Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

シリア周遊 20 マルーラ

2009-07-24 15:36:07 | 中近東/北アフリカ
5月8日 続き

昼食後はまたホムスを経由し、ダマスカスへのハイウェイを南下。
 また緑の少ない景色に変わってきた。

 途中で幹線道路からはずれ、岩山が壁のようにそそり立つ景色に変わったらそこがマルーラ。

マルーラは日本のツアーにはあまり入っていないようだが、キリストが話したと言うアラム語がいまだに残り、古い教会があるということでヨーロッパ人には人気のスポットらしい。

まず立ち寄ったのは山の上に建つ聖セルギウス教会。
 4世紀、異教の神殿の上に建てられたそうだが、今はギリシャ正教の教会。撮影禁止の内部には古いイコンがあってなかなかおもしろいが、周りで説明するガイドさんたちはスペイン語やイタリア語ばかりなのでさっぱりわからず。

教会を出ると運転手のアリー氏から道路の下の道を歩くよう指示される。
行ってみると細い道が岩の間の狭い隙間に入っていく。
  
ペトラのミニチュア版みたい。
 岩の上でピクニックをしている人たちがいるのもペトラと一緒だ。

10分もかからずにここを抜けると、出口の脇には聖テクラ教会がそびえている。
 
聖テクラは聖パウロの弟子となった女性。信仰に生きるため親の薦める結婚を拒否し、奇跡によって開いたここの岩の中に隠れたと言う伝説がある。
その洞窟がもちろん大人気の参拝場所で、こういうところが好きなのはキリスト教も仏教も変わらない。

洞窟の前には谷の反対側に広がるマルーラ村の住居が見える。
  
崖下にぎっしり建つこの村、家々の間に通路はなく、上の方の家に入るには下の家の中を通らないと行けないのだそうだ。

マルーラからダマスカスへは56キロ。
アリー氏と巡ったシリア旅行もいよいよ大詰めということで、ホテルに戻る前に市内を一望できるカシオン山に寄ってもらった。
 
ここはダマスカス有数のおデートスポット。しかもこの日はイスラム国の休日、金曜の夕方だったので道路わきにはぎっしりと車が止まり、展望のきく所はカップルや家族連れで大賑わい。
 
眼下にはウマイヤド・モスクも見え、はるか彼方まで建物の連なるダマスカスはさすが大都会。


翌日からはまた別のお客さんの案内だと言うアリー氏とホテルの前でお別れ。
あなたのおかげでシリアを堪能できました。
アリーさん、ありがとう! 


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする