京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

意のままにならぬこと

2023年09月16日 | 日々の暮らしの中で
先月末、地元紙に川村妙慶さんの寄稿があった。

〈人間がこの世で感じる苦しみをひと言で表現すれば、「思い通りには生きていけない」という言葉で言い尽くせるのではないか。〉
こういったことを、妙慶さんは平易なことばで私たちに語ってくださった。
思い通りにならなくて当たり前と思っていれば、苦難を乗り越えたときの喜びは味わい深いものになる、と。また、記事の中には清沢満之師の言葉もあった。

そしてそれを読まれた方の投稿文(62歳・女性)が、今朝掲載されていた。
「意のままにならぬことについては、如来にまかすほかない」「逃れられない現実にぶち当たったとき、合掌しましょう。阿弥陀さんはあなたを深く受け止め、大悲の心で包んでくださる」
の部分を引用し、今後苦難に合ったら心を落ち着かせて合掌しようと思うと書いていた。

「天命に安んじて、人事を尽くす」と清沢満之師は言われた。
〈どうにもならないことは、どうにもならないまま。いただいた生命は、そのままに、その上で、なさなければならない仕事や、賜った命を精一杯完全燃焼して生きていく〉
…と思いは広がる。


同じ記事に心を留めた人がいた。この人も同じようなことを感じていたんだ、と思えることを今朝私は体験した。自分の考えを根こそぎひっくり返される気づきはなかったが、人って本質的に変わらないものを持っているのだろうなと思った。
人は何を大切に生きているか。そんな気づきをちょっと話してみることのできる人がいることは嬉しい。

そう言えば来週には彼岸の入りを迎える。それにしては、いつまでも厳しい暑さが続く。




12歳の誕生日を皆に祝ってもらう孫のTyler


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