Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

シリア周遊 15 アレッポ城

2009-07-05 00:56:41 | 中近東/北アフリカ
5月6日 続き

石鹸街からスークに向かうと入り口のところでバラを売っていた。
 
これが有名なダマスク・ローズだろうか、ビニール袋一杯に買っていく人はこれをどうするのだろう。

 
ここから入り込んだ通りは生鮮食品街。肉屋には羊のあらゆる部署が売られていて、これまたどう料理するのかと興味津々。

  
街のあちこちに残る縞々の壁を愛でつつスークのもう一方の端に出る。
 
こぎれいなこの一帯は観光客用の土産物売り場。

人の少ないここを通り抜けると目の前にアレッポ城がそびえている。
 
昨日とはうって変わって大勢の人が城への階段を登る。
中に東洋人の子供たちの一団がいて、そろいの赤いネッカチーフで敬礼なんてして写真を撮っているのでよく見たら、なんと胸には輝く金正日バッジが。
そう言えばシリアも一応「社会主義国家」だったな、と思いつつ、子供たちの持つ高そうなデジカメや時計をチェック。

アレッポ城は紀元前3000年ごろから神殿が建てられたという特別な場所に建つが、ここを要塞にしたのはサラディーンの主君ヌールアッディン、今の形にしたのはサラディーンの息子で13世紀のことだと言う。

城の中に入り、飾り気のない石の階段をいくつか登るといきなり大きな広間に出る。
 
ビザンチン・ホールと呼ばれるこの部屋の天井が見事だ。

ここを抜けると城の上部、屋外に出る。
 モスクやハマムなどいくつかの建物がバラバラと存在するが、ここで見るべきは城外のパノラマ。
 旧市街方面に
 新市街方面。
アレッポの街がどんどん外に広がっているのがよくわかる。

大広間とパノラマ以外はあまり見所のない城を降りて、またスークを突っ切る。
 途中で見かけたこのお兄さんは羊の毛皮の汚れ落としだろう、長い鞭をひゅんひゅん言わせながら叩く姿がカッコいい。

  
 
迷子になりながらやっと目ざす門から外に出た。
頭にミシンを載せたおばさんと一緒に、さあ帰ろう。


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コメント (5)
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