京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

Good Chemistry

2023年09月14日 | 日々の暮らしの中で
Yさんは、娘のところにもうすぐ赤ちゃんが生まれるのを心待ちにしている。息子のところは嫁のお母さんがいるからと遠慮が先立つぶん、抱っこしまくるのだと楽しみは自然とふくらんでいく。
Gさんは、生まれ育った富山県に帰ろうかと、もう何年と前からの話題をいまだに繰り返す。
人は決断を迫られる時があるものだが、差し迫った問題ではないのだろうと聞き流す。

久しぶりに3人で顔を合わせたが、ちっとも変わらずで、人の話は面白くないのかねえ…。
めんどくさくなるので私も勝手に話題を振った。「ついこの間ね、誘ってもらったので滋賀の里山の風景を撮った今森光彦(滋賀県大津市出身の写真家)さんの写真展に行ってきたわ」。興味無さそう。
予定日はいつだった? 準備進んでる? 適当に話を合わせることになる。いつだって話は嚙み合わない。噛み合わないまま話は続く。

「Good Chemistry」、よいコミュニケーションがはかれているとは到底思えないのに、何が引きあうのか。
20年来の友、特殊な化学反応が起きているのかもしれない。
〈草いろいろ おのおの 花の手柄かな〉ってところかな。


        見とるるをどんな顔とや花のゑみ  季吟

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2 コメント

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関心事はそれぞれですからむつかしい (Rei)
2023-09-16 09:12:48
Chemistryが化学とは知っていますが
「Good Chemistry」となると???
良い化学でないことはわかりましたが?
ウマが合うとか相性が良いとかと書いてありましたが?
中国の諺、「気が合わない人とは
1杯の酒も飲みたくない、気の合う友人とは
百杯でも足りない」というのがあります。

蝉の声が聞かれなくなって久しいのに
この残暑の凄まじいこと
気候変動に起因しているのでしょうね。
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よい人間関係 Reiさん (kei)
2023-09-16 11:06:52
「ウマが合うとか相性が良い」
人と人とのつながりでそうした関係が生まれるのを
good chemistry と表現できそうです。
人間関係の、「よい化学反応、良い作用」などと解釈はひろがりそうです。
気が合わない人とのお付き合いは遠慮したいですが、十人十色でお互い様かもしれません。
ずっと昔になりますが、書店で立ち読みしていて出会い、覚えて帰ったのを覚えています。
good chemistry とは「よい人間関係」とありました。
うわべだけうなづいて共感している関係ではつまらないです。
長い付き合いとなって、互いの生活を下地に気安い関係があります。
「写真展、行ってきたよ」もしかしますとこんな報告が聞けるかもしれない相手です。

まだこの連休も暑さに耐えなくてはなりませんね。
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