して取り組んでいきます。
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「自治基本条例」討議会

2010-06-21 10:58:14 | マニフェスト2011参考資料

 私は、今回の第二回定例会で、本区の自治のあり方を考えつつ、基本構想及び基本計画の見直しを提案します。

 各自治体のどうような動きの中、東京新聞に、参考になる取り組みが掲載されていました。

****東京新聞****
新宿区 「自治基本条例」討議会 区民参加で制定へ
2010年6月20日 東京新聞


 自治の基本原則を明らかにする「自治基本条例」を制定しようとしている新宿区は19日、区役所で区民討議会を開いた。条例で、多くの区民の意見を反映させるため。無作為抽出した区民から参加者を募って討議し、区民の求める方向性を見つける。ドイツで始まった住民参加の手法で、自治体が条例作りに導入するのは珍しいという。(松村裕子)

 抽出された十八歳以上の区民千五百人から百五十六人が応募。そこから抽選で六十人を選んだ。

 参加者は二日間で、条例骨子案に盛り込まれる基本理念や区民の権利と義務など六つのテーマで討議。六人ずつのグループに分かれて話し合い、まとめた意見を発表、賛同する意見に投票する。

 住民投票のテーマでは、投票対象となる事案をグループごとに挙げた。まちづくり、合併、ごみ処理場、米軍基地などが出された。中には「新宿区には投票が必要な事案がなさそう」との声も。

 参加した主婦(35)は「審議会の公募委員になる気はないが、討議会なら気軽に意見が言えそうなので応募した」と話し、男性会社員(60)は「討議会の意見がどう反映されるのか気になる」と語った。

 討議会のほかにも広く意見を募り、地域懇談会も開いたうえで、区民、区議、職員代表の検討連絡会議が条例素案を作り、九月には区長に答申する。区は来年四月の施行を目指す。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100620/CK2010062002000081.html

*****以上****

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6/21 中央区議会本会議 一般質問 原稿

2010-06-20 23:00:00 | 政策・マニフェスト
皆さん、こんにちは。友愛中央の小坂和輝です。中央区が抱える重要課題について、以下10のテーマで御質問させていただきます。明快なる御答弁をお願いいたします。

 まずは、最初のテーマ、本区の基本構想及び基本計画の見直しの必要性についてです。

 地方自治法第二条第四項で、「市町村は、その事務を処理するに当たっては、議会の議決を経てその地域における総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想を定め、これに即して行うようにしなければならない。」と謳われています。
 基本構想は、この地方自治法の規定に基づき、区政の総合的かつ計画的な運営指針として、区議会の議決を経て策定される、区と区民のまちづくりの憲章となるものです。
 現在の基本構想は、昭和56年6月の前基本構想策定後の社会経済情勢の大きな変容を踏まえ、また循環型社会の構築など新たな課題にも積極的に対処して行くため、平成9年2月に「中央区基本構想審議会」を設置、専門的・多角的な調査、審議を経て出された答申をもとに、平成10年6月19日議会議決で定められました。この基本構想を受けて、平成11年2月に計画期間を10年間とする「基本計画(安心・快適・躍動‘99)」が策定されました。
 平成17年2月には、計画期間を6年間とする「基本計画2005」を策定、基本構想から10年を経過した平成20年2月に、平成20年度から平成29年度までの10年間を計画期間とする「基本計画2008」が策定され、現在に至っています。

 基本構想が定められた平成10年当時、人口は7万人台であり、その基本構想見直しの背景と目的の文章の中に、「近年、あかるいきざしもみせているとはいえ、長期にわたる定住人口の減少とそれがもたらすコミュニティへの影響に対応するため、「都心居住」のまちづくりを積極的に推進しなければなりません。」と書かれ、「基本目標」に「定住人口10万人の中央区の形成を基本に、都心の魅力や特性を生かしつつ、住宅の供給促進や居住環境の向上など総合的な視点から住みよい環境づくりを進める」と述べられています。
 周知の通り、平成18年4月4日に人口10万人、平成20年9月17日に人口11万人を突破し、人口回復がなされ、逆に人口回復が急激なことが、良好なコミュニティの形成に課題をもたらしておるところです。
 そこでお伺いをいたします。
①定住人口を目標の10万人を超え、あらたな行政課題に対応するために基本構想を見直す時期に来ていると考えますが、いかがでしょうか。

 
 今国会に地方分権改革関連三法案が提出され、地方分権改革に向けた動きが見られております。この動きの中で、とくに注目すべき点のひとつは、地方分権改革推進委員会の第三次勧告を受け、市町村の基本構想策定義務が廃止されようとしています。
「義務付けの廃止」が、総合計画そのものの廃止につながるかどうかは、今後の動きをみていく必要があるものの
②「義務付けの廃止」の区の認識や対応は、いかがお考えかでしょうか。

 他区市町村では、自治基本条例などをつくり、地方自治法の規定がなくなったとしても、基本構想の位置づけをきちんと独自の条例の中で行っています。
③本区も、議会議決を経て基本構想を定めることを条例で位置づけるとともに、基本計画の定められる内容の重要性を鑑みると、基本計画もまた議会の議決を経て定めるように条例の中で位置づけることの必要性を考えますが、いかがでしょうか。

 基本計画は、施策評価と事務事業評価からなる「行政評価」を行い、計画の進捗状況を点検し、予算編成に繋げています。基本計画の着実な執行のためには、行政評価がたいへん重要な位置づけにあり、ご質問いたします。
④平成20年度から5年間で、約480ある全事務事業の評価を行う取り組みがなされていますが、進捗状況はいかがでしょうか。

⑤行政評価では、昨年度はじめてパブリックコメントが実施されながら、応募は0件であったとお聞きしています。区民の関心を高めるための本年度の取り組み方はいかがお考えでしょうか。

 二番目のテーマにうつります。本区のまちづくりにおける最も大きな問題のひとつ、築地市場の現在地での再整備と築地市場移転を前提とした環状二号線地上化問題についてです。

まず、築地市場の現在における本区の位置づけをお伺いします。
①かつて2兆円規模といわれた築地市場の本区にもたらす現在の経済効果はどれぐらいの規模に相当するのでしょうか。築地市場が移転することによる区内商店街や小売商店に与える影響はどれほどあるとお考えでしょうか。

本年度東京都中央卸売市場会計予算には、一つ目、議会が現在地再整備を検討し、その結果を知事は尊重すること。二つ目、土壌汚染対策について、効果確認実験結果を科学的にオープンな形で検証すること。三つ目、知事は、市場事業者の合意形成に努めることの三つの内容が織り込まれた付帯決議がつけられました。
 その付帯決議の内容を遵守して、都議会や東京都において現在地再整備案が検討されているところです。実際、都議会民主党が、現在地再整備案を公募したところ45の提案があったということであり、それらを参考に今後議会に再整備案が提案されていくところです。
②検討されている現在地再整備案実現に向けて、中央区として積極的に協力する姿勢はあるのでしょうか。特にどのような協力が可能と考えていますか。お答えください。

 中央区および中央区議会は、築地市場移転断固反対の姿勢を崩さず、現在に至るわけですが、現在地再整備実現に向けた、この大事な曲面において、本年4月14日「新しい築地をつくる会」の第一回会合が開催されました。
 本会は、規約第2条にありますように、「民間、区議会及び区が一体となって、築地市場の現在地再整備を東京都に求めていくとともに、万が一の移転にも備え、築地市場地区における活気とにぎわいのあるまちづくりに向けた対応を講じ」ているところです。
③汚染処理実験の最終報告が出された後の7月には、「あたらしい築地をつくる会」の第二回会合を開催するべきと考えますが、いつ、開催のお考えでしょうか。

 また、第一回の会合で疑義が出された会のメンバー構成に関してでありますが、
④「あたらしい築地をつくる会」の委員には、東京都とのパイプ役として地元選出の都議会議員を、オブザーバーではなく、委員として入っていただく必要性を考えますが、いかがでしょうか。

 築地市場移転問題は、めまぐるしく展開して行くことが予想されますが、適宜、正確な情報を区民に知らせて行くことがのぞまれます。
 例えば、区のホームページ「築地市場再整備問題の経緯と区の取り組み」などが情報提供の場であり、遅滞なく、更新されることを期待しているところです。
⑤区のホームページなどで、移転問題の情報発信を、積極的に行うべきであると考えますが、いかがでしょうか。

 築地市場の真ん中に計画されている環状第二号線の地上化問題に関連してお伺いいたします。
 平成19年8月16日に区長は、都知事宛に、「築地市場の豊洲移転を前提とした地下トンネルから平面及び高架構造に変更することに対しては、双方の得失についての明快な説明が無く、変更案のメリットのみに終始するなど大いに疑義を抱かざるを得ない。」との回答をしています。あらためてお伺いいたしますが、
⑥環状二号線は、移転を“前提”に地上化を認める方針を出したと議会は認識しています。区の都市計画審議会を受け、区長の答申は、移転を“前提”に地上化を認めるとしたことに相違はないか、お答えください。

⑦“前提”となる移転が崩れている以上、移転の是非がはっきりするまでは、隅田川橋梁を含め環状二号線の地上化工事は進めるべきではないと考えますが、いかがでしょうか。

 最後に、付帯決議で「効果確認実験結果を科学的にオープンな形で検証する」とされている土壌汚染処理に関連してお伺いします。
⑧初期値を示さない汚染処理の効果確認実験の中間報告を受け、豊洲土壌汚染地の汚染処理技術の実行可能性を区ではどのように認識しているのでしょうか。科学的な検証とは、とてもみなせないのではないでしょうか。付帯決議に反した東京都の行動に中央区は疑義を唱えるとともに、都民および区議会への最終報告の説明の場を、早急にもつことを求める必要があると考えますがいかがでしょうか。


次のテーマにうつります。
テーマ3 朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現についてです。

 朝潮運河周辺の良好な歩行環境の実現に当たっては、「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会(以下、検討会)」を設置し、土木工学 や 防災工学がご専門の中央大学理工学部 都市環境学科教授、大学院土木工学専攻教授の山田正先生を座長にお招きし、昨年10月28日から7回の検討委員会が開催され、現地見学会が2回行われたということです。
 住民の合意形成の上、街づくりを行っていくひとつのモデル的な検討がなされたわけですが、課題も見えてきました。

①「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会(以下、検討会)」で、歩行者専用橋を晴海の住民やトリトンの通勤者が渡るというシミュレーション結果が出されましたが、そのシミュレーション結果は交通工学上、そのような条件設定が、正しいと考える根拠をお示しください。
 条件設定に、トリトンを横切る場合、上り下りがあることや、勝どき駅だけでなく、月島駅を利用するという要素をきちんといれたシミュレーションがなされたのでしょうか。

 
②検討会の報告書では、歩行者専用橋架橋が「賛成14、反対8、どちらでもない1、無回答1」ということであるが、区は、この賛否をどのように解釈しているのでしょうか。
 月島4丁目及び勝どき2丁目の架橋が予定されている地域住民の構成で見ると、では、賛否はどうだったのでしょうか。
 構成員の組成がことなることで、賛否は異なってくるわけであり、安易な多数決の解釈は成り立たないと考えます。
 ひとつの解釈として、架橋について賛成の意思を示さない地域代表が、24名中10名42%いらっしゃったということではないでしょうか。

 
 最終の第七回検討会が5月28日開催され、区長答申の原案が話されました。そこで、歩行者専用橋は、歩行者混雑緩和策として「最も有効な」方策から、“最も”がはずされ「有効な」方策という検討がなされました。それを受け座長が最終答申原案の最終的な案を6月8日、区の担当課に提出したところです。
 それから約2週間がたち、すでに区長のお手元には、検討会報告書が届けられていると思いますが、
③区長は、検討会報告書を受けて、歩行環境改善に向け、どのようにお考えかお聞かせください。
 歩行環境の改善のため、あらゆる手を尽くすことの必要性はあるものの、限られた区の財源から有効な策を考えねばならないと思います。

④歩行環境改善に向け、今後、どのようなタイムテーブルで進めていくのでしょうか。

 第一回検討会では、座長から「まちづくりに資するような議論をする」ということで検討が積み重ねられてきました。例えば、晴海通りに横断歩道を新設して、歩行環境を改善するプレゼンテーションが住民からなされたりもしました。
⑤検討会を通して、住民側から様々なまちづくりについてのご提案がなされましたが、今後どのようにそれらをまちづくりに生かしていくお考えでしょうか。


⑥もし、架橋をした場合、シミュレーション通りに歩行環境が改善されたのか、『事後評価』を行う必要があると考えます。もし、シミュレーション通りには歩行環境の改善がなされなかったとしたならば、なぜ、改善されなかったのかを検討し、同様な過ちを繰り返さないように教訓とすべきと考えますがいかがでしょうか。

⑦架橋の是非にも関わらず、歩行環境の改善は、喫緊の課題であります。交通整理員を配置するなどし、早急に対応すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 一年前の第二回定例会の一般質問でも同様な問いかけをいたしましたが、そのときは、「区としても、朝夕の通勤時間帯に歩行者混雑は十分認識している。しかしながら、ピーク時間帯では歩行者が歩道に満杯の状態であるため、交通整理員による通行指導などは現実には困難である。そこで、区といたしましては、道路管理者及び交通管理者と連携して、トリトンスクエアに入居する企業に時差出勤による混雑緩和を呼びかける。」というご回答でした。その時差通勤の甲斐があってか、ピーク時の混雑が満杯の状態からは少し減っているように感じます。時差通勤の実施の企業は、何社実施されているのでしょうか。今であれば、交通整理員配置は、可能であり、早急に対応すべきではないでしょうか。

⑧今後同様なまちづくりの検討会を実施することを考えると、今回の検討会を参考に、運営面にどのような課題を見出しましたでしょうか。


次のテーマにうつります。
テーマ4、美しい中央区のまちづくりのために景観計画の策定と景観審議会の設置の必要性についてです。

 東京は、戦後日本の復興を牽引し、政治、経済、文化などの諸機能が高度に集積する大都市に発展し、都市に活力がもたらされ、利便性が向上、都民の生活は豊かになりました。経済的な繁栄を手にした一方、経済性、効率性が優先させるあまりに、自然や歴史を感じさせる街並みの減少を招き、江戸開府以来築かれてきた貴重な都市の蓄積を失い、建築物の形態や色彩に街並みとしての統一感がなく、高速道路が川を覆い、低層のまちづくりに突如として超高層の建築物が聳え立つという不ぞろいな街になってしまっています。
 東京都は、1997年景観条例を制定し、2006年「東京都景観計画」を策定しました。国も、2004年景観法を制定、その第二条では、良好な景観は、国民共通の資産であり現在そして将来の国民が享受できることや、地域の自然、歴史、文化等と人々の生活、経済活動との調和した土地利用を通して、整備や保全が図られねばならないとしています。
 中央区には、浜離宮、水天宮や住吉神社、築地本願寺など神社・仏閣、銀座や日本橋問屋街や築地市場・場外市場など商業集積地、日本橋川・隅田川・朝潮運河・東京湾のウオーターフロント、1923年の関東大震災後に復興事業として建てられ、現在も小学校として使われている7つの復興小学校や歌舞伎座などの歴史的建造物、1933年築の聖路加国際病院の礼拝堂と1927年築のカトリック築地教会そして大正15年・1926年に建てられた明石小学校を一体とした明石町の旧居留地の歴史的街並みなど、景観や街並みを形成する資産がまだ多数残っています。
 成熟期を迎えた都市東京にふさわしい美しく風格ある街並みの再生に向け、そのさきがけとして都心中央区から、景観形成の取り組みをすすめていく必要性を感じています。

そこで、三点ご質問いたします。
①区は、都心中央区の美しい景観を守る取り組みをどのように行ってきたのでしょうか。今後、どのように進めていくお考えでしょうか。
②中央区の「景観審議会」を設置すべきと考えますが、いかがでしょうか。
③中央区の「景観計画」を策定すべきであると考えますが、いかがでしょうか。


 次のテーマにうつります。
テーマ5、未来への説明責任を果たすために公文書保管についてです。

 2009年6月に成立した公文書管理法には、「公文書は国民共有の知的資源」とうたわれています。中央区の公文書も、まちづくりや市場再生などがどのような経過でなされてきたかを語る貴重な資料となるはずです。中央区の公文書が、未来への説明責任を果たす貴重な資料という観点で、紙媒体のままであれ、電子媒体の形であれ、きちんと保存されているか質問いたします。
 もちろん、「中央区文書管理規程」や「文書保存年限表」を整備の上、管理されているところでありますが、
①都市計画審議会など各種審議会や教育委員会議事録などの公文書は、永年保存すべきと考えますがいかがかでしょうか。

②保存期間に達した公文書は、毎年何件に及んでいるのでしょうか。それら公文書を、区民共有の知的資源として、未来への説明責任を果たす貴重な歴史的な資料として保存して行くべきであると考えますが、いかがでしょうか。

 板橋区では、板橋区公文書館を、23区ではじめての施設として平成12年4月に設置しました。今年で開館10周年のその施設を私も視察いたしました。公文書等の資料として重要なものを保存し、現在公文書は約2万5千点を移管し閲覧可能な状態にしています。毎年、保存期間満了の6-7万件から選別し、2千近くの文書を登録しています。スタッフは館長含め7名で運営しています。
③本区も、公文書館を設置し、公文書や区政に関連した文書・書籍の整理や保存、保存した文書の閲覧・利用の手助けを行うべきと考えるが、いかがかでしょうか。ちょうど、京橋図書館の移転整備とあわせ、公文書館も設置すべきと考えますが、いかがでしょうか。

次に、のテーマにうつります。
テーマ6、ICT戦略検討委員会(仮称)の設置と、ICT技術を用いることによる区民福祉の向上についてです。

 本年四月には、米国アップル社の多機能携帯端末「アイ・パッド」が発売になりました。 グーテンベルクの印刷革命以来の大転換といわれる電子書籍の普及や、会議資料のペーパーレス化、外回りや現場での携帯パソコン操作の普及などのビジネス面での応用が広がっていこうとしています。
 このように情報技術革新は、めざましいものがあり、このICT技術を、すばやく区政運営に取り入れ、生かすことで区民福祉の向上につなげていくことを願い、質問いたします。
現在、区役所の決済は、すべて紙ベースでなされているところですが、電子決済の導入の可否も考えて行く必要があると考えます。
①電子決済導入の長所と短所をいかに分析しますでしょうか。電子決済の導入の可能性は、いかがでしょうか。

 インターネットを有効に用いることで、広報・広聴の施策を進めていく必要があると考えます。
②区のホームページ上での、もっとも基本的な情報である「各種審議会や委員会の開催日程の告知」を、一箇所に集約しカレンダー形式の見やすい形にするべきと考えますが、いかがでしょうか。

 前の質問で、公文書の保管の質問を致しました。電子文書も同等の価値があり、公文書同様に、きちんと保存していく必要性を感じます。
③電子文書の保存の取り決めはあるのでしょうか。例えば、区のホームページ上の「区報」は、現在、バックナンバーは三年分ホームページ上で閲覧が可能な状態です。区報は、区の動きを知る上で、もっとも整理された情報のひとつであり、これを、永年で、区のホームページ上で保存していくべきであると考えますがいかがでしょうか。

 また、区報だけではなく、すべてのコンテンツが、区民が区政情報を知る上で貴重な資料であります。
④たとえば、区のホームぺージ上で現在掲載されている「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」の議事録は、いつまで掲載の予定でしょうか。永年保存すべきと考えますがいかがでしょうか。
 このように、今後は、区のホームページ上のコンテンツも、できるかぎりデジタルデータとして、永年で保存していくべきと考えますがいかがでしょうか。

⑤自動音声文字変換機を導入することで、委員会などの議事録を迅速に掲載することが可能になると考えます。省力化にもつながり、導入に向けたお考えはございますでしょうか。

 ICT技術の応用面で、個々の具体化を5点質問してまいりましたが、
⑥アイパッド導入によるペーパーレス化、自動音声文字変換機導入による省力化などは一例ですが、電子決済、電子申請、電子保存などを効率よく活用することで、区民福祉は、飛躍的に向上すると思われます。今後ICT戦略を、公開の場で、議論するICT戦略検討委員会(仮称)の立ち上げをし、統合的かつ継続的に審議するべきであると考えますが、いかがでしょうか。


最後に、教育関連で、4つのテーマでご質問いたします。
テーマ7、芝生作りによる地域づくりについてです。
本年度、月島幼稚園・豊海小学校・京橋築地小学校で、校庭の芝生化が行われます。地域の住民の皆様、園児・生徒、そしてPTAがいっしょになって、芝生の世話をすることで、芝生作りが地域づくりにつながっていくと考えますが、いかがでしょうか。
 実際、杉並区立和泉小学校では、地域ぐるみの芝生の世話の取り組みがなされ、「和泉グリーンプロジェクト」というNPOが設立されています。『芝生でいこう』という書籍も発行され、同様な取り組みの広がりが期待されるところです。

テーマ8、裁判員制度施行にあわせ、中学校での法教育の充実についてです。
 裁判員制度が開始され、一年が経過いたしました。
裁判員制度は、裁判を国民に近づけ、市民感覚を司法に反映する効果のみならず、当事者の人生を左右する重大責任に向き合った裁判員自身に、社会や人生の認識の仕方がいままで以上に深まりをもたせるという心の変化を起こします。必ずや、裁判員制度の広がりは、日本の民主主義を、進展させるものと期待いたしているところです。
 裁判員制度は、誰もが対象となることを考えれば、中学校からの法教育の充実が求められます。
 区内四中学校で、法教育はどのように進展しているのでしょうか。

テーマ9、子宮頸がんワクチン公費負担導入に向け、「性の健康」に関する教育についてです。
 7月末から全中学生に対する子宮頸がんワクチン公費負担導入に向け、「性の健康」をいかに中学校で教えて行くのか、その取り組み方はいかがでしょうか。
 保健体育の指導要領で、性感染症を扱うところもあり、ワクチンで感染を予防するヒトパピローマウイルスも性感染症のひとつであることから、保健体育の授業の中で、子宮頸がんワクチンについても指導が可能と考えますが、いかがでしょうか。

テーマ10区内小中学校での「エピペン」使用についてです。
 食物アレルギーや蜂刺されに起因して生じるアナフィラキシーに対処するために、養護教諭のみならず全教職員が緊急注射薬「エピペン」を使用可能な体制を整備し、子どもたちの安全を守って行くべきと考えますがが、いかがでしょうか。


以上で、第一回目の質問を終わります。ご答弁のいかんによりましては、再質問を留保いたします。
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6月18日(金)のつぶやき

2010-06-19 02:46:36 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
10:08 from web
昨日は、五十嵐敬喜先生のご講演で、熱いメッセージを受けることができました。今、まちづくりは、危機的な状況を迎えています。おそらく、その危機を知る人は知っています。でも、時代は、その危機に面と向かうことなく、むなしく過ぎていきます。なんとかしなければ、その声をあげねばなりません。
10:58 from web
6/21中央区議会本会議一般質問に。一基本構想見直し二築地市場現在地再整備三良好な歩行環境実現四美しいまちづくり五公文書館設置六ICT戦略検討委員会設置七校庭芝生で地域づくり八裁判員制度下の中学法教育九子宮頸がんワクチン全額公費負担導入下「性の健康」教育十小中学校でのエピペン使用
22:09 from web
持つべきものは、やはり友です。自分では、なかなか気づかないことをバッサリと言ってくれる。今日のきっかけ作りは、駒ちゃん。駒ちゃんがやっているおうち保育園を訪問した友達の議員らが、銀座に立ち寄る。突然の呼び出しに、地元民としては、行かざるを得なかった。有意義な情報交換の場でした。
by kosakakazuki on Twitter
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6/21 22は、本会議 一般質問

2010-06-18 17:49:48 | ブログ目次 / イベント情報・会議日程
 6/21月、22火は、中央区議会 本会議の一般質問です。

 前のブログで書きましたように、私も質問に立ちますが、他議員の質問からも学ばせていただいております。

 以下は、区議会ホームページに出された一般質問の質問者と、質問事項です。

******区議会ホームページより*****

一般質問 

6月
21日
月曜日
1 田辺七郎
(日本共産党)
◇新たに発足した菅内閣の政治姿勢について
◇「地域主権改革」一括法案と増大する保育所待機児対策について
◇働く貧困層の増大と生活保護行政について
◇「築地市場移転反対・現在地での再整備を」求める活動の推進について
◇環2道路の地上化・高架化の工事の中止を東京都に求めることについて
◇環境破壊を加速する超高層ビル建築中心のまちづくりの転換について
◇中央区の深刻な大気汚染の広がりと公害患者の救済について
◇違法状態で長期放置されてきた茅場町ビル問題について


2 鞠子勝彦
(日本共産党)
◇重要な文化資産としての復興小学校について
◇少人数学級について


3 小坂和輝
(友愛中央)
◇本区の基本構想及び基本計画の見直しの必要性について
◇築地市場の現在地での再整備と築地市場移転を前提とした環状第2号線地上化問題について
◇朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現について
◇美しい中央区のまちづくりのために景観計画の策定と景観審議会の設置の必要性について
◇未来への説明責任を果たすために公文書の保存について
◇ICT戦略検討委員会(仮称)の設置と、ICT技術を積極的に活用を図ることによる区民福祉の向上について
◇芝生作りによる地域づくりについて
◇裁判員制度施行にあわせ、中学校での法教育の充実について
◇子宮頸がんワクチン公費負担導入に向け、「性の健康」に関する教育について
◇区内小中学校での「エピペン」使用について


4 守本利雄
(民主党区民クラブ)
◇育児休業等における要件緩和及び特別休暇の新設について
◇都区制度問題について
◇「癌」の予防と医療について
◇不要園芸土回収について
◇路上弁当販売について
◇震災時業務継続計画について
◇東京ユビキタス計画のその後について


22日
火曜日
5 鷲頭隆史
(自由民主党)
◇昨今の国政の動きに対する区長の見解について
◇少子高齢化セカンドステージに向けた展望と具体的な準備や施策について


6 植原恭子
(公明党)
◇「子どもが輝く子育て・教育のまちづくり」について
◇高齢者施策について
◇勝どき・豊海地区のまちづくりについて


7 二瓶文隆
(日本創新党)
◇永住外国人地方参政権・選択的夫婦別姓について
◇エコタウン構想について
◇新学習指導要領における理科教育について

以上
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6/21 一般質問に立ちます。 中央区議会 本会議 第二回定例会

2010-06-18 10:46:03 | 政策・マニフェスト
 6/21 一般質問に立ちます。
 午後二時からの本会議で、二番目ですので、午後3時半ごろからでしょうか。
 
 傍聴はもちろんできますが、一般質問の時間は、ラジオで生中継があります。
 6/21と22の二日間中央FM 84.0MHzです。

 皆様からいただいた声を、本会議で、中央区に届けます。

 質問の底流にあるものは、
*きちんと区民に説明する区政
*皆で一緒につくる区政
*ひとが健康になるまちづくり
及び
*科学的な根拠にのっとった政策決定


 以下が、質問通告書で提出した質問の概要です。

******質問概要*****

一、本区の基本構想及び基本計画の見直しの必要性を問う
①定住人口を目標の10万人を超え、基本構想を見直す時期に来ていると考えるが、いかがか。

②地方分権改革推進委員会の第三次勧告を受け、市町村の基本構想策定義務が廃止されようとしている。「義務付けの廃止」の区の認識や対応方は、いかがお考えか。

③基本構想のみならず、基本計画策定にあたっても議会議決をすべきことの条例化の必要性を考えるが、いかがか。

④平成20年度から5年間で、約480ある全事務事業の評価を行う取り組みがなされているが、進捗状況は。

⑤行政評価では、昨年度パブリックコメントが実施されながら、応募は0件であったことを踏まえ、区民の関心を高めるための本年度の取り組み方は。


二、築地市場の現在地での再整備と築地市場移転を前提とした環状二号線地上化問題を問う
①かつて2兆円規模といわれた築地市場の本区にもたらす現在の経済効果は。築地市場が移転することによる区内商店街や小売商店に与える影響は。

②都議会や東京都において現在地再整備案が検討されているが、検討されている現在地再整備案実現に向けて、中央区として積極的に協力する姿勢はあるのか。特にどのような協力が可能と考えているか。

③汚染処理実験の最終報告が出された後の7月には、「新しい築地をつくる会」の第二回会合を開催するべきと考えるが、いつ、開催のお考えか。

④「新しい築地をつくる会」の委員には、東京都とのパイプ役として地元選出の都議会議員を、オブザーバーではなく、委員として入っていただく必要性を考えるが、いかがか。

⑤区のホームページなどで、移転問題の情報発信を行うべきであると考えるが、いかがか。

⑥環状二号線は、移転を前提に地上化を認める方針を出したと議会は認識している。区の都市計画審議会を受け、区長の答申は、移転を前提に地上化を認めるとしたことに相違はないか。

⑦前提となる移転が崩れている以上、移転の是非がはっきりするまでは、隅田川橋梁を含め環状二号線の地上化工事は進めるべきではないと考えるが、いかがか。

⑧初期値を示さない汚染処理実験の中間報告を受け、豊洲土壌汚染地の汚染処理技術の実行可能性をどのように認識しているのか。


三、朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現を問う
①「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会(以下、検討会)」で、歩行者専用橋を晴海の住民やトリトンの通勤者が渡るというシミュレーション結果が出されたが、交通工学上、そのような条件設定が、正しいと考える根拠は。

②検討会の報告書では、歩行者専用橋架橋が「賛成14、反対8、どちらでもない1、無回答1」ということであるが、区は、この賛否をどのように解釈しているのか。

③検討会報告書を受けて、歩行環境改善に向けた取り組み方の、区長のお考えは。

④歩行環境改善に向け、今後、どのようなタイムテーブルで進めていくのか。

⑤検討会を通して、住民側から様々なまちづくりについてのご提案がなされたが、今後どのようにそれらをまちづくりに生かしていくお考えか。

⑥もし、架橋をした場合、シミュレーション通りに歩行環境が改善されたのか、事後評価を行う必要があると考える。もし、シミュレーション通りには歩行環境の改善がなされなかったとしたならば、なぜ、改善されなかったのかを検討し、同様な過ちを繰り返さないように教訓とすべきと考えるがいかがか。

⑦架橋の是非にも関わらず、歩行環境の改善は、喫緊の課題である。交通整理員を配置するなどし、早急に対応すべきと考えるが、いかがか。

⑧今後同様なまちづくりの検討会を実施することを考えると、今回の検討会を参考に、運営にどのような課題を見出したか。


四、美しい中央区のまちづくりのために景観計画の策定と景観審議会の設置の必要性を問う
①区は、都心中央区の美しい景観を守る取り組みをどのように行ってきたのか。今後、どのように進めていくのか。

②中央区の景観審議会を設置すべきと考えるが、いかがか。

③中央区の景観計画を策定すべきであると考えるが、いかがか。

  
五、未来への説明責任を果たすために公文書保管について問う
 
①都市計画審議会など各種審議会や教育委員会議事録などの公文書は、永年保存すべきと考えるがいかがか。

②保存期間に達した公文書は、毎年何件に及んでいるのか。それら公文書を、歴史的な資料として保存して行くべきであると考えるが、いかがか。

③公文書館を設置し、公文書や区政に関連した文書・書籍の整理や保存、保存した文書の閲覧・利用の手助けを行うべきと考えるが、いかがか。京橋図書館の移転整備とあわせ、公文書館も設置すべきと考えるが、いかがか。


六、ICT(情報コミュニケーション技術)戦略検討委員会(仮称)の設置と、ICT技術を用いることによる区民福祉の向上を問う

①電子決済導入の長所と短所をいかに分析するか。電子決済の導入の可能性は。

②区のホームページ上での、各種審議会や委員会の開催日程の告知を、一箇所に集約しカレンダー形式の見やすい形にするべきと考えるが、いかがか。

③電子文書の保存の取り決めはあるのか。例えば、区のホームページ上の「区報」は、永年で、区のホームページ上で保存していくべきであると考えるがいかがか。

④区のホームぺージ上で現在掲載されている「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」の議事録は、いつまで掲載の予定か。永年保存すべきと考えるがいかがか。このように、今後は、区のホームページ上のコンテンツも、極力デジタルデータとして、永年で保存していくべきと考えるがいかがか。

⑤自動音声文字変換機を導入することで、委員会などの議事録を迅速に掲載することが可能になる。導入へのお考えはいかがか。

⑥電子決済、電子申請、電子保存などを効率よく活用することで、区民福祉は、飛躍的に向上すると思われる。今後ICT戦略を、公開の場で、議論するICT戦略検討委員会(仮称)の立ち上げをし、統一的かつ継続的に審議するべきであると考えるが、いかがか。


七、芝生作りによる地域づくりを問う
①本年度、月島幼稚園・豊海小学校・京橋築地小学校で、校庭の芝生化が行われる。地域の住民の皆様、園児・生徒、そして父兄がいっしょになって、芝生の世話をすることで、芝生作りが地域づくりにつながっていくと考えるが、いかがか。


八、裁判員制度施行にあわせ、中学校での法教育の充実を問う
①区内四中学校で、法教育はどのように進展しているのか。



九、子宮頸がんワクチン公費負担導入に向け、「性の健康」に関する教育を問う
①7月末から全中学生に対する子宮頸がんワクチン公費負担導入に向け、「性の健康」をいかに中学校で教えて行くのか、その取り組み方は。



十、区内小中学校での「エピペン」使用を問う
①食物アレルギーや蜂刺されに起因して生じるアナフィラキシーに対処するために、養護教諭のみならず全教職員が「エピペン」を使用可能な体制を整備すべきと考えるが、いかがか。

以上、
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6月17日(木)のつぶやき

2010-06-18 02:10:49 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
10:19 from web
6/16勝どき・豊海地区まちづくり協議会で分科会発足。同地区の大きなマンション自治会が新しく分科会に加わることに。新たに加わった住民も一緒にまちづくりを考える。朝、誰かのツイッターで「よそ者・若者・おろか者」と。中央区は、その三者を受け入れる許容があり、だからこそ活力がある。
12:21 from web
さて、これから五十嵐敬喜先生(弁護士・法政大学法学部教授)の講演「いま、なぜ<美しい街並み>を語るのか」の聴講に。大変楽しみです。ここ中央区でも、美しい街並みを、未来に残していかねばならない。まちが健康でなければ、ひとは健康になりません。ひとが健康になるまちづくりを考えています。
by kosakakazuki on Twitter
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6月16日(水)のつぶやき

2010-06-17 02:36:17 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
12:38 from web
ムーブメントをいかに起こすか。http://bit.ly/aKAACL *築地市場を現在地で守る皆さん*病児をボランティアで預かるNPO*裁判員制度を学生ボランティアと共に検証する皆さん*明石小学校をリノベーションで保存しようとする皆さん、いずれも運動の広がりの本質は、当てはまっていると思います。
17:01 from web
板橋区公文書館視察。23区で唯一。開館10周年。区の公文書等の資料として重要なものを保存。根拠法は公文書館法(S62制定)。現在公文書は約2万5千点を移管し閲覧可能。毎年、保存期間満了の6-7万件から選別し2千近くの文書を登録。スタッフ館長含め7名。公文書は貴重な歴史資料です。
by kosakakazuki on Twitter
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「普天間」問題の真実

2010-06-16 22:38:56 | 戦争と平和
 「普天間」問題の真実に迫る記事と感じましたので、掲載いたします。


*****毎日新聞( 2010年6月16日 0時04分)****
.記者の目:菅新政権の「普天間」政策=上野央絵(政治部)

 「沖縄に迷惑をかけ、社民党を政権離脱に追い込んだ責任を取る」。鳩山由紀夫前首相は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をこう総括して辞任した。後を引き継いだ菅直人首相は11日の所信表明演説で「私の最大の責務は歴史的な政権交代の原点に立ち返って、国民の信頼を回復することだ」と語った。そこで菅首相にお願いしたい。普天間問題においても「県外、国外」の原点に立ち返って、沖縄県民の信頼を回復してほしい。さもなければ自ら「外交の基軸」とうたった日米同盟を結果的に危うくすることになる。

 ◇辺野古84%反対 知事容認は困難
 鳩山氏が党代表として昨年の衆院選で訴えた「最低でも県外」が守れず、自民党政権下で日米が合意した「沖縄県名護市辺野古移設」をほぼ追認したことは、民主党政権に対する沖縄の不信感を決定的にした。毎日新聞と琉球新報が5月末、沖縄県民を対象に実施した合同世論調査では、辺野古移設に「反対」との回答が84%で、反対のうち、▽無条件撤去38%▽国外36%▽県外16%だった。

 民主党内でも「国外」がくすぶり続けている。

 「君、サイパンに行ったんだよなあ。今度ゆっくり話を聞かせてくれよ」。4日午後、衆院本会議場での首相指名選挙の最中。民主党の小沢一郎前幹事長が川内博史衆院議員の肩をたたき、ささやいた。川内氏は5月上旬に米自治領北マリアナ連邦のサイパン、テニアン両島を視察。地元首長から「米海兵隊の駐留を受け入れる余地がある」との言質を引き出していた。

 さらに川内氏が自分の席に戻りがてら、鳩山氏に「お疲れさまでした」と声をかけると、返ってきた言葉は「やっぱり、テニアンだよね」だった。「自らの思いを実現できなかった無念さ」を感じ取った川内氏は、新たな日米合意に盛り込まれた「グアムなど日本国外への訓練移転」を足掛かりに「訓練だけでなく代替施設も国外に移す働き掛けを今後も続ける」と話す。

 鳩山氏の「思い」とは、2日の辞任表明で訴えた「対米依存の安全保障からの脱却」だ。であれば最初からそう内閣の方針を決め、関係閣僚に号令をかければよかったと思うが、鳩山氏はそうしなかった。大きな要因は、社民党との連立だろう。「沖縄の米軍基地縮小と自衛力増強はセット」が鳩山氏の考え。安保観の異なる社民党と、いずれ衝突は避けられなかった。

 菅首相は党代表選に出馬表明した3日の記者会見で、普天間問題について「鳩山首相自ら辞めることで重荷を取り除いていただいた」と語った。菅政権発足を受けた毎日新聞の世論調査では「辺野古移設賛成」が過半数を占め、5月の調査と賛否の傾向が逆転した。しかし、社民党の連立離脱で「重荷が取り除かれた」とみるのは早計だ。むしろ、本土と沖縄の民意のギャップが広がった深刻な状況と受け止めた方がいい。

 仲井真弘多知事は15日、菅首相と初めて会談し、「県外、国外への県民の強い要求」を改めて指摘、「日米共同声明でまた辺野古という方向が出て、県民の期待は失望に変わった。声明の実現は難しい」と明言した。知事が4月25日の県民大会で語った「沖縄の過剰な基地負担は差別だ」との言葉は重い。

 普天間移設を巡る日米合意には代替施設の具体的な位置、配置、工法の検討を8月末までに完了するという期限が設けられた。政府は「環境配慮型埋め立て」工法を念頭に置いており、公有水面埋め立て許可権限を持つ知事の了解が必要だが、11月の知事選で再選を目指すとみられる仲井真知事が県民世論の大勢に反する「辺野古移設」を容認できる状況にはない。

 ◇安保のあり方 党内論争決着を
 菅首相が「日米合意を踏襲する」とする中で知事が了解できる状況を作り出すには、日米合意に盛り込まれた「米軍の訓練の県外・国外への移転」の具体化が最低条件。さらに、鳩山氏が言うように、自主防衛力を高めて沖縄の米軍基地縮小を目指すなら憲法や日米安保条約の問題に踏み込むべきだし、それに触れないのであれば国内で基地負担の平等化を目指すべきだ。

 菅首相は就任後、最初の街頭演説(12日、東京・新宿駅前)で「外交とは内政だ。国民が多少の代償を払っても、この国を守ろうとしているのか。それが外交の最も基本的な力だ」と訴えた。鳩山氏が身をていして問題提起した「日本の安全保障はいかにあるべきか」の論争に、民主党政権として決着をつけなければ、沖縄県民は納得しないと私は思う。「内政」なくして日米同盟の深化もあり得ない。

********以上*****
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運動(ムーブメント)をどうやって、起こすか。

2010-06-16 11:52:48 | シチズンシップ教育

 運動(ムーブメント)をどうやって、起こすか。

 このビデオ3分で、理解できます。
 だれもが、できるんだと勇気が与えられるビデオです。

⇒  http://bit.ly/aKAACL

 私は、幸いにして、このようにして起こされてきた、ムーブメントのいくつかに出会うことができました。

 *築地市場を現在地で守っていこうとする皆さん、然り

 *病気の子を、子育て経験のあるボランティアで預かり、子育てと仕事の両立が当たり前の社会を目指すNPOの皆さん、然り

 *裁判員制度のあり方を、学生ボランティアとともに検証しようとしている皆さん、然り

 *明石小学校を、取り壊しすることなくリノベーションで未来に残していこうとすることに取り組む皆さん、然り

 *大学時代によく広島球場で、押さえの切り札大野投手が出てきたときに、「おおの チャ・チャ・チャ」コールを球場全体に起こした自分たち仲間、然り


 だから、ビデオのとおりだと思っています。

 誰もが、ムーブメント、起こせます。起こしませんか?


 なお、6/16産経新聞で書かれている鳩山前首相の『裸踊り』はこのビデオを指します。
******産経新聞(2010/06/16)****
「『裸踊り』をさせて下さったみなさん、有り難う」鳩山前首相ツイッターでネット騒然
2010.6.15 20:25

15日午後7時ごろに鳩山前首相のツイッターに書き込まれたコメント。真意が分からず、「なりすましでは?」との疑念が広がった 民主党の鳩山由紀夫前首相のインターネットのミニブログ「ツイッター」で15日、「私に『裸踊り』をさせて下さったみなさん、有り難うございました」などとする書き込みが行われ、ネット上で「いたずら?」「なりすましじゃないか」などと疑念の声が広がった。

 関係者は「なりすましではない」としており、発言の真意は不明だが、鳩山前首相本人の書き込みとみられる。

 書き込みは鳩山前首相の公式ツイッターで15日午後7時ごろに行われた。

 「『新しい公共』が一人歩きを始めました。こんなに嬉しいことはありません」と書き出し、「私に『裸踊り』をさせて下さったみなさん、有り難うございました。その私に続いて『裸踊り』をしようと立ち上がって下さったみなさん、有り難う。この伝播力が必ず社会を大きく動かすでしょう」と書いた。

 鳩山前首相のツイッターの登録読者からは「裸踊りってなんですか?」「いたずら?」「乗っ取ったってことですかね?」などと、発言の真意を問いかねる書き込みが相次いだ。
*******以上*****

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徒然草の名訳(現代語風)

2010-06-16 10:54:18 | 文化振興、異文化交流

 徒然草の名訳のサイトに出会いました。その方を存じ上げませんが、吾妻利明氏がなされています。

⇒ http://www.tsurezuregusa.com/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Tsurezuregusamain.gif

 たいへんおもしろかったので、ご紹介いたします。

 難解な古文を、独特の切り口から入って、現代語訳をされています。
 吉田兼好氏も、実はブログやツイッターにはまった口かもしれいとたいへん身近に感じられる訳となっています。 

 たとえば、誰もが、古文の授業で暗記する序文です。

原文
つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

現代語訳
ムラムラと発情したまま一日中、硯とにらめっこしながら、心の中を通り過ぎてゆくどうしようもないことをダラダラと書き残しているうちに、なんとなく変な気持ちになってしまった。

コメント (1)
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朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けて 一年前の一般質問を振り返り

2010-06-16 09:24:40 | 街づくり
 「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」が、昨年10月に立ち上がりました。
 それに先立って、昨年6月の一般質問の内容を振り返ります。

 一問一答の形で編集しています。

 企業への呼びかけによる時差通勤の結果、現在の混雑状況の分析、それへの対応策が求められるところであります。

 写真は、同歩道現場を勝どきの交差点からトリトン方向に向かって撮影(2010/06/01火曜日の午前8時37分)

********区議会ホームページより****
一般質問2009/06/19

小坂:
 五番目のテーマ、晴海通り沿い、勝どき駅から黎明橋間の地下道新設についてです。

 トリトンに向かう晴海通り沿い歩道が、朝のラッシュ時、非常に混雑します。朝の時間帯は、歩道に晴海方向から勝どき駅に向かう人のための専用レーンを紅茶色に道路を着色してつくり、対応はするものの、道いっぱいに歩行者が広がる状況です。混雑緩和が喫緊の課題であり、その対応策を考えていく必要があります。事故が起こる前に、現在、区が歩きたばこ指導のため配置しているような形で指導員を立て、交通整理に当たるなど、何らかの対応を早急に実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。

 この混雑は、今後、晴海地区の住宅建設に伴う急激な人口増加を想定すると、反対側の交通量と逆向きの交通量が増加することになります。両側歩道の混雑を解決するためには、晴海通り地下に、月島駅から月島区民センター間に存在するような地下歩道を設置することが有効な解決策と考えますが、いかがでしょうか。

区長:
次に、晴海通り歩道部の混雑緩和を図るため、交通整理員の配置など、何らかの対応を早急に実施すべきとの提案についてお答えします。

 区としても、朝夕の通勤時間帯に歩道が大変混雑していることは十分認識しております。しかしながら、ピーク時間帯では歩行者が歩道に満杯の状態であるため、交通整理員による通行指導などは現実には困難であると考えております。そこで、区といたしましては、道路管理者及び交通管理者と連携して、トリトンスクエアに入居する企業に対し、さらなる時差出勤による混雑緩和を呼びかけてまいります。

 次に、晴海通りの地下道新設についてであります。

 晴海通りに地下道を新設することは、物理的には可能であります。しかしながら、朝潮運河の地下を通し、勝どき駅から晴海まで連絡するためには莫大な費用がかかることや、朝潮運河の手前に出入り口を設置した場合、黎明橋及びトリトンブリッジにおける混雑の状況は変わらないことから、地下道の設置は現実的な解決策に当たらないと考えております。


小坂:
次のテーマに移ります。

 六番目のテーマ、科学的根拠に基づくまちづくり計画の提案についてです。

 まちづくりは、科学的な根拠に基づき、計画が提案されるべきであると考えます。現状の提案されている計画では、住民が納得できる科学的根拠が示されることなく、まちづくりの計画が進められていることが多いと感じざるを得ません。さきに述べましたように、東京都は、豊洲土壌汚染対策の実行可能性を科学的根拠に基づいて説明することを一切してこないわけですが、このような状況は、残念ながら、本区にも当てはまる部分があるのではないでしょうか。

 以下、三つについて科学的根拠を御説明ください。

 一、一つ前のテーマで取り扱いましたところの晴海通り沿い歩道の歩行者混雑の問題におきまして、朝潮運河へ歩行者専用橋を設置することで、本当に歩行者緩和が達成されることができるという科学的根拠をお示しいただきたいと思います。
  (以下 略)

区長:
 次に、歩行者専用橋設置に伴う晴海通り歩道部の混雑緩和の科学的根拠についてお答えいたします。

 晴海通りの混雑緩和の検証においては、平成十九年度に実施した歩行者交通量実態調査に、築地市場を核とした活気とにぎわいづくり調査報告書の中で示されている新たな発生交通量を加え、需要発生場所から晴海通りに至る歩行者動線を考慮し、晴海通り歩道の東側と西側にそれぞれ集散する通行量を集計して、将来の歩行環境を分析しております。その分析結果によれば、晴海通りの現状の歩行環境は「やや歩行に制約を受ける状況」であり、架橋しないでこのまま推移した場合は「歩行するのにやや困難な状況」に近づきますが、新設橋の設置により自由に歩行できる状況へと改善されます。その際の算出条件として、約三分の一の歩行者が新設橋を、約三分の二が晴海通りの歩道部を通行すると想定していますが、駅出入り口の設置位置等によっては新設橋側の通行量の増加が見込まれることから、晴海通りの混雑状況はさらに改善されると考えております。

*********
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