京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 浅草は、観音様の街…  (12月8日)

2009年12月11日 | 日々の暮らしの中で
                  

浅草寺、雷門をくぐったのはもう午後四時に近かった。仲見世商店街は早くもお正月の縁起物などが飾りつけられていて、来年の干支「寅」の大きな絵馬や羽子板、鏡もちも見え、紅白のまゆ玉がかわいく、華やかさを添える。

何をお土産に買うのだろうと、人の買い物を覗く私。外国人の日本土産の第一位は、招き猫の置きものだと聞いたことがある。両脇の店々からいっぱいの猫さんが“おいでおいで”をし続けているが、…の割には買ってる人を見かけない。それが三匹?連なったかわいい根付け。…つい!手が出そうになったけど、やめた。

          人形焼きの甘い匂いがしてくる。
以前、息子を訪ねた折に買って帰ったが、一人で食べる羽目に。最初はシメシメも、やがては、さすがに多すぎを実感しながらクリアー。懲りた!それなのに、巣鴨では塩大福5個を買ってしまった。

三十年ほど前のほおづき市で一鉢を購入し、娘の出産のため実家に戻っていた私に持ち帰ってきてくれた亡き弟を思い出す。母の病が癒えるよう父と祈願した日。回復が望めない最後の最後に、もう楽にしてあげて…と願を解きにお参りした日。後日の再度のお礼参り…。ここは子供の頃から親しんできた観音様だ。家族総出でのお正月のお参りなど、もう夢の夢のかなたの記憶になった。そう思うと、この明るさの陰で少しばかりの寂しさがある。

羽子板市が近い。これをJessieのお土産にと思いもしたが、一緒にここへ来る楽しみに残すことになる。結局ここでお土産はなし。

その代わりにと言っては何だが、本堂で念入りに合掌。そのあとで引いたおみくじが第九十番、「大吉」!!「凶」の確率が高いという中でのことだ。しかし、大吉が出ても凶に転じることがあるのをちゃんと戒めている。謙虚で柔和な気持ちで人々に接するようにしましょう、などという具合に。今回は持ち帰らず、観音様とのご縁つなぎをしてきた。

浅草の七福神巡りは、九ヶ寺を巡るとあってご利益も大。

「らっしゃい!」って、江戸っ子のきっぷの良さだって聞こえてきそうな浅草ですよね~。
コメント (8)
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