Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

シリア周遊 19 ハマ~クラック・デ・シュバリエ

2009-07-22 01:52:33 | 中近東/北アフリカ
5月8日

ハマと言えば水車。この町ではひたすら水車を見てまわる。
  
 
 
オロンテス河畔はきれいな公園に整備され、そぞろ歩くシリア人達はうれしそう。
木製の水車はきれいだけれど、正月のベトナムではもっと大きな水車が現役で働いていたな、と思い出す。

ギー、ギーと驚くほど大きな水車の音を聞きながら歩き回ると目立つ建物が見えてきた。
 これがなんと警察署。

今は平和そのもののハマの町だが、1982年に反アサドの運動が起こり、その鎮圧で2万人近くが軍に殺され、旧市街のほとんどが破壊されてしまったのだそうだ。大きな警察署はその名残だろうか。

わずかに残った旧市街も随分きれいに整備されているようだが、細い路地を歩くのはなかなか楽しい。
  

ハマの名物は水車の他にもう一つあって、それが通称「ハマ・ロール」と呼ばれるお菓子。これを食べずにこの町を離れるわけには行かない、と散歩の後に水車公園の前の店に入る。
 
この菓子、まずは丸いお盆に載った生地を大きく伸ばし、それを四角に切り分けたら中にチーズクリームを巻き込む。
 注文すると一口大に切り、ピスタチオと蜜がかかって出てくる。
回りの生地は羽二重餅のような食感、中のクリームもあっさりしていて上にかかった蜜がなければ甘さはほとんどない。
アラブ菓子と言えば歯が浮くほど甘い印象があるが、シリアのお菓子は上品な味でおいし~。

ハマからは高速道路を南下し、ホムスを経由してクラック・デ・シュバリエへ。

  
小高い丘の上にそびえる城はまさに絵に描いたような十字軍の城。
 西洋人に大人気の世界遺産だけに駐車場は一杯、小さな入り口にも人が一杯。

  
すべて石造りの通路を通って中庭に入ると四方をこれまた石造りの建物が取り囲む。
  
12世紀、聖ヨハネ騎士団によって拡張されたという建物は窓や天井の形がいかにもゴシック。
 こちらのくぼみはトイレの個室。相変わらずこんな所にしか興味が行かない。

 
お約束で高い所に登ってみれば城の全体はそれほど大きくない。まわりの見晴らしも当然いいが、前日のサラディーン城の雄大さに比べるといささか見劣りがする。
確かに建物の保存状態は他の城より断然いいが、それほど心動かされないのは十字軍嫌いの偏見だろうか。

城の見学の後は駐車場の下にあるレストランへ。
 
山盛りの野菜と炭焼きチキンをのんびり食べていたら、後から来た日本人ツアーが嵐のように来てさっさと帰ってしまった。

さあ、我々もそろそろ腰を上げようか。


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コメント (6)
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