京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

まるまるとまるめまるめよ

2024年06月13日 | 日々の暮らしの中で

        紫陽花の藍きはまると見る日かな     中村汀女

このところ連日30度を超える暑さが続いて、葉っぱは雨が欲しいとしおれて見える。近所から聞こえる幼稚園児の声にも、うつむき加減。
ただ、花はまさに手鞠のような花。

〈まるまるとまるめまるめよわが心 まん丸丸く丸くまんまる〉木喰上人。


2013年でした。滋賀県立美術館で開催された「柳宗悦展」で木喰仏の「地蔵菩薩像」を拝見した折、あの笑みが何とも言えず心に残ったのだった。
その流れで「まるまると」の歌を知り、
「なにごとも笑ふて暮らせふふふふふふふ」の心の持ち方に通じはしないかと知ることになった。・・のだったと思っている。
どちらも、呪文を唱えるかのように何度も口にしてみて。気持ちが動くでしょう。自ずと心もまあるくまあるく、に。

人のちょっと重たい話などを聞かされた日。
どんと胸に落ちた重苦しさを、私はどこに捨てましょう。誰かにに話すわけにもいきません。
人さんの話はよそへはもらさない。もらせない。
そんなときこそ、思いついた方を、「笑ふて暮らそふふふふふ」などと唱えてみるのです。
コメント (8)
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