京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「ミケランジェロ プロジェクト」

2015年11月11日 | 映画・観劇

久しぶりに観た映画が「ミケランジェロ プロジェクト」になりました。、数ある中から何を選択するか、そこに人の嗜好の影が映り込んでしまいます。丸見えだったりすることも…。いずれにしても8月30日以来、食指が動いた一作でした。

『ナチ略奪美術品を救え、特殊部隊「The Monyumennts Men」の戦争 』という原作があり、映画の原題には特殊部隊の「The Monyumennts Men」がとられています。ドイツ軍が略奪したヨーロッパ各国の美術品を奪還すべく、特殊部隊 Monyumennts Menが組織されます。第二次戦争下、上層部は誰もこの作戦の成功など願ってはいない、という中で7人が立ち上がります。

貴重な文化財や美術品が数多く破壊されたり燃やされてしまったり。略奪品は鉱山、銅山にも、あのノイシュバンシュタイン城にも隠されます。隠し場所を突き止め、奪還に命をかける。二人の尊い命が犠牲になって、人の命よりも貴い美術品があるものかと問いかけられますが…。
文化財は人間の営みの歴史。命を賭けて守る価値はある、と答えは示されます。
ナチにより、戦争で滅んでもやがてまた必ず人は増える。その時に自分たちの文化が何も残っていないことの絶望の大きさを語っていた。それはすなわち文化財の持つ価値を突きつけるもの。セリフが強く心に響いた箇所でしたが、ここにそっくり引用することができずにザンネンです。覚えてなくて…。
見事なまでに略奪したナチの暴挙。しかし彼らの働きで数100万点もの品が返還されとか。彼らはこうした形で、「戦争に参加」したのでした。
実話に基づいて、ジョージ・クルーニー監督、脚本、制作、更に出演の作品です。
コメント (2)
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