立冬を迎えたが、快晴の青空が広がっている。連れを得て、実は3度目となる「佐竹本三十六歌仙絵」展へ出かけた。
いつも何かしらちょっと間に合わず、どうして一度で済まないのかと思うことはたびたびだ。
今回、中務、伊勢、斎宮女御の歌仙絵は出品されていない。原本である絵巻2巻を模写した中で斎宮女御の姿は見ていたが、会場に置かれていた冊子をのぞいてみることもなく、展示物をくまなく見ていこうと欲をかき過ぎてきた。
自身の目で観る機会は「次」が無いかもしれないなら、カタログ写真ででも一見しておきたいと思ってのことだった。積もれば大枚だ…。
なんとなんと、中務の像は長野県諏訪市のサンリツ服部美術館で公開されるのだそうな。しかもこの時期かぶさるように…、なんてことよ。
帰りに南向かいの三十三間堂に立ち寄った。
1973年に始まって45年に及んだ千手観音立像1001体すべての修理、保存整理が終わったと報じられて以後、訪れたことがなかった。毎年20体ずつ、埃の除去や表面の金箔の補修を行ってきたという。2013年度からは40体に増やして補修されていたという。みなお揃いで圧巻だ。1.6mの高台が据えられていて、上がって後方までお姿拝見。「厳かな輝き」には少し期待を膨らませ過ぎた。
入口に十月桜だったか。紅葉がきれいでした。 (写真は鴨川べりの桜の紅葉)